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「注目されること」の本来の表現は「注目を集める」なのか「注目を浴びる」なのか

「注目されること」という意味の表現として、皆さんはどういう言葉を使いますか?

「注目を集める」
「注目を浴びる」
どちらも正しい表現に聞こえませんか?
実は、この中で、正しい使い方があるのです。


「注目」という言葉を、広辞苑で調べてみると、1番目の意味として「目をそそぐこと。みつめること。また、注意を向けること。関心を寄せること」とあります。

また、「注目」の「注」という字は「そそ(ぐ)」と読み、その意味があるので、「注目」という2文字だけで「視線や意識を注ぐ、集める」という意味があるのです。


「注目を集める」という表現は、注目という意味の集めると、注目を集めるの集めるがかぶって二重表現になります。
ただ、一部の辞書にも掲載されていて、決して間違った表現ではないそうですが、もともとは「耳目を集める」や「視線を集める」と混同されて使われるようになったようです。

「注目を浴びる」は、集まった視線を浴びるのですから、二重表現ではないので、こちらの表現が本来は正しいものといえます。


他の表現としては、「注目の的になる」や「注目に値する」というものであれば、「注目を集める」と違い問題なく使える表現となります。

これを機会に正しい表現を身につけてみてはいかがでしょうか




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