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無料ロープレについて思うこと

この時期は国家資格キャリアコンサルタント試験が間近に迫っていることもあり、わたしが事務をしている「ロープレアジリティー」をはじめ、ロープレ会の募集がSNSで頻繁に流れます。「ロープレアジリティー」もその1つです。自己肯定感や自己効力感が低下した受験生、いつTweetを見るか解らないため、頻繁にツイートします。「ロープレアジリティー」は有料ですが、それ以外のロープレでは無料で対応されている方もいらっしゃいます。
今回は無料ロープレについて強く思うことがあったので、書いてみました。
特に、わたしが一番強く思っているのは3つです。
(1)受験生同士の無料ロープレは危険
(2)有資格者が開催する無料ロープレは安心というわけではない
(3)有料だけど戦略的に無料ロープレにしているものはOK

それぞれについての理由は以下になります。
(1)受験生同士の無料ロープレが危険な理由
理由その1:受験生同士のロープレのFBでは感想を言い合うことがあるからです。(実際、わたしが受験生時代に参加した無料ロープレでは感想を言い合ってました。ここはよかった、ここはわるかったという発言です。FBは感想を言い合うのではなく、できた点とできなかった点にCC役が向き合うようオブザーバーがFBをしなければなりません。それをしていないから、受験生は口頭試問で答えられなくなるのです)
理由その2:今の課題を共有せずいきなりロープレが行われる場合が多く、自身の課題がクリアできずにFB時の指摘が増えていき、苦しくなるからです。
それが積もりに積もると、自分には無理だ、できない、受験料を払ったのに今回は受験をやめようと思うようになります。実はわたしがそうでした。

(2)有資格者が開催する無料ロープレは安心というわけではない
理由その1:有資格者という立場から受験生を傷つける表現で発言をする方がたまにいるからです。受験生より早く合格できたという立場を利用しマウントをとり、これはあなたのためだからと言って指摘を一方的に行い、ちょっとでもできている点があったとしても、そこに気づかない、向き合おうとしない。挙句の果てにはこれができないようでは対人援助職は難しいと言ってしまう。ロープレアジリティーにも、あそこの無料ロープレで傷つく発言を受けたという方が何人も来て実際ロープレ対応を行い合格された人を何人も輩出しています。このぐらいのことができなきゃキャリアコンサルタントはできないですよという先輩面や先輩風を吹かすような発言する人が、本当にその人の気持ちが理解できているのか疑問です。
有資格者が受験生の人生を左右するような表現を使い、受験生が「受験する」と決めた自己決定権を奪うような発言を受験生にしちゃダメだろ!とわたしは思っています。
あと、たまにSNSで見かけます。「ロープレ指導」とか。
受験生のことを信じてないからこそ、「指導」という言葉を使うのだとわたしは思っています。
受験生に気づかせるのであれば「指導」というではなく「支援」という言葉を使うのがキャリアコンサルタントとしての姿だとわたしは考えています。キャリアコンサルタントは言葉も使う職業なので、せめて言葉ぐらいは丁寧に使って欲しいです。
理由その2:やりがい搾取につながる
1人でやるなら問題はなくどうぞ好きにやってくださいと言って終わるのですが、CL役に別の有資格者がいて2名以上でやる場合、CL役は0円の「労働」をしています。そういうことをやるからキャリアコンサルティングは無償で対応するのが当然という流れになり「食えない」職業として発言している方を見かけるのです。自分は0円でやっているから他の人も0円でやってくださいというやりがい搾取はしないで欲しいと強く思っています。たくさんのお金を投資した養成講座で学んだことは0円の価値しか生み出せないものですか?とわたしは疑問を感じます。

(3)有料だけど戦略的に無料ロープレにしているものはOK
無料のロープレの中には、通常有料だけど今回は無料という場合もあります。わたしは、それはOKだと思っています。戦略投資をしているからです。

以上のことから
(1)受験生同士の無料ロープレは危険
(2)有資格者が開催する無料ロープレは安心というわけではない
(3)有料だけど戦略的に無料ロープレにしているものはOK
と、わたしは、強く思っています。

有料のロープレでも
有資格者という立場から受験生を傷つける表現で発言をする方もおります。
これはあなたのためだからと言って指摘を一方的に行い、ちょっとでもできている点があったとしても、そこに気づかない、向き合おうとしない。
できていない点を中心にFBをかける。
有資格者が受験生の人生を左右するような表現を使い、受験生が「受験する」と決めた自己決定権を奪うような発言を受験生にしちゃダメだろ!とわたしは思っています。
わたしもこれだけは絶対しないよう、心がけています。


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