寄稿記事:デジカ「オメガモンズワルト」

 皆様はじめまして。えびと申します。
 カードショップ@ほ~む。熊本店様では、感染症対策も取られており、大変なご時世の中でも安心して遊ばせていただいております。
お店の利用者からも記事を募集されているとのことで、今回執筆させていただきます。
 ※田舎環境かつ、周りも好きなデッキを握って遊んでいるので、トーナメント趣向の方にはお役に立てないと思います。ご了承ください。

・コンセプト

 今回はデジカ最新弾の中から「オメガモンズワルト」を主役とした紫デッキを紹介します

オメガモンズワルト

 進化時にトラッシュからおおよそLv5までのデジモンを2体登場できるとの破格な展開能力ですが、せっかくなので効果対象の中で一番オイシイものを出してやろうと思うのがTCGプレイヤーの宿命。
 ちょうどいいものを発見しました。

画像2

 アタック時にそれぞれ手札かトラッシュから「ベリアルヴァンデモン」を登場させ、自壊します。

 「ベリアルヴァンデモン」は他のデジモンの消滅時にメモリーを+1しますが、回数制限がない上に2体以上並ぶと恐ろしいことになります。

 また、「ベリアルヴァンデモン」自身はLv6なので「オメガモンズワルト」の進化元にもなり、「オメガモンズワルト」のアタック時効果で「ベリアルヴァンデモン」を手札に戻し、また「アルケニモン」効果で登場…これはひょっとして最強デッキなのでは?

・デッキレシピ

以下がデッキレシピになります。
(デッキレシピ画像)

画像3

・表面化した問題とその解決

 実際に対戦してみると現実的な問題にぶつかりまくり、発売後に紆余曲折あったのちに現在の形に落ち着きました。 せっかくなのでトライアンドエラーの軌跡を交えて紹介します。

問題①:「オメガモンズワルト」になると「ベリアルヴァンデモン」が減る
 当初はトラッシュからも登場できる「ベリアルヴァンデモン」を「オメガモンズワルト」の進化元筆頭に想定していましたが、進化したターンは「ベリアルヴァンデモン」が減ったうえに、大きい進化コストである程度のメモリーを相手に渡すことになります。本末転倒です。
幸いトラッシュを増やすデッキなので、ワープ進化できて相手デジモン消滅効果を持つ「ベルゼブモン」をサブのLv6に据えました。 ちょっとずつ足していったらいつの間にか4投に。

ベルゼブモン

問題②:思ってたより動きが遅い
 「アルケニモン」たちの効果はアタック時に本人は消滅するため、相手のレストしている小型を攻撃したあと、進化してターン終了みたいな動きに向いていません。また、「ベリアルヴァンデモン」も効果で登場したターンは攻撃できないので、速攻デッキ相手の露払いが苦手でした。
少しでも進化の速度を上げるため、Lv4は能力よりも進化コストが低いもの重視に変更。 また、問題①で採用した「ベルゼブモン」も小型除去で貢献します。
「デスメラモン」は、普通にLv6に進化したい局面も多かったため投入。

問題③:「ネクロフォビア」が要らなかった

ネクロフォビア

 「ベリアルヴァンデモン」を使うなら最適のように見えますが、トラッシュが増える前に速攻されてセキュリティから空振りしたり、そもそも相手のデジモンが絶対生き残ってしまうので問題②を加速させます。
 また、手札から使用する際もコストが大きい、そもそもLv7を目指すデッキでオプションに大きく枠を割くと事故要因なので今回は不採用に。

問題④:ヘクセブラウモン対面

ヘクセブラウモン

 「アルケニモン」たちがアタック時効果であり、バトルエリアに出た「オメガモンズワルト」のアタック時効果も使う前に進化元を破棄され、何もできなくなります。
 圧倒的不利な相手になりますが、対策として「ヘルズゲート」を採用。 相手によっては腐るカードなので「石田ヤマト」と合わせてコンパクトに納めました。 「トランプソード」より確実かつ好きなタイミングで使えるのでオススメです。

そんなこんなありまして、上記のレシピに落ち着きました。

・プレイング

 晩成コントロール型のデッキであり、最速で「オメガモンズワルト」を目指すよりは、相手の盤面や渡すメモリーを考え、タイミングをうかがいながら戦う感じになると思います。
 状況によっては「オメガモンズワルト」進化時効果はブロッカー2体を選択することも多いです。
 大きい動きはあえて行うなら相手の手札が整う前の序盤に。先攻1ターン目に「アルケニモン」、後攻なら「ベリアルヴァンデモン」を直接登場させるのもアリです。
 ダメージレースよりも盤面を制圧しきって勝つタイプなので、序盤は積極的にアタックせず、「アルケニモン」などに進化させ、消滅時の進化元効果も活用していきましょう。

・最後に

 コンボ性が高く苦手なマッチングもあるため、トップメタに食い込むデッキではないと思いますが、普通のデッキとは違うギミック盛り盛り感が楽しいですよ! ピンときた方は一度試してみてはいかがでしょうか?

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