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「やりたいこと」の前に考えること?

こんにちは、いなっくまです。
本日は、「やりたいことの前に考えること」というトピックについて考えをまとめてみたいと思います。

ズバリ、皆さんは「やりたいこと(仕事を通して叶えたい未来)」はありますでしょうか?

以前のブログでも書きましたが、これに堂々とYes!と答えられる人が個人的にはうらやましいです。ただ、ゴールからの逆算が苦手な「積み上げ型」の人もいて、“今”を大切にした結果として積みあがっていくキャリアもあると思っています。今回は、このあたりをもう1歩踏み込んでみたいと思います。

まず、やりたいことがうまく描けない人は、なぜ描けないのでしょうか?

1つは、すでに書いた通り「そもそもゴールを設定するのが苦手」な人がいると思います。それとは別に、そもそも「自分が生きていく上で譲れない大切なことが満たされていない」人もいるかもしれないな、と思っています。例えば、「睡眠は8時間必要!」「子供との時間は削りたくない!」「自分で決めて動きたい!」「いつもチャレンジしていたい!」そんな自分にとって大切なことが満たされていない人です。そもそもの「土台(=大切なこと)」が満たされていないのに、その上に乗る「やりたいこと」を考えるにはちょっと順番がおかしい気がしますよね。

SAC about cookiesの桜林直子さんも、著書『世界は夢組と叶え組でできている(2020年 ダイヤモンド社)』で、こういった譲れない大切なことを“欲”と表現して、自分の心を守るためにフタをして、仕方がないと納得したふりをしてしまうことが多いのでは?と言っています。・・個人的には非常に共感してしまいます(仕事ってそういうものでしょ的な発想です)。

では、自分は“欲”にフタをしてしまっているかもしれない、と感じたらどうしたらいいのでしょう?

桜林さんは、「やりたいこと(行動欲)」ではなく、「こうありたい(状態欲)」を見つけるのも1つの方法だよ、と言っています。自分が譲れないこと=欲を言語化できたら、それが満たされた「こうありたいな‥」という理想の状態を目指すということです。そもそも、欲は否定形やネガティブなことで大丈夫です。キラキラした、前向きな、ポジティブなことでなくてOKです。「4時間睡眠はもうイヤだ」「仕事>家庭の状態がイヤだ」そんな素朴な気持ちを裏返すことが、本当の“欲”なのではないでしょうか。

そして、欲を満たすために戦略的に行動します。戦略的って何?ですよね。それは、「自分にできること」をしっかり棚卸することです。「やりたいこと」や「できるようになりたいこと」は一切入れず、「今の自分が持っている武器」をクリアにして、武器を使って欲を満たすにはどうすればいいか?を真剣に考えることです。つまり、「やりたいこと」ではなく「できること」に着目して行動を変えるアプローチです。

こうして戦略的に行動していくうちに、きっと少しずつ譲れない大切なことが満たされていくのだと思います。そしてある時、初めて「未来」を想像してワクワクしながらやりたいことに取り組んでいく「余裕」ができるのではないでしょうか?やりたいことは大切だし、人生をきっと豊かにするけど、順番があるよね、という話でした。

あなたが無意識にフタをしてしまっている“欲”は何ですか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今回の記事が自分に合った「キャリアの描き方」を見つけるヒントになれば嬉しいです。

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