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「言われたことだけしかやらない」はダメなのか?ある意味、世界では普通だという理由。


「言われたことしかやらない」はダメなのか?

よく、日本では「言われたことしかやらない」のはダメな社員だという考え方はないでしょうか?

しかし、海外では、どちらかというと「上司から言われたことを集中してこなす、勝手に言われたこと以外やらない」のは、普通です。逆に「言われたこと以外」の仕事を勝手にやりだしたら、困るといわれます。

言われたことしかやらない?

企業や組織に勤務している人は、企業と「雇用契約」を結んでいます。

雇用契約は、「管理監督者の指揮命令に従います」という契約です(かなり平たく言いますと)。
少なくとも労働者(いわゆる管理職でない人々)は、その指示に従って働いて、対価(報酬)を得ます。

ですから、ある意味、管理監督者から指示が出て、それに対して労務を提供するのが、法律上は求められているわけです。

だから、管理監督者が指示した以外の事を、超能力者のように忖度して、「やっときました!!」というのは普通は求められていません。

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管理監督者の指揮命令に従います

そもそも、言われたこと以外はやっていいのか?

言われたこと以外をやるということは、基本は、雇用契約上おかしなことにはなります。

例えば、極端ですが、経理職に配属された人が、
「営業が得意だから、営業部の仕事をもらってこよう。今から営業部の仲間になってきまーす。」(*^▽^*)

といえば、組織運営上、おかしなことになるでしょう。

同じ部内の仕事にしても、勝手に、他の人にアサインされた仕事をやりだしたり、管理職ではないのに、勝手に管理職の判断業務を始めてしまっては通常、困るでしょう。

そもそも、海外では、仕事の内容がしっかり決まっているJOB型が多いです。そうなると、他の人の仕事をするというのは、契約上、おかしなことになります

海外はドライだからという方もいるかもしれませんが、そうはいっても、海外では助け合わないわけではありません。許可を念のため、得たうえで、お互いの決められたJOBを越えて助け合うことは推奨されています。

言われたこと以外やり過ぎたAさんの末路

こんな話、実例があります。

「言われたことしかならないなんて、社会人失格だ!」と上司からよく言われていたAさん。Aさんはやりたいことも満載だったので、この言葉を好意的に受け止めました。

言われたことしかならないなんて

次の日、急に自分の仕事を適当に終わらせると、隣の部のプロジェクトに入りたいと言い出し、勝手にプロジェクトの企画を始めてしまったようです。

本来与えた仕事はしておらず、「いわれた通り、言われたこと以外の仕事を見つけてきました!」と自分の仕事を後回しになってしまう事態が発生。

自分の本業の仕事は、どこまでともはっきり言われておらず、曖昧なまま適当に終わらせてしまったようです。

これは、どうなのでしょうか?('ω')

言われたこと以外の意味は、あうんの呼吸能力に基づく?

どうやら「言われたこと以外のこと」をやるのは、あうんの呼吸能力に基づき、自主的に、必要とされる仕事を割り出し、指示されてなくても、颯爽と他者が必要とされている仕事に貢献するというもののようですが、これは、ある意味、相当高度なコミュニケーション能力、空気を読む能力がいります。

あうんの呼吸が得意な日本人や、シニア世代は大丈夫でしょうが、外国人や、若い世代は、そこまで得意ではないでしょう。

とある会社社長の話

とある外国人を多く採用する会社社長がこんなことを言ってました。

「今までは、言われたこと以外に色々と動く社員が良かったが、言われたことしかやらない外国人社員は非常にありがたい少なくとも勝手な動きをしないし、指示したことにしっかり集中してくれる

言われたこと以外をやるということが必ず美化されるという時代は、変わっていくかもしれませんね。

グローバルにみるとガラパゴス

「言われたことだけやるな!」というのは、グローバルにみると、かなりガラパゴスな思考であることは確かでしょう。海外や、外国人に対して言ったら、混乱されてびっくりされますので、気を付けましょう。

貴方は外資系向け?

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