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ギグ型キャリアって何?

ギグ・キャリアとは、時間、空間に縛られず、クラウド環境などで、仕事を単発で請け負う働き方、それを取り込むキャリアです。独立した高度専門家もいれば、単純労働者も混在しています。

GiG(ギグ)とは英語のスラングで、一セッションの演奏のことを言います。非常に短い時間でのサービス提供で取引が完了するものを言います。

日本のギグワーク

日本のギグワーク

日本では、ギグワークというと、ウーバーイーツの宅配が思い浮かぶと思います。メディアが、ウーバーイーツをギグワークとして発信しているからです。よって、ギグワーク=弱者の働き方、保護対象だという議論になりがちです。

しかし、これは必ずしも正しくはなく、専門型、創出型ギグも存在していることを忘れてはいけません(上記参照)

※ちなみに、クラウドワーカーとは、同じような意味で、時間と空間を問わず、主にはパソコン一つ(クラウド上)で仕事を請け負い、生活していくキャリアです。実践している方をクラウドワーカー(又はノマドワーカーなど)といいます。

ギグキャリアにはどんな利点があるの??

ギグキャリアの利点

圧倒的な利点は、時間にも場所にも縛られず、どこでもいつでも仕事ができる点です。例えば、南国のリゾートに長期滞在し、仕事を時折請負、こなすだけで生活している人もいます。

専門性を活かし、独立している点は、高度専門性キャリアとも類似しますし、戦略起業家にも見えますが、ギグ・ワーカーは、自分自身の「時間」や「ライフワーク」を大事にする点が異なります。人生の貴重な時間を楽しみ所、自由に価値観を見出すキャリアとも言えるでしょう。

 令和の時代は、インターネットの普及、高度化により、「個人」が力を増していく時代です。Youtube、メリカリ、ココナラ、クラウドワークスなど、昨今のサービスを見渡しても、個人が、全世界に向けて、情報、物品、サービスまでが容易に提供できる時代となりました。場合によっては、企業や組織に頼むより、個人に頼んでも同じ品質ならばと、C To Bビジネスが活況になる兆しかもしれません。

ギグ・ワークは誰にでもできるの?

gig-work

ギグ・キャリアを専門家として成功させるには、相応の専門性と知名度も必要です。米国では、このようなネットを通じて、単発の仕事を受注する働き方によって、成り立つ経済をギグ・エコノミーと呼んでます。

この動向が注目されてますが、一般に、専門性に乏しい弱者の場合、組織に守られていない単なる請負業者となり、労働法制にも守られない低賃金労働者になる危険性が危惧されてます。

日本でも、Uberの配達業務など、雇用ではなく、個人事業主となるため、労災の適用がなく、不安定な立場が問題視されています。

一方で、米国では既に知的労働者の30%がフリーランス、つまりはギグ・キャリアに移行しているという統計があります。日本は5%~7%と言われてます(2019年時点)。日本の労働市場は、米国の10年遅れで追従するという専門家もおり、その場合、10年以内に労働者の10人に3人がギグ・ワーカーになります。好む好まざるを問わず、そのような時代には、確実に突入するのです。

国や企業側は一方で安易にギグエコノミーの突入させるのには慎重になってます。C To C、C TO Bビジネスを普及させてしまえば、自身の立場が危うくなるため(税回収の問題も)、いろいろな理由で普及のための時間稼ぎはするのではないかと言われてます。なので、ギグ・キャリアが定着するには、時間が相応にかかりますが、確実に、今後ニーズが増していくキャリア形態になりそうです。

どのような能力・スキルが必要?

ギグキャリアの能力・スキル

まずは、専門性は必要です。自分なりの武器がないと、まずは戦えません。
これは、可能な限り、自分だけのスキル、技術であり、可能な限り、世界でも十分に戦えるレベルでないとなりません。その国だけでは、需要に限界があるので、英語を駆使して、海外からでも仕事を請け負ったり、動画などであれば配信したりすることが必要です。

また、創発型ともあるように、世の中の流れに沿って、アイデアを色々と出して、やってみるというのも大事でしょう。

そして、無くてはならないのが、IT(クラウド)プラットフォームの知識です。武器があっても、自分のサービスをのせるプラットフォームを使いこなさなければ、サービスが提供できません。広告面や、費用対効果面、顧客へのアフターフォローまで考えた上で、最適なプラットフォームを特定し、自身で、その使い方をマスターしなければなりません。

パソコンに相応の知識を持っていないとかなり厳しいです。ITは日々進化してますから、そのキャッチアップも怠れません。上記の面からも、自由の代償に、かなりのスキルが求められることは間違いないでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。皆様のキャリア形成のヒントになれば幸いです。

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