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駐在妻インターンってどんな人?【第8期vol.3 あやかさん(ベトナム在住)】

2023年8月、第8期インターンではフランス、オランダ、ドイツ、タイ、ベトナム、中国から参加の駐在妻が加わりました。8期駐在妻インターンメンバーへのインタビュー第3弾は、2021年12月からベトナムに駐在帯同中のあやかさんのご紹介です。

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【あやかさん/お仕事プロフィール】
新卒で商空間設計施工会社に入社。約4年間、営業として新規商業施設のプロジェクトやナチュラルコスメブランド、大手外食チェーンの新業態店舗を担当。結婚を機に退職。その後、TV局にてアルバイトをするも、妊娠のため退職。以降、約6年間育児に専念。コロナの影響で夫だけ先に駐在になり、日本でワンオペ育児中に保育士免許を取得。2021年12月より、ベトナムに帯同。


はじめに

8期インターンのチームミーティングの際、会議の場が和むようにアイスブレイクを取り入れてくれたり、いつも全体を俯瞰して、チームを先導してくれるあやかさん。明るく、チームの向日葵のような印象でしたが、過去の経歴や帯同先での想定外の出来事などを乗り越えた話しを聞き、どんな状況でも一歩ずつ着実に道を切り開いていく芯の強さが見えました。その意外な一面が、とても魅力的だと思いました。
「長く仕事を離れている私に何ができるんだろう・・・」という気持ちの方に、「まず一歩踏み出してみよう!」と勇気を与えてくれるエピソード、ぜひお楽しみください!

営業時代のやりがいとジレンマ


商業空間の設計施工という業界への就職は、新卒での就活時なかなか思いつかないかなと思うので、まずそこに入社した経緯を知りたいです。

―「歓声を作り出す仕事をしたい」というのが就職活動の軸でした。就活中、選考が進む業界と進まない業界があり、一度立ち止まって考えた結果、「歓声を作り出す場所、歓声が生まれる場作り」というより具体的な軸が見えてきて、商空間設計施工会社に巡り合いました。

大学生の時すでに明確な軸を持っていたからこそ、自分らしい就活ができ、やりたいことができる業界に出会えたのがすごいですね!

営業時代の楽しかったことや大変だったことを教えてください。

―営業時代は、常に飲んでいました。(笑)幅広い年齢の様々な業種の方々との関係が築けて、自分が経験したことがない話を聞けたことが楽しかったです。
大変だったことはいろいろありますが、仕事の特性上、沢山の人が関わり、みなさん「自分の立場のベスト」を尽くそうと頑張っているので、板挟みに合うことはよくありました。(笑)とはいえ投げ出すこともできないので、追いかけては追いかけられ・・・を繰り返していた時期もあります。辞めたいと思ったこともありましたが、そんな時は、尊敬している父に「今は追われることが辛いかもしれないけど『追われること(仕事があること)』のありがたさがわかるようになれば一人前」と言われた言葉を思いだし走り続けていました。営業時代、ずっと抱えていたジレンマは、「営業の自分には何もない。職人や設計士のように、技術を持って人に意見を言えるような人になりたい」ということでした。

そんな葛藤をしながらの日々でしたが、入社時に立てていた目標は達成できた、やり切ったと思えたタイミングで、結婚することが決まりました。夫が海外転勤のある仕事で、先の見通しがあまりにもつかないということもあり、「一度卒業します!」と言って退職しました。

目標を立てそれを達成した!と、自分で区切りをつけられるところが、常に状況を俯瞰して一歩ずつ着実に道を切り開いていく、あやかさんらしさが出ていますね。

郊外にできる大型商業施設の近くの桜営業としてあちこち歩き回っていたので、いつもふとした景色に癒されていました。

子育てに専念した自分への表彰状として「保育士資格」を取得

―2016年から2022年秋までは完全に仕事から離れて、子育て中心の生活でした。振り返ると、私何やっているんだろう・・・と葛藤の時期だったと思います。
でも、ここまで子育てを頑張った自分に認定証を与えてあげようと考え、保育士免許を取得しました!子育てに専念していた期間の自分を認めてあげられたので一区切りついた気がします。

ワンオペ・コロナ渦の中で勉強をし、頑張ったことを形にする、誰にでもわかるスキルにしようという、その発想に至ったのがすごいです!

