新社会人に伝えたいことメンタル編
このシリーズでは、新社会人に伝えたいことと称しまして、自分の経験に基づいて書いていこうと思います。新社会人、特に社会人になってから悩んでる人にぜひ読んで頂きたい内容になっています。
最初はメンタル編です。ここでは新社会人として重要になってくるメンタル面をケアする方法について、私が特に重要だと思うことを書いています。
仕事とプライベートを分ける
読んで字の通りです。プライベートしか無かったのにいきなり仕事にオールイン出来る方は全く問題ないと思いますが、基本的に人間は急激な環境変化に弱いです。なるべく仕事モードとプライベートモードを分けてください。
他人は自分と違うということを理解する
新社会人になって感じる人は多いと思いますが、とにかく早く頭に入れて欲しいのがこの「他人は自分と違う事」です。これは基本的に幼稚園や小学校に通って実感する事が多い事で、様々な問題で通えなかった人があとで苦労しやすい点のひとつだと思います。
難しいことは言ってなくて、「他人は自分と違う」という言葉通りの意味なのですが、実は学校で実感することと会社で必要になることは少し違います。ここの認識を思い違いしてしまうと、つまらない事で悩む事になってしまうので、簡単かつ非常に大事な事だと思います。
何が違うのか。まず学校では、教員と生徒の関係または生徒と生徒の関係が中心となるということ。
教員と生徒の関係は、片方だけが業務という非対称な関係です。そのため各々で意識する視点が変わってきます。教員は最大でも卒業まで、担当する学生を勉学と人格の両面から指導する業務を行いますが、学生からしたら教員はけっこう赤の他人です。その役割からどちらかと言うと教員は嫌われ役になることも少なくないかなと思います。ある意味学生は教員の事は全く配慮しなくても卒業出来ます。
生徒と生徒の関係は基本的に対称です。一緒に同じものを目指し、同じ困難に立ち向かいます。複数人で力を合わせることは文化祭やチームスポーツなどでしょうか。機会としては少なく、基本的には友人として、その人の人格と付き合う事になります。
それに比べて会社は基本的に、従業員と従業員の関係です。先輩後輩の非対称性は多少あるものの会社における役割が異なるだけで、基本的には共に利益をあげようとする仲間なわけです。文化祭の例に似ているでしょうか。従業員同士仲間同士として、その人の職務遂行能力と付き合う事になります(職務遂行能力という言葉は人格の対義語として相応しい言葉が見つからなくて仕方なく使っています。申し訳ありません。)。
重要なのは、学生の頃は他人の生産性に着目する人付き合いが著しく少ないということです。友達は友達で人格と付き合いますし、教員の生産性など考えたことない人も多いでしょう。それが普通です。しかしながら社会人になって仕事で付き合う人の大半が意識するのは、あなたの人格ではなくあなたの職務遂行能力だと言うことです。ここが1番重要なところで、入社前に頭に入れて置いて欲しいことです。
職務遂行能力の観点で他人が自分と異なるという事を理解することは、非常に重要です。自分の中で常識になっていることは実は他人は初耳のことということは日常茶飯事です。お互いの職務遂行能力を最大限に引き出すためにも、コミュニケーションは十分すぎるくらいに取っておくのが良いと思います。細かいことまで認識の一致を確認すると、色々な問題が未然に防げるでしょう。
言われた言葉の頭に「仕事では」を付ける
新社会人になってつまらない事で悩んでいたなと思ったことのひとつに、人格否定された感覚があります。特に学ぶことが多くなりがちな新社会人。多かれ少なかれ先輩から仕事や仕事の仕方を教えられる場面が出てきます。それが仕事の方法(システム)ならばあまり気にする必要はありませんが、ときにその教えられた事によって自分の人格を否定されたような感覚に陥る事があります。これは精神的にかなりきついです。
ここで重要なのが、先に述べた学生と社会人の違いです。これまでの人付き合い、つまり学生の人付き合いはほとんど、「あなたの人格」に対して働きかけています。その言葉のほとんどは、あなたの人格に対して放たれたものだったでしょう。それに対して社会人が仕事で放たれる言葉は基本的に、「あなたの職務遂行能力」に対して放たれています。この違いを認識することが非常に大事です。
なので受け取る言葉の頭に全て「仕事では」を付けてみましょう。
「10分前行動を徹底しろ」
→「仕事では10分前行動を徹底しろ」
「細かいことでも全部エビデンスを残せ」
→「仕事では細かいことでも全部エビデンスを残せ」
「常に見られてることを意識しろ」
→「仕事では常に見られてることを意識しろ」
どうですかね?かなり印象、受け取り方が変わると思います。発言する側も仕事以外についてはどうでも良いと思って発言しているでしょう。それゆえ毎回いちいち「仕事では」とは付けないので、受け取る側が変換しましょう。
先輩、上司の言うことは絶対
昭和かと言われそうですが、色々考えた結果、こんな結論になりました。先輩、上司の言うことは絶対です。
ただし、こちらも頭に言葉をつけた方が良いです。先程は「仕事では」をつける話をしましたが、実は以下の段階があります。
「仕事では」
「うちの会社では」
「俺のような人間の前では」
「俺の前では」
基本的にまずは「仕事では」だと思って受け取ってください。新社会人は社会人としての常識を身につける立場でもあるので、この例が多いです。
「うちの会社では」は、一般常識と照らして納得できなかった場合につけてください。会社は人間からなる閉じた不完全な社会です。その中での少し特殊なきまりの一つや二つ、不思議じゃないと思います。転職するまでは役立ちます。
「俺のような人間の前では」は、あまり使わないですが、特に歳が離れていたり、ちょっと変わった人の言うことだと、つけることがあります。隣の部署の上司なら違う答えしそうだなと思ったら、これをつけておきましょう。今後の人生で役立ちます。
「俺の前では」これはほぼ使わないですが、めちゃくちゃ理不尽でどう考えてもお前だけだよって思った場合は使いましょう。これでもその人と仕事する上では役立ちます。
ここまで「先輩上司の言うことは絶対」と言ってる理由は、日本の会社構造が根拠になっています。その人の言うこと以上に、その会社に今その人がその地位で雇われているという事実が、かなり強力な根拠になります。絶対じゃないからと反論しても、良い方向に向かう確率はかなり低く、総合的に見てかなり損なことになりやすいのであまりオススメしません。
このような先輩が上司になるような会社だと理解する事で、かなり仕事がやりやすくなります。
メンタル編は1回ここで終わりにしておきます。今後も書きたいことが見つかったら書きたいと思います。
これを読んだあなたの仕事上のストレスが少しでも減りますように。
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