キャリアコンサルタント資格で高年収1000万円はあり得るか?について
☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタント
キャリア相談スキルシェアサービス『coachee』運営者|人材業界歴約10年。人材業界での経歴は大手人材会社パーソルキャリアをはじめとして、
人材サービス会社2社経営し、現役でキャリアアドバイスも実施
★この記事の執筆者:りお👦|国家資格キャリアコンサルタント|GCDF-Japanキャリアカウンセラー|SEOコンサルタント|キャリコン受験&イベントのLead Career|グローバルに働く!Banso Worksで活動中
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国家資格キャリアコンサルタントという資格ー。昨今、合格&登録者数が6万5千人を超えて、身近にも有資格者がいるのではないでしょうか?
気になるのは年収ですが、キャリアコンサルタント保有資格者で年収1000万円を得ている人はいるのでしょうか?2011年の厚生労働省委託事業の調査によれば、キャリア支援に従事する人の年収200万円未満が14.6%、200万~300万円が15.8%、300万~400万円が18.5%で合わせて、48.9%となり、約半数が日本の平均年収以下であることが分かっています。2023年現在、平均年収は当時とほぼ変わっていないので、同様の傾向と思ってよいでしょう。
その答えを申し上げますと
「ごく少数だが、年収1000万円プレーヤーは存在する」
と言っても良いでしょう。
では、どんな仕事で年収1000万円を得ることが出来ているのか、その職業を確認していきましょう。なお、以下の業務は個人のキャリアに関わる仕事の要素を含むものは全て入れております。
1.大企業の人事課長または部長
2.大手人材エージェントの要職
3.外資系企業ヘッドハンター
4.ベテラン研修講師
5.起業家
6.外国勤務でキャリアコーチング
上記でポイントなのは、おそらく「キャリア相談」をしているだけで、年収1000万円を稼ぐ方はほぼいないと思われます。そもそも、日本でいうキャリア相談は、公的・福祉的な意味も強く、ハローワークや公的機関で無料で行ってくれます。よほどのカリスマ性がある芸能人でもない限り、キャリア相談をしていれば1000万円稼げるというのは難しいと言えるでしょう。
順番に見ていきましょう。
1.大企業の人事課長または部長
まず、可能性として一番高いのが、社内キャリアコンサルタントであり、大企業に所属している会社員(役職者)です。大企業の課長レベルでも昨今は年収1000万円に届いていませんが、課長+以上となると、この年収をもらっている可能性が高いでしょう。労働市場や、従業員のキャリア形成を意識した人事施策の展開が期待されます。
2.大手人材エージェントの要職
上記企業以外では大手人材エージェントです。ここで実績を上げて、要職についていれば、年収1000万円をもらえている可能性があります。人財の仲介業であり、キャリアコンサルタントなのか?という指摘もあろうかとは思いますが、求職者のキャリアに向き合うことも含めた仕事という認識も増してきているところです。
3.外資系企業ヘッドハンター
次に外資系人材会社のヘッドハンターです。こちらは、ほぼ成果報酬となっている部分が多いでしょう。例えば、企業の要職の紹介が成立すれば、年収の20%~30%がもらえる可能性があります。多くのマッチングを成立させれば、理論的には年収1000万円に到達します。
もちろん、こちらも、純粋なキャリアコンサルタント業務かというと、賛否両論はありますが、ヘッドハンターとはいえ、真摯にキャリアに向き合う必要があることから、この職業も排除はできないでしょう。
4.ベテラン研修講師
次にベテラン研修講師です。例えば、企業研修で管理職研修を行う、キャリア研修を行う、リーダーシップ研修を行うプロの講師です。大手研修会社に登録され、大手企業に派遣される講師の報酬は、そこそこであり、売れっ子講師になれば、年収1000万円も夢ではありません。
もちろん、講義・研修という形で、社員のキャリアや能力伸長を促していく職業ですので、1対1でのキャリア相談を好む方には向きませんし、教壇に立つということが苦手な方には、向きません。多くの講義を受け持ち、出張も頻繁にあったりするので、体力も必要です。
5.起業家
次に、起業家の方です。キャリア支援や、人事コンサルティング、人材紹介などの事業を立ち上げている経営者の方々です。
もちろん、スタートアップ企業などでは、利益が出るまでのシード期(種まき期)に年収1000万円をもらえることはほぼなく、下手するとしばらくは、日本のサラリーマンの平均年収レベルであることもあります。しかし、将来事業が成功すれば、年収1000万円どころか、その数倍も得られる可能性はあるでしょう。
6.外国勤務でキャリアコーチング
外国に勤務し、キャリアコーチングの資格を取得し、企業の専属や、フリーランスとして活躍する方法です。キャリア相談から、一歩進んで、コーチングや、英語、多少経営の知識を仕入れて、枠を越えて挑戦してみるという選択肢です。就労ビザ要件も満たす必要があり、かなり難易度は高いですが、日本円ベースで、1000万円を超える可能性が見えてくるでしょう。
昨今、世の中に知れてきました通り、日本の賃金は世界的にかなり低く、一歩海外に出ると、キャリア相談関連業務でさえ、報酬は跳ね上がります。特に、外資系・海外企業は要職者にコーチをつける文化もあります。日系企業やアジア系企業の専属コーチなどは可能性として挙げられるでしょう。
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まとめ
冒頭のお題に関するキャリアコンサルタント資格で高年収1000万円はあり得るか?について答えを言うならば、ごく限られた範囲で存在することにはなります。
しかし、上記どれも、キャリア相談をメインとする職業ではありません。正直なところ、「キャリア相談がしたい!」「これで1000万円をもらいたい」という両方の希望を叶えることは、極めて難しいと言わざるを得ません。
とはいえ、キャリアコンサルタント有資格者として、キャリア相談という中核のスキル・知識は身に着けたうえで、企業人事・経営・講師などのプラスαの知識を磨いていくことが年収1000万円プレーヤーに近づくコツかもしれません。
副業での合わせ技で年収1000万円も
また、本業は別で持ちつつ、「キャリア相談」を副業・複業・ライフワークとして、数百万円の収入をもらう、合わせて1000万円という選択肢もあろうかと思います。
いかがでしょうか。キャリアコンサルタントを取得し、あるいは活かして、1000万円プレイヤーを目指してみますか?☺
本情報がお役に立ったならば幸いです。
☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタントキャリア相談スキルシェアサービス『coachee』運営者|人材業界歴約10年。人材業界での経歴は大手人材会社パーソルキャリアをはじめとして、人材サービス会社2社経営し、現役でキャリアアドバイスも実施
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