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駐在妻インターン生ってどんな人?【第5期vol.5磯部麻衣子さん(マレーシア在住)】

2022年4月より第5期インターンが始まりました。第4期から継続の1名を含め、韓国、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、アメリカと世界中から集まった駐在妻。第5弾は、2021年1月からマレーシアのクアラルンプール在住、磯部麻衣子(いそべ まいこ)さんのご紹介です。
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【磯部麻衣子さん/お仕事プロフィール】
新卒入社した大手ファッションメーカーにて、店舗営業マネージャー、バイヤー、デザインチームのチーフマーチャンダイザーを経験。
配偶者のMBA留学に帯同するため、2015年に退職し2016年よりアメリカ・ ニューヨークにて約2年間生活。2019年より配偶者のマレーシア駐在に帯同。

海外での2児の子育て

——海外で2児の子育てをされながらCAREER MARKのインターンとして活躍されている麻衣子さん。現在のマレーシアでの生活について教えてください。

3歳の娘と1歳の息子がいます。娘はナーサリー(現地保育園)に通わせていますが、1歳の息子は自宅保育なため、毎日が分刻みのスケジュールですね。
息子が寝ている間がチャンスタイムなのですが、最近朝寝がなくなり、顔を洗う時間もなくノーメイクでオンラインミーティングに参加する日もあります(笑)キッチンに立ってみそ汁を煮ながら、ビジネスメールをチェックしています。
定期的に1日3時間ほどナニー[※1]を雇っているおかげで、仕事にエネルギーを注げる余裕が何とか生まれ、子ども達とも笑顔で向き合えていると思います。息子の食事の準備や介助、片づけなどの家事までやってくれます。 
息子はマレーシアで出産したのですが、多くの駐在妻の方が産褥ナニーさんにお世話になります。産褥ナニーは普通のナニーさんと異なり、24時間、夜も赤ちゃんを見てくれます。しっかりと休息がとれ、劇的に体の回復も早くて、第一子と比べ、産後の違いに驚きました!日本にもぜひ浸透して欲しいサービスだなと思いますね。

[※1]家庭訪問型の保育サービス。子どもの世話だけでなく、料理や掃除などの家事なども行ってくれる。

——想像を絶する忙しさの中で、インターン活動にも時間を割いてくれて本当に感謝です!そんな中でも麻衣子さんのInstagramによく登場するお子さん達は、とっても可愛くていつも投稿を楽しみにしてるんです。

あっ、ありがとうございます。3歳の娘は成長とともに、両親だけではなくお友達がとても大事なようで、お友達の前では私には見せない弾けた笑顔を見せたり、ガールズトークをしているようです。こうやって社会を広げているのねと日々驚かされます。
最近では、娘のお友達のママと夕飯を交互に作り、どちらかの家で食べ、お風呂まで済ましてパジャマで帰宅、のようにタスクの協力をし合っていて、私にとってもママ友は心強い存在です。

息子との貴重な二人時間も大切にしています。娘(姉)がナーサリーから帰ってきてしまうとどうしても娘に注意がいきがちなので、息子と二人きりで家の中庭をお散歩したり、プールで水遊びをしたりしています。

また、毎日育児に追われてはいますが、ほんの少しでも趣味のヨガや語学学習の時間などの自分時間も持つようにしています。
英語学習も継続したいと思っているので、オンラインレッスンを受けていますが、息子同伴か時には野菜を切りながら話していて、効果のほどは期待出来ません(笑)

——育児も仕事もいつも全力投球の麻衣子さんを母としても同じインターン生としても尊敬しています。

マレーシアは1年中暑いのでプール遊びは必須です。大人は日焼け対策バッチリで臨みます(笑)

CAREER MARKとの出会い

——そんな多忙な麻衣子さんが今回CAREER MARKのインターンに参加しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

