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なぜ日本だけ、こうもキャリア相談が馴染まないのか。3つの理由?('ω')
キャリア自律がテーマとして掲げられて長くたちました。キャリアコンサルタントという国家資格も立ち上がってから5年経ち、いよいよキャリア相談が盛り上がるのでしょうか?
しかし、、('ω')
「キャリア相談を受けたことありますか?受けようと思いますか?」
これに対して、まだまだ多くの日本人は、受けたことない、受けようとも思わないと答えるのではないでしょうか?
厚労省が実施する能力開発基本調査(令和元年版)によると、労働者全体では 12% しかキャリアコンサルティングを受けていません。
平成30年度中にキャリアコンサルティングを受けた者は、労働者全体では12.0%であり、正社員では15.0%、正社員以外では6.8%である。
キャリアに関する相談をする主な組織・機関 については、「職場の上司・管理者」を挙げる者の割合が、正社員(76.1%)、正社員以外(75.6%)ともに最も高くなっている。なお、「企業外の機関等(再就職支援会社、キャリアコンサルティングサービス機関等)」(正社員8.1%、正社員以外8.8%)では正社員以外の割合が正社員の割合を上回っている。 【引用:能力開発基本調査/厚労省 令和元年版】
私は海外育ちですが、海外の学校では、学生のころから、キャリア相談者が常駐しており、自分から相談に乗りに行く学生も多いです。欧米の会社では、キャリア相談や、コーチングを定期的に受けている社員は多数います。エグゼクティブには、必ずといっていいほど、コーチやコンサルタントが伴走してます。
なぜ、日本だけこうなってしまうのか?('ω')
なぜ、日本人にキャリア相談は馴染まないのか?
私は、これに対して、多くの老若男女の方々に興味本位でいつも聞いています。答えは、集約すると大体これです。
「アドバイスされても 解決しないことが多いから。目的がわからないから。」
この2つ、3つの言葉が大きな意味を秘めてますね。
❶「アドバイスされる」という考え方
大きな誤解がここに一つあります('ω')
本来、世界で実施されるキャリアカウンセリング、コンサルティングは、少なくともアドバイスの場ではありません。(最後に助言をすることはありますが、少なくとも大部分の時間は違います)
日本は、もともと滅私奉公、上意下達の文化の中で生きてきています。
Y世代以降は、少し変わりますが、大部分の人口は、この世界で生きてきました。よって、相談する=上位者 アドバイス=従う という面談が何度も行われてきたのでしょう。
キャリアコンサルタントという有資格者は、国家資格者であり、アドバイスをするだけの専門家ではありません。
一人ひとりの価値観や、思考を引き出し、整理し、やる気にさせるプロセスの訓練を受けています。
アドバイスも大事ですが、外から一方的なアドバイスをされても、本人が嫌々実行するなら、まったく成功しないのです。
❷「解決しない」というマインド
解決しない というご不満から感じられるのは、相談者本人が、相談=誰かに解決してもらうというマインドになっているのでしょう。
キャリアコンサルティングで解決するのは、コンサルタントではなく、ご自身となります。そのためのきっかけづくりをするのが、キャリアコンサルタントです。
❸「目的」がわからないというマインド
目的がわからないというマインドには、しっかり、キャリア相談を、実施する側が伝えていないという現実があります。
「会社の指示だから、ちょっと受けて来てよ」 と言ってないでしょうか?
あくまでキャリアコンサルティングはまずは「個人が主体」の取り組みです。それが、組織の業績にもつながるという順番です。
ですから、「XXさんのためにも、受けてみたら?」というのが、よい持って行き方でしょう。
アドバイス、解決上手な人が相談役に任命される現実
上記の認識が、会社・組織側でもあるため、多くの会社や組織では、国家資格者ではない、昔ながらのアドバイス上手、解決好きな人が、キャリア相談役に任命されていることが多いようです。
「助言」も大事ではありますが、一般的にキャリア理論、カウンセリング理論からすると、それは正しいプロセスではありません。
ぜひ、国家資格者のキャリアコンサルタントに一任を考えてみることも考えてはどうでしょうか?
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