―友人が産休中にキャリアコンサルタントの資格を勉強している姿を見てかっこいいと思い、いい影響を受け、自分もチャレンジしようと思いました。

誰かの行動を見て勇気づけられたり、自分もやってみようと思うことってありますよね。

インスタグラムのストーリーズでひっそりと合格報告をしたつもりが、本当にたくさんの人から「おめでとう」「私も実は資格取得頑張っているんだ!」と言うリアクションが返ってきて本当に嬉しかったです。「落ちたら恥ずかしい・・・」と思い夫にも言わずに取り組んでいたため、合格通知が来てすぐに電話しました!このときに身についた朝活習慣は今でもずっと続けています。


帯同に対する思いと想定外の出来事の勃発

帯同が決まるまでの経緯を教えてください。

―幼少期(4-12歳)の8年間をインドネシアで過ごしたので、将来的には自分が海外で生活するイメージがナチュラルにありました。夫も海外事業部への異動を会社に申請しており、いつかは海外駐在帯同になるだろうと思っていたので、帯同が決まった時は全く驚きはなくむしろ、「家族の夢のスタートラインに立てる!」という気持ちでいました。

駐在が決まってからどんな準備をしましたか?

―駐在が決まってすぐに、自分もベトナムで働くための下準備をはじめました。約6年間育児に専念してきましたが、東南アジアではハウスキーピングやナニーさんのサービスが日本よりも気軽に利用できるので、自分も”キャリアの再スタート”ができると思いました。そこで、新卒の時に働いていた会社の支店がホーチミンにあるので、日本にいる間にその会社に「ホーチミン支店で働きたい」と、アプローチしました。偶然、働いていた当時同じ部署にいた先輩がホーチミン支店にいたご縁もあり、順調にホーチミンで働く話が決まりました!

引越しや子どもの学校手配など、たくさんの帯同準備で忙しい中、日本にいる間に仕事まで見つけてすごい!と、ただただ感心しながら聞いていました。

予期せぬ事態とは・・・?

―当時示された条件では、ベトナムで働く場合は労働許可証と就労ビザを揃える必要がありました。またその時は、5年以上働いていることが労働許可証取得の条件だったため、私はその条件を満たしていないので、労働許可証を取得できるかがまず第一の壁でした。けれど、元いた会社から推薦状がもらえ、無事労働許可証が取得できたので、第一のハードルをクリア!と喜んでいたのは束の間・・・「ビザ」の考え方について、夫の会社と就労予定先の会社で見解が分かれてしまい、「帯同の身」できているからこそ、従うべきは夫の会社の見解。もちろん夫の会社は間違ったことは言っておらず、むしろ「正論」であったからこそどうすることもできませんでした。結局夢にまで見た「キャリアの再スタート」を切ることは叶いませんでした。
帯同期間中をどう過ごそう・・・と、暗黒時代に突入しました。(苦笑)

その事実を知った時、どうしたのですか?

―どうしても帯同先で働きたかったので、大使館やJETROなど、情報を持っていそうな様々な機関に問い合わせをしつつ、駐在妻が働くことに関する知識を持っていそうな会社を探していました。自分でも「生きた情報」を探す過程でCAREER MARKの存在を知ったんだと思います。
暗黒時代は記憶喪失な部分もあるのですが(笑)、自分の状況を説明し、「このステイタスで働けるかご存知ですか?」と問い合わせたのがCAREER MARKとのファーストコンタクトだったと思います。

想定外のことが起き、絶望感いっぱいだったと想像しますが、そんな時でも「自分がすべきことを見極めて1歩ずつ進んでいる」ところにあやかさんの芯の強さを感じます

ー暗黒期の中、友人の言葉で自分の強みとしてやっと認識したことがあります。
営業時代から今までずっと、技術がないのがコンプレックスだったけど、「あなたは技術じゃない、あなたが発する言葉は人に勇気を与えたり、背中を押せる」と言ってもらえたことで、技術がないから自信が持てなかった自分を認められた気がしました。暗黒期の中でも、出会いや気づきがあったと、今では思えます。

自然豊かなベトナム。乾季の時期は、家族でピクニックをしています。でも朝限定!10時をすぎると暑すぎて外にい続けるのは厳しいです。写真左上は「東南アジアで一番高い建物」ランドマーク81

暗黒時代〜模索しながら掴んだインターンのチャンス

インターンに挑戦しようと思った理由は?

―働くつもりでベトナムに帯同してきたので、その前提が覆り正直結構引きずりました。でも、「自分の中でこの件はもう終わらせよう」と結論づけるしかなくて。CAREER MARKに就労条件について問い合わせた際、「今CAREER MARKはインターンの募集がないけれど、ハッシン会議のインターンの募集があるので、どうですか?」と紹介されました。
その時は「なんでもいいから挑戦したい!!」という気持ちで飛びつきました(笑)
ただ、自分が本当にやりたいことはなんだろう?と興味のあることの棚おろしをした中で、キーワードの1つに「広報職」が出てきていたところでもあったので本当にベストタイミングだったなと思います。

現状にモヤモヤしているだけじゃなく、できることから着実に行動しているから自分で道を切り開いているのがあやかさんらしいですね!


