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[気象予報士試験対策]最新の変更情報まとめ(令和6年1回目/62回目試験対応)

[お知らせ]2024.8 線状降水帯に関する変更について更新しました

数年前に独学で気象予報士試験に合格。1回目の受験では、一般知識、専門知識共に不合格。2回目は一般知識のみの合格で、専門知識で不合格。専門知識はあと1問正解していれば合格でした。不正解した問題の中に、最新の変更事項に関する問題があり、最新の変更事項を確認していなかったことを非常に後悔しました。
その後学科免除があったにも関わらず、2年放置して再度受験。3回目では、最新の変更事項にも目を通して無事、一般知識・専門知識試験、実技試験共に合格しました。

気象予報士試験では、最新の変更点が頻繁に出題されます。例えば、最近ですと2018年6月に降水短時間予報の予報時間が6時間先までから15時間先までに延長されましたが、その翌年度の気象予報士試験で降水短時間予報の問題が出題されました。
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[過去出題例(令和元年度・第2回・専門)]
気象庁は、2018年6月、降水短時間予報の予報時間を6時間先までから15時間先までに延長した。この降水短時間予報について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から一つ選べ。
(a)15時間先までの降水短時間予報は、夜間から明け方に大雨となる見込みを暗くなる前の夕方の時点で提供することから、早めの防災対応に繋がることが期待される。
(b)降水短時間予報は、1時間ごとの1時間降水量を、6時間先までは1km四方で、7時間〜15時間先までは5km四方で予報している。
(c)7〜15時間先の降水短時間予報は、メソモデルと局モデルを統計的に処理した結果を組み合わせて作成している。

解答:①
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独学で試験勉強をしている場合、市販の参考書や問題集を使うと思いますが、それが最新の教材でない場合、上記のような直近の変更点の問題で失点する可能性が出てきます。

この記事では、独学で勉強されている方に向けて、気象庁から発表される最新の変更点、並びに気象予報士試験合格のために覚えるべきpointなども併せてご紹介していきます。最新の変更点は全部を紹介するわけではなく、気象予報士試験に出題される可能性がある変更点に限ってご紹介していきます。
気象予報士試験受験予定の方は、是非参考にしてみてください。


2024年5月「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけの新たな運用の開始」

線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけについて、対象地域 をこれまでの地方単位から府県単位に絞り込んだ運用を令和6年5月27日から開始。
「概要」
気象庁では、2022年6月から、線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いと予測できた場合に、半日程度前から気象情報においてその旨を呼びかけています。この呼びかけについて、これまでは全国11のブロックに分けた地域(地方単位)を対象としていましたが、強化した気象庁スーパーコンピュータを用いて予報時間を10時間から18時間に延長した水平解像度2kmの局地モデル(LFM)の計算結果や、メソアンサンブル予報(MEPS)を用いた危険度分布(キキクル)も活用し、府県単位を基本に対象地域を絞り込んで呼びかけを行います。

覚えるべきPoint

水平解像度2kmの局地モデルと危険度予測の活用
これまでメソモデル等を用いて線状降水帯を予測していたが、新たに局地モデルと危険度予測を用いて予測することになりました。

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