駐在妻の友人がCAREER MARKを通じて日本帰国後に再就職をしたんです。なのでCAREER MARKの存在は知っていました。
実はマレーシアは駐在帯同2ヶ国目なのですが、1か国目のアメリカの時とは違って自分がアップデートされておらず、自分に自信が持てないなと感じていました。自分らしさを取り戻したくて、5期インターンの募集があった時に「今だ!」とアンテナが働きました。
2児育児をしながらのインターン活動は、正直かなりのチャレンジだという自覚はあったので、ナニーさんに来てもらう回数を増やしたりと工夫をしての参加でした。

刺激的なアメリカ・ニューヨークでの帯同生活

——なるほど。自分らしさを取り戻したいとの思いでの参加だったのですね。そして駐在帯同は2ヶ国目とのこと。1ヶ国目のアメリカ ・ニューヨークでのお話も伺ってもいいですか?

もちろんです。2017年から約2年間、夫のMBA取得の為の ニューヨーク駐在に帯同していました。ニューヨークでは本当に毎日が刺激的でしたね。どんな国の人とも出会えるし、人種や政治の問題も身近に感じました。
夫のビジネススクールの授業は配偶者も興味のある科目を聴講生として受講することが出来たので、アカデミックな経験も沢山できました。
当時は子どもがおらず、時間の使いたい放題、やりたい放題。大人の夏休みが来た!って感じでした。午前は毎日遅刻しながらも語学学校に顔を出し、午後は友達と出かけたり、ヨガ、美術館、ビジネススクール、ファッションリサーチと、興味があることに没頭でき、自分の仕事観や思想にも影響を受けたと思います。

——ニューヨークでの帯同生活が充実していたことが良くわかります。帯同をきっかけに退職されたとのことですが、迷いはなかったのでしょうか?

当時勤めていた会社で担当していた仕事が大きな区切りを迎えたため、自分の中で「やりきった」という思いがありました。なので退職への迷いはなかったですね。
ニューヨークでの帯同生活で自分が違う人になったような感覚があり、新しいビジネスやサービスがどんどん生まれるのを目の当たりにする環境にいたので、もっとビジネス上での幅広い視野を得るために、元の業界とは別のところで働きたいという思いが出てきました。帰国後は前職でもお世話になったコンサルティング会社にお声かけいただき、コンサルタントのアシスタントとして入社しました。そんな時、夫の2度目の海外赴任が決まり、再度退職してマレーシアで生活するようになりました。

熱中して働いたファッション業界

——駐在帯同後の異業種への就職、それを聞いて勇気をもらう駐在妻も多いと思います!麻衣子さんの帯同前の仕事や、仕事に対する思いもぜひ聞いてみたいです。

大学では経済学を専攻していましたが、ファッションが好きで新卒で大手アパレルメーカーに就職しました。入社直後は店舗の売り上げを伸ばす戦略を立てたり、販売員の方のモチベーションを上げる仕組みを考えたりする店舗営業マネージャーとして働きました。 
入社直後のこの経験から、自分ひとりでは何もできないという感覚が身についたと思います。一人ひとりの能力を活かすことで、一人では達成しえない結果を出すことができる。働きやすい環境を作ることが本当に大切ということが分かりました。

——麻衣子さんがいつもインターンメンバーの個性や能力を引き出そうとしてくれるのはこの経験があってこそなのですね。

そういってもらえると嬉しいです!その後はバイヤー経験もしました。急に上司から「来週からパリとミラノへ出張へ行ってきて」と言われた時にはさすがに驚きましたが(笑)貴重な経験が出来たと思っています。
自分で考えて動くという働き方、会社が自分に求めているものをどうやって形にするか、そのためにはどんな情報にアクセスし、どんな買い付けをする必要があるのか、というように自分で考えて動くという働き方を学べました。退職前の6年間は作り手としてデザインチームで働いていました。最終的にはチーフMD(マーチャンダイザー)となったのですが、その仕事はすごく、すごく難しかったですね。 
消費者が半年、時には1年後に欲しい!と思うもののイメージを頭に描き、言語化してデザイナーと共有しながら、適切な数量・価格を設定し、適切なタイミングで供給できるよう生産に落とし込む仕事です。
感性×データ分析が必要で、未来のトレンドを予測しながら、現在進行形の商品についても反省し、分析を緻密に行い未来につなげる。2つの時間軸で思考するのが大変で・・・この時期の生活の中心は9割仕事でした。ですが、とても楽しかったですね。飛行機移動している時でさえ、機内誌や通販誌に仕事のヒントがないか探していました。

