帯同、移住…変化に振り回されず自分だけのキャリアを切り拓く
この1年で駐在帯同と移住の両方を経験しているCAREER MARKインターンのゆってぃさん。約10ヶ月前の他己紹介インタビュー記事では、「新しい一歩を踏み出すことはワクワクで溢れている!」と語っていました。現在はインターンだけでなくコーチングやSDGsコンサルティング会社のニューヨーク特派員のお仕事を開始され、自分だけのライフとキャリアをさらに前進していました。ゆってぃさんの新たなチャレンジをインタビュー取材しました。
⌘ゆってぃさんの他己紹介記事はこちら
仕事をしていない自分が嫌いだった
― CAREER MARKのインターンを始める前から、コーチングの国際資格取得に向けて勉強をされていたゆってぃさん。コーチングを学ぶきっかけを教えてください。
アメリカ本移住に向けたビザの準備とメキシコへの引っ越し準備のために、一旦ニューヨークから日本に帰国していた時期がありました。帰国して初めて「無職の自分」に直面し、今まで仕事を通じて自分の存在価値を見出していたんだと痛感しました。
仕事をしていないと自分の存在を認めてもらえない、夫と対等に話せているように思えない…と、自分の無力さを感じて落ち込みました。「無職の自分が耐えられない。アメリカへ移住するタイミングではなにか仕事をしている状態でいたい」と強く思い、そのために何をすればいいのか悩んでいたときにコーチングの存在を知ったんです。
自分自身のことを話していくなかで、自分が一番輝いていたと思う時が「前職で研修講師をしていた時」だと気づきました。誰かの変化や成長を見届けられる仕事っていいな、と思い出した時に「もしかしてコーチングこそ自分のやりたい仕事なのでは?」と思ったんです。誰かのモチベーションにかかわる仕事に携わりたい。せっかくコーチングを学ぶなら国際資格取得を目指そうと思い、勉強を始めました。
―帯同によるキャリアの中断。誰もがぶつかる壁を自分の力で道を切り拓いたんですね。
でも実際に勉強を始めてみると資格取得までの道のりは大変で…「本当にこれが将来仕事に繋がるのだろうか?」「私がやりたかったことは本当にこれなのだろうか?」と不安になった時期がありました。
そんな時に夫にすすめられてスティーブ・ジョブスの有名なスピーチ”Connecting the dots”の動画を見て、「これがなにかに繋がるかどうかなんて、後で振り返ってみないとわからない。今はとにかく目の前のことに精一杯取り組もう!」と思えたんです。ちょうどそのタイミングでCAREER MARKインターン募集の投稿を見つけ、「これもひとつの点なのかもしれない」と感じて応募しました。今取り組んでいるコーチングも、このインターンの活動も、直感的にやりたい!と思ったことなんだから、とにかくチャレンジしてみよう!と思えました。
ー苦しかった時期にCAREER MARKと出会ったんですね。
実際にインターンを始めてみてどうでしたか?
まず自分の居場所ができたことがとても大きな変化でした。メキシコに引っ越したと同時にインターン活動も始まり、アメリカへ本移住するタイミングでインターンの継続を決めましたが、住む場所や周りの環境が変わってもいつもと変わらない仲間と居場所があるのは、精神的にとても心強かったです。
また、CAREER MARKのインターンを通じて「コーチングの講座を開催する」という、夢への第一歩を踏み出すこともできました。この「OGインタビュー企画」もやってみたかったことの一つ。「これをやりたい!」とアイデアを出してみると、周りの皆が「それいいね!」「やってみようよ!」と背中を押してくれるんです。インターン活動は私にとって、一人じゃできなかったことを応援してもらえる、支えてもらえる場所になっています。
「行動し続ける人」でありたい
ーコーチングやインターンへ挑戦するストーリーを聞いていると、
ゆってぃさんは「知ってから動くまでのアクションが早い」と感じました。特派員のお仕事へのチャレンジまでの経緯もぜひ教えてください。
コーチングを学べば学ぶほど、自分が会社員だった時にコーチングを受ける機会があればどんなによかったか、と感じました。当時、メンター制度はあったものの、やはり社内の人に自分が本当はどういうキャリアを築きたいのかなど、正直に相談することが難しく…。会社員にとっても会社にとっても、社外コーチの存在に大きな意義があるのでは?と考えました。
とはいえ、何も実績のないコーチを社外コーチとして受け入れてくれる会社はないとわかっていたので、コーチングセッションの実績はもちろん、国際資格の取得や、コーチング講座開講などに取り組んできました。「仕事がある状態でアメリカ移住する」というのが私が絶対に達成したい目標だったので、本移住までの日本とメキシコに住んでいた期間は、とにかくその目標を目指してできる限りのことにチャレンジしました。
メキシコから帰国し、すぐに前職の上司に連絡をして自身の想いと実績を伝えたうえで「会社の社外コーチをやらせてもらえませんか?」と提案しに行きました。
ーアイデアを思いついてからすぐ実行されたんですね!
