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教科書には書いていないC2Cビジネスで知っておいてほしいこと3選。

「ココナラでサービスを出したけど、全然売れないのですが・・」
「個人でキャリアコーチの開業しました・・集客に苦戦してます」


C2Cがうまくいかない(AI生成)

C2C(消費者間)ビジネスの市場は確実に今後伸びていきます。B(企業、特に大企業)が強い日本ですので、多くのビジネス取引は、B(企業)を絡ませざるを得ません。

例えば、C to B(フリーランスも企業からお仕事をもらう)、B to C(いったん企業に所属しないと、フリーランスも物が売れない。)がどうしても、多くなることはあるのですが、昨今C to Cもじわりじわりと存在感を増してきています。

多くのフリーランスの方々、複業家の方々も、主に「企業」(B)を介して、お仕事をされていると思うのですが、私の場合は、ほぼ「企業」(B)を介さない、C2Cを多く体験してきているので、その立場から、いくつか、情報を展開していきたいです。

C to Cが普及する事例

C to Cが普及する事例

昔は、必ず駅前にあった英会話スクール。最近見かけますか?まだ存在はしていますが、だいぶ、露出が減ってきていませんか。

これは、C to Cで個人の外国人が、生徒を見つけることがテクノロジー(ウェブマッチングなど)で可能となってきたからです。

英会話スクールのように、特に「企業」が仲介しなくてもよいものは、どんどんC to Cでビジネスが可能となってきています。

その他、ウェブ制作、デザイン、ITコーディング、キャリアコーチングなども、信頼できる個人なら、そのまま直接お願いすることも可能です。これは、ウェブ上だけでなく、メタバース上になっていき、かつ、地理軸では、国境も超えて、地球の裏のブラジル人の方に売っているかもしれません。

C to Cで知っておくべき3つの法則


C to Cでもマーケティング理論は、もちろん、有効です。ペルソナ、カスターマージャーニー、Segmentation,Targetting,Positioningなど、古めかしくも、必要なマーケティング理論です。

ですが、こういった教科書に書いていないことで、消費者の重要な特徴をと捉えておくことは非常に大事になります。それを3つお話しします。

1.購買脳になっている人しか購入しない(いますぐ客)

購買脳

C to Cでウェブで買ってもらうことを考えたら、検索する消費者がある程度「購買脳」(あわよくば購入しようと思って、財布に手がかかっている状態)である必要があります。

検索には「購買」検索と「情報」検索とがあり、単に情報検索しようと思っている脳の状態では、滅多に購入は起こりません。「購買」脳か、ちょっときっかけがあれば、購買しようという「準購買脳」である必要があります。

では、どうやって「購買脳」の人を自分の宣伝に引き込むのか、AIに聞いたところ、購買脳になっている人は、以下のような検索ワードを用いるのが特徴です。

  • 具体的な商品名やブランド名
    例: 「iPhone 15 Pro」「ユニクロ ダウンジャケット」

  • 購入に関するキーワード
    例: 「購入」「買う」「注文」「予約」「安い」

  • 価格に関するワード
    例: 「価格比較」「最安値」「〇〇円以下」「コスパ」

  • 評判やレビューを求めるワード
    例: 「口コミ」「レビュー」「評価」「ランキング」

  • 機能や仕様に関するワード
    例: 「スペック」「特徴」「サイズ」「使い方」

  • 割引やクーポンを探すワード
    例: 「クーポンコード」「セール」「割引」「特典」

  • 最寄りの店舗や在庫状況を確認するワード
    例: 「〇〇 店舗」「在庫」「取り扱い店」「即日発送」


上記のように、消費者は、すでにある程度「購買のイメージ」をもって、それが確信したときに、購入が起こるのです。

間違った取り組み事例

別の例から、購買脳から外れた間違った取り組み例を紹介しましょう

例えば、黒いリンゴがあります。あなたが、開発しました。
これは「美味しい!」「ぜひ買ってみてください」と言われても、、美味しいのかもしれないけど、敢えて、お金を出してまで・・。赤いリンゴか青りんごぐらいでよくない?

