132.この子は邪悪(2022)
『あのこは貴族』へのオマージュかというとそうでもないらしい。身近にいる人が実は「別人なのではないか」という違和感はとても不気味でスリリングである。『クリーピー 偽りの隣人』と『ゲット・アウト』を足したような雰囲気で進むため,途中まではわくわくさせられます。B級映画にはB級映画の意地があるということで,ウサギだけになってしまった町とかそこまで振り切ってもよかったかもですね。タイトルの意味をラストシーンに託す方法は最近はよく用いられるため,悪く言うと「読めて」しまう。良い意味で,こなれていない南沙良の「良さ」がしっかりとフィルムに焼き付いている。主題歌はゲスの極み乙女。
監督*片岡翔
主演*南沙良
2022年
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