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あるところに集うもの

~6/2~
土曜日の野津田。いつもと変わらぬJ2町田のホームゲーム。
ゴール裏の町田サポは、いつもの人がいつものところに陣取る。
晴天の下、野津田のお馴染みの光景。

スタンドの最前列にある手すりは、僕らが腰掛けられるほどの高さしかない。けれども、ちびっこ達にとってはちょうど目線くらいの高さであり、みな背伸びして手すりに掴まっている。
ちびっこ達の見つめる先は、まだ誰もいない試合前のピッチ。僕らが見てもなんとも思わない光景だが、ちびっこ達には何かしらの感動があるのかもしれない。

夕方の町田ゴール裏は、真正面から差し込む西日が眩しい。眩しくて全然ピッチが見えない。前半、町田ゴール裏から100m以上も離れた反対側のサイドで町田がゴールを決める。誰が決めたかは遠くてよく分からないが、とりあえず喜ぶ。今季新しく完成した電光掲示板に中島裕希が映し出され、それでようやく得点者を知る。
いちばん試合が見づらい場所なのに、いちばん人が密集している。それがゴール裏なのである。

~6/3~
日曜は東大農グラ。LBLとLBSのダブルヘッダー。どっちも観ると、合わせて4時間ほど炎天下の中にいることになる。
先週の開幕戦はスコアレスドローに終わったLBL。今日も前半を0-0で折り返すが、後半にオウンゴールで失点してしまう。しかし、その後追いついて1-1の引き分け。観てるだけでも大変な暑さの中、走りきれる選手は素直にすごいなぁと思う。

先ほどオウンゴールをやっちゃった選手、試合が終わってベンチに引き上げるまでは表情1つ変えていなかったが、仲間と抱き合った途端に涙が止まらなくなってしまった。それが僕の目に入った瞬間、僕は真後ろを振り返った。サングラスしててよかった。こっちまで泣きそうになるの見られてしまうところだった。
聞けばその選手は初めてのオウンゴールだったとのこと。プレーのミスはプレーで取り返せるのがサッカー。いつかこのミスを笑えるくらい活躍すればいいってことよ。

~6/4~
月曜の早慶戦。
早慶戦の前に既に優勝を決めた慶應生にとっては、月曜の休講が最大の焦点に。もっとも、優勝するかどうかに関わらず大半の学生は毎回月曜休講を願っているのだが、今季は優勝も休講も掴むという、"理想の?"展開になった形である。無論休講になった理由は全員神宮に行け、ということであるが、実際に来たのはほんの僅かであることも、今さら嘆くことですらない。

僕が六大学野球を見るときは、応援席ではなく、あえて2Fスタンドの最前列に陣取る。応援があるところならどこでも行く僕が応援席に行かないのは不思議に思われるだろうが、屋根付きで見晴らしのよい2F最前列に800円で座れるのなら、これに越したことはない。土日ずっと炎天下にいたのだから、今日くらいは日陰にいたい。

結果としてこの試合、延長11回に0-1で早稲田勝ちということになるのだが、慶應はリーグ優勝達成。試合後は三田まで歩いてパレード、そして祝賀会となった。やっぱり学生ももっと参加してほしいと改めて思った。

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