そもそも、「黒いリンゴ」で検索する人はゼロでしょう。

C to Cの世界では、ちょっとひねりすぎたサービス、まだ見ぬサービスは、「得体が知れないので」「購買脳から外れているので」買われることは難しいでしょう。

例えば、冒頭の英会話サービスなら、目に見えやすいです。なるほど、こういったレッスンをして、こういった成果(満足感)が得られるだろうという想像がつくので、購入されやすいです。

しかし、例えばですが、

「英語によるパズル方式!自己改革プログラム!」

なんて、サービスを出して、これはいいですよ!って言われても、「これってどんなサービス?」と消費者が想像できません。そもそも、最初の検索ではヒットしませんし、購買脳がついていけないのです。

自分では、渾身の策の企画(中身は本当によいプログラム)でも、消費者には全く響かず、スルーされてしまいます。せめて、動画や一枚の漫画物で、可視化をすればいいのですが、それもないと、売れないサービスになってしまいます。

B to Cの場合、ちょっとひねった企画でも、消費者を教育するような予算を捻出し(CMなどで)、購入に結び付けることもできますが、予算のない一個人では、かなり厳しいので、サービスの見せ方には注意が必要です。

こういった新規の企画、サービスは、どうすればいいのか?
まず、消費者の顕在化しているDemandをしっかり分析しましょう。もちろん、全く同じサービスでは、大手法人に同質化されてしまうので、少しだけ、サービス内容をずらすはありです!

集客としては、購買脳で、お客さんが求める商品・サービスを買ってもらったお客に「クロスセル方式」をするのが常とう手段です。

あるいは、「試食会方式」(まずは、いやいやでも無料で食べてもらう➡体験して美味しさを感じてもらう」のが大事です。

2.消費者は本能的な購入をし、さほど真面目な購入をしない(そのうち客の入口対策)

本能的な消費

ラーメン屋のジレンマ🍜という話があります。

とある、ラーメン屋さんが、健康志向時代に向けて、カロリーの低い健康的なラーメンを世の中に提供し、世の中を変えてやろう!としました。

事前の聞き込みやマーケティング調査では
「うん、いいね。ラーメンは健康に悪いイメージがあるから、健康志向なら売れるんじゃない」
「そういうラーメンは、大事だと思うよ」
「世の中の健康志向主義とも合致しているね!三方ヨシだね。」

ポジティブなフィードバックをたくさんいただき、「これはいける!」と意気揚々と事業を立ち上げました。今までのラーメンのイメージを覆し、カロリー半分、野菜もふんだんに取り入れたおしゃれなラーメンです。

しかし・・結果、お客は来ない。。閑古鳥が鳴いてしまいます。

なぜなのか?

このままではいけないと、多少ボリュームを加えた普通のラーメンを販売したら、それは、そこそこ売れるのです。立地とかほかの要素が悪いわけではない・・

ここで悩みます。「健康志向」を理念に売り出したのに、これでいいのであろうか。でも、消費者は、実は、やっぱりラーメンっぽい、こてこてのラーメンを求めているのか。。

これに近い事例のサービスは、ダイエットコンサルタント、キャリア相談(コーチング)です。

マーケティング調査の結果、「それはいいね!」と消費者が言っていたサービスが、売れない。ダイエットなどはわかりやすいですが、「理想としてはダイエットしたいけど・・」ストイックな我慢をして自分を律するようなサービスは、本能的に拒否され、どうしても人間は弱いですから、「今満たされる」本能的な消費をする。のです。

いいか、悪いかの議論はおいておいて、この特徴を知っておかないと、自分の「理想像」と消費者の「まあ、できれば買いたい」という理想論だけでビジネスを立ち上げてしまいます。

自分の理想を出すか、お客のニーズを取るかでは、ビジネスを継続したいなら、どうしても、後者です。こういった本能的な「入口」を考えることは大事になります。


3.金持ちほど買わない(リピーター客)

金持ちほど買わない

「お金持ちほどケチである」というのは、ある意味、合っています。

お金持ちは、多くの場合、ケチなのではなく、消費が「合理的」であることが多いです。ある意味、必要最低限のコスパを意識し、最低限の消費をしていきます。

逆を言うと、お金持ちでない(持たない)人こそ、消費が旺盛・活発な面があります(良いか悪いかは微妙ですが)。例えば、アルバイトを一生懸命しながら、推し活で相当な消費をされる方、聞いたりしませんか?これらの方を、「衝動派」と名付けます。

多くの方が、「お金持ちほど、消費が激しい」「お金を持たない人は消費しない」と思われがちですが、これって、実は結構逆なのです。

よって、消費に対して、「合理派」と、「衝動派」の両方を考える必要があります。

この持っている人と、もっていない人の客層を分けて考える(リピーター対策)ことって非常に大事です。

例えば、消費が旺盛な人・活発な人には、クロスセルを提案する(消費弱者には、過度にやりすぎないことが大事)、消費が合理的な人は、コスパをしっかり説明し、クロスセルよりは、購入商品の効果をより引き出すサービスを提案する、などが考えられるでしょう。

まとめ


あまり、教科書に書かれている理論ではなく、あくまで、行動心理学的な仮説も踏まえた見解です。ご参考だけになさってください。



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