チャンスと同時にすることは
「気になるけれど今はやめておきます」
「またの機会にします」
わたしは1つの仕事だけでなく、いくつかの仕事を掛け持ちしている、浮草稼業。
大学院まででた「高学歴」心理士は、常勤形態は少なく、単年度雇用で、いつかの職場を掛け持ちすることが普通だ。
ま、食えない仕事だが、仕事の技術さえあれば、食いっぱぐれはない。
そのための自己研鑽の研修費と時間は、とんでもなくかかるから、維持費が払えない人は心理職に向かない。
だから、大学院まで進む心理士は、高等遊民と揶揄される。
常に、リスクと隣り合わせで、危機管理能力は半端ない。
年末の足音が聞こえてくる秋になると、誰彼ともなく、季節のご挨拶が交わされる。
「先生、来年、どうなさいますか」
今年の春はキツかった。
事業主だと思っていたら、雇用されてたり、もしくは、「みなし事業主」だったり、浮草は制度の狭間に翻弄された。
税理士に聞いたら、法律上そうなっていて、社労士の範疇と言われた。
弁護士の夫に聞いたら、「選挙に出れば」と一蹴された。
あぁ、この国のシステムは、事業主(自営業)やフロンティアは求めていないのだ、と遅まきながら気づいた。
だが、ここで、抗わずして、サバイバルはできない。
チャンスが来たら乗る。
話が来て、気になった時点で、1ミリでも心が動いたら、勝ち。
後は、どうするか。
なのに、やめておくって、どういう心理的な思考構造をしているのだろう。
と、思うが、日本人は、リスクをとることをよしとしない、文化らしい。
同調圧力とかね。
社会心理学の範疇だけど、組織に巻かれる方がいいのだ。
だが、それでは、いつまで経っても、チャンスを逃したままだ。
次にそのチャンスが来るとは限らない。
考えてみて欲しい。
この春のコロパニックは、去年の春に、予想していただろうか。
3ヶ月でアナログ世界がデジタルが支配する世界に変わっていくことを目の当たりにしたではないか。
「デジタル決済は怖くてできません」
「方法が他になくてできません」
おいおい。
チャンスはリスクと隣り合わせだ。
リスクヘッジは、チャンスと常に走らせておかないと、スタートダッシュのスピードが出せない。
そんなことを思った週末だった。
論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。