CAREER MARKインターンについて

別のインターンをしているあやかさんがCAREER MARKのインターンに応募したきっかけはなんですか?

―応募した時はハッシン会議のインターン中でした。当時、業務外でのインターン同士のコミュニケーションが少ないのはもったいないと思っており、インターンだけのコミュニティを立ち上げたところでもありました。インターンだけで発信活動をするインスタアカウントの企画などもしましたが、まだ運用は試行錯誤中でした。
CAREER MARKは、コミュニティの運用にノウハウがあり、そこに特化しているイメージだったので、今ジョインしたらハッシン会議のインターンにも貢献できるのではと考え応募しました。

両方見えているからこそ、それぞれの強みを活かした活動ができそうですね!

ーインターンは仕事をするためだけに集まっているわけでもないと思うんですよね。だからこそ、将来大きいムーブメントを起こしたいと思った時に、協力しあえるチームがあるといいなと思っています。


目指すは”チアリーダーのような存在”

ー複数人でプロジェクトを進行する際は、チアリーダーになりたいと思っています。具体的には、チームの前向きなマインドを盛り上げて全体を俯瞰して見れる人。今このプロジェクトは、時系列のどこにいて、どこにつまずいているのか、どういうボールを投げたら前に進めるのか、何を提案すべきなのかを念頭におきながら明るい雰囲気でリードしていけたらいいなと思っています。できるだけみんなの得意を伸ばしながら、チームを先導することが目標です!


あとがき

どんな逆境が訪れても「目の前のできることから一つずつ取り組む」ことを積み重ね、今のあやかさんの「道」を作り上げているとわかりました。
想定外のことが起きる海外生活、自分の力ではどうにもできないことがある駐在帯同生活の中でも、自分らしく道を切り開くヒントがたくさんつまったお話しを聞いて、私自身とてもパワーをもらいました。このあやかさんのエピソードに勇気づけられ、みなさんご自身の初めの一歩のきっかけになることを願います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

インターン活動を振り返って

CAREER MARKインターン、濃密な7カ月が終了しました。
沢山の葛藤を1つ1つ乗り越えていった毎日を振り返ると、今まで点でしかなかった私のキャリアが線で結ばれていきつつあることに気付きました。

熱量の高いコミュニティを支える仕組みを考えていくことは、本当にやりがいのあることでした。皆さんに喜んでいただけるようなアイデアが思いついた時には心が踊りました。
一方で、
「そのアイデア実現できたらいいよね。でも、今のCAREER MARKのフェーズに合っているかな?」
「その壮大な計画を残りの活動期間にプロットしてみたら、どこまで実現できるかな?」と言われる機会も多く、その度にマイナスな感情が襲うこともありました。

「私は周りに比べて会社で働いていたキャリアが短いから、先を見通す力が弱いんだ」
「結局私が思いつくアイデアなんて、絵空事でしかないのかな」

そんな感情を抱えつつ「自分が変化して、前に進んでいくしかない」という現実と向き合っていく中で、足元に落ちている沢山の石や枝に気がつきました。そして、この目の前の道を「誰もが躓くことなく通れる道」にしなければ、これから先、世の中がCAREER MARKに求めている未来を、実現していくことができないのではないか。と考えるようになりました。

活動中の疑問に耳を傾け、同じ疑問に別の人がぶつからないように修正していく。実行に移し、再び修正を加えていく。それを走りながら実施し、小さく試してまた高速でPDCAを回す。徐々に試す範囲を広げていく。
振り返るとそのやり方は、今まで私がしてきた、ときめく未来を想像してそこに到達するために大きなハシゴをかけるように目標を定めていくやり方からは、考えられなかった方法でした。

7カ月の活動を通して皆さんに沢山支えられ、自分のキャパシティを広げることができました。子育てをしながら限られた時間の中でTODOを処理していくスピードという部分だけではなく、多様な意見・価値観を自分の中に取り込むという精神的な余白ができた実感があります。きっと沢山の意見やアイデアを受け入れてもらえた経験が、自分に還元されたからだと思います。

そして私は、次の7ヶ月間もCAREER MARKのインターンとして走っていきます!CAREER MARKに集まってくださる沢山の駐在パートナーの皆さんが、半年単位で成長を実感できるコミュニティ作りに邁進していきたいと思います。

インタビュー・文:
CAREER MARK 第8期インターン 須田 莉佳

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