——ファッション業界でバリバリ働かれていた麻衣子さんが想像できます。私には未知の世界ですが、とてもかっこよくて憧れます。

ニューヨーク駐在帯同中には有名ブランドの展示会に携わることができました。

ファッションへの思い

——ニューヨーク駐在帯同後は思い入れのあったファッション業界から離れて働かれていたと思うのですが、実際異業種を経験されてファッションへの思いに変化はありましたか?

やはりファッションが好きだなと思いました。もちろんコンサルティング業務も面白かったのですが、ファッションに携わっているときのような「心が躍る」ような感覚を持つことができなかったので。
駐在帯同を通して、改めてファッションの背景には必ず国や土地が影響されているなと感じています。例えばイタリアでは、豊かな自然に似合う色合いのものが多かったり、ニューヨークでは多様な文化を象徴するようにストリートファッションが人気だったり。その国の気候や街並みがファッションに大きな影響を与えるんです。

——ファッションの奥深さを感じ、とても興味深いお話です。

自分が消費者として感じた、ファッションアイテムをまとった時の高揚感や前向きになる気持ちを、作り手として再現できるものを作ることがとても大切だと思っています。そのためには自分も購買する・着用するといった経験を多く積む必要がありますし、経験が少なければ着る人を感動させることができないと思いました。
そういう意味で四季もなく、育児にどっぷりと漬かってしまっている今のマレーシアでの生活で「ファッションブランク」が出来てしまっている感覚があるのは事実ですね。

CAREER MARKのインターン活動の醍醐味

——ファッションが麻衣子さんの働く「エンジン」になっていることが良くわかりました。そんな麻衣子さんが現在、全く異業種のCAREER MARKのインターンとして活動されているわけですが、活動を通して感じることはありますか。

CAREER MARKのインターンは、リーダーが設定されているわけではないのにチームがとてもうまく回っている「自立、自走する組織」で、こんな組織を経験したことはありません!日々、みんなとSlack上で議論するのが楽しみで、頼りになるし、感謝しながら仕事をしています。このメンバーで、このような組織を経験できたことはとても貴重で、将来こんなチームを作って仕事をしたい!と思っています。
インターンメンバーのバックグラウンドも本当に多種多様で、異業種のメンバーが集まったからこその視点の違いもあり、みんなが活発にアイデアを出し合う組織から、いいものが生まれるのだなといつも感じています。

——とても共感します!CAREER MARKのインターンはまさに自立、自走する組織で私もいつもみんなの視点やアイデアに刺激をもらっています。

「今だ!!」と思ったタイミングで波にのる人生

——最後に今後の夢や目標があれば教えてください。

今後は自分がマネージャーとして自分の弱みを見せても受容してもらえるようなチーム作りをしていきたいと漠然と考えていますが、「これだ!!」という目標はまだありません。これまでの人生のように「今だ!!」と思ったタイミングで波に乗れるように常にアンテナを張りながら人生を楽しんでいきたいと思います。


あとがき

インターン活動の中でも抜群のセンスと分析力で限られた時間の中でも大活躍している麻衣子さん。「計画性はあまりない」と語る麻衣子さんですが、常にアンテナを張り、波に乗って人生を楽しまれている姿が印象的でした。
麻衣子さんの仕事観やファッションに対する熱い思いに触れる度に私も胸が熱くなりました!
麻衣子さんが次に「今だ!!」と思うタイミングでどんな波に乗って活躍されるのか今から楽しみでなりません。

インタビュー・文:
CAREER MARK 第5期インターン 榊原晃子 (ドイツ在住)

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