ゆるキャン△

ゆるキャン△を観て

ちょっと変わった女の子が一人キャンプを楽しんでいるアニメなのかと想いながら、どこに面白さがあるのだろうと探りを入れながら見始める。

アニメの面白さを探すのに、映像や音楽を見て聞きながら、何かしら変な違和感を感じている自分がそこにはいた。しかし、そこは止まらずストーリーに集中。

キャンプ初心者に教えるような内容を丁寧に描いているから、何も知らない僕にとっては凄く重要な内容と感じたからだ。

テント一つにしても、組立後のテントを見せればよいものの、組み立てて行くところから描かれていたり、火の熾し方にしても、薪が必要なことは誰もがわかるが、松ぼっくりが自然界にある着火剤ってことは案外誰も知らなかったりするのではないだろうか。

そんなキャンプ初心者のためのマニュアル本をアニメ化してくれているような部分がこのアニメには散りばめられている。

また、感じていた違和感についてだが、見進めて行く中でその違和感に気がついた。それはアニメキャラと背景(風景の絵)のタッチが違うことだ。作者が意図してやっていることだとは思うが、タッチが違うことで、キャラと背景に一体感がなくキャラが浮いて見える。

しかし、この浮き具合が僕にはすごく新鮮であった。きっとここに描かれた風景の絵は本当にある風景なんだと思う。それぐらい、リアルに描かれているように思えた。そして気が付けば、その場へ行ってキャンプを楽しみたいとまで思わされている。

最後に、冒頭で一人変わった女の子がキャンプを楽しむアニメと想って見始めたが、そんなことはなく、誰が主人公なのかわからないぐらい、登場するキャラクターには個性があり、また多様性があり、それを否定するのではなく、認め合っているのが素敵である。

わいわい楽しむキャンプもあれば、ひとり物静かに楽しむキャンプもある。
どちらも楽しいことに変わりないが、自分がその時にやりたいキャンプが一番楽しいキャンプになることだけは間違いない。

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