コーチングやインターンと同様、行動するのが早い…!私だったら
「もっと経験を積んでから提案しよう」と尻込みしてしまう気がします。
正直、大手企業がこんな一個人と契約してくれるなんて無理だと思っていたので、「社外コーチがだめでもなにかしらの形で雇ってもらえれば…」という気持ちでした。笑
実際に会って話をしに行ったもののやはり社外コーチは難しく…。
ただ、その上司からSDGsに関するニューヨーク特派員の仕事を紹介されたんです。SDGsは全く未知の分野でしたが、仕事をするチャンスをいただけたことが嬉しくて「とにかくやってみます!」と、まずは必死に勉強しました。アメリカに住んでいる私だからこそ日本に向けて発信できることがきっとあるはず!と思って、普段スーパーへ行くときでも「SDGsの調査」という視点で行くと、今まで見えなかった世界が見えてきたりして面白いです。まだまだ勉強中ですが、これもきっと将来振り返ったときにひとつの点と思えるはずなので、やれることをやってみたいと思います。
ーアイデアから行動にうつすスピードが早かったからこそ、結果的に特派員のお仕事と出会うことができたんですね。
「行動にうつすスピード」は自分のなかでもとても大切にしています。
というのも、アメリカに移住すると決まってから実際に移住するまでの約1年半、私は「仕事がある状態で移住する」ことを第一目標にして行動してきました。今振り返ると、仕事でなくてもインターンという形でもなんでもいいからとにかく「夫についてきている」のではなく、「自分もなにかしている状態」でいたかったんです。そのためにできそうなことは積極的にチャレンジしてきました。
行動力がある人、行動し続けている人に憧れているので、そうなりたいと常に意識しながら、『前職で目標にしていた年収を達成する』という次の夢に向かって今も動いています!
選択するなら常に「難しい方」を選ぶ
ーここまでのお話ではゆってぃさんの常にポジティブでエネルギッシュな様子をうかがえましたが、一方でアメリカに来て落ち込んだこともあるそうですね。
アメリカに来て自分の無力さを感じることばかりです。先日もちょっとした手続きをするのに夫に手伝ってもらうことがあり、「日本だとなんでも一人でできていたのに」と自分が情けなくなり、「英語が堪能な奥さんだったらこんなことなかったんだろうな」と、自分が夫の足を引っ張っているように感じて申し訳なく思い泣きました。笑
久々にとことん落ち込んだんですけど、「この落ち込みは今の私にとって必要なもの」「落ち込んだのが今でよかったんだ」となぜかポジティブに捉えられました。帯同前の私に「アメリカ生活、必ず落ち込むけど大丈夫。成長するための試練だから何度落ち込んでも大丈夫。」と伝えてあげたいです。この落ち込みがなかったら這い上がろうとも思わないはずなので、時々落ち込みながらゆっくり這い上がって行動することを止めないようにしたいなと思います。
ー日本とは異なるが故に、困難なことも多い海外での生活。それでも、「アメリカに移住する」という人生の大きな決断を下せた理由を教えてください。
思えば、私は昔からなにか選択するタイミングで常に「大変な方」「試練になりそうな方」を選んでいる傾向がある気がします。あえて自分が厳しい環境に身を置ける方を自然に選んでいますね。アメリカ移住を決断した時も、これまで築いたキャリアを捨てることになるし、海外での生活は絶対に苦しむことが多いとわかっていたけど、なんか私らしいなと思えました。笑
仮に言葉が通じなくても「英語が喋れない外国人」と思われるだけ。何回ダメでも、何度でもチャンレンジすればいいと思っています。
先日、過去のノートを見返していたら2020年5月の目標に「ニューヨークで働く」と書いていたんです。そういうえば前職で海外駐在を目指して奮闘していた時期があったことを思い出しました。いつか現地就職をしたいという目標があるので、もしかしたら思わぬ形で「ニューヨークで働く」という夢が叶うかもしれないです。今後も、何度も落ち込みながら這い上がって、「行動し続ける人」でありたいと思います。
インタビュー・文:
CAREER MARK インターン 近藤 千裕
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