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8月中旬の開発アップデート(切り抜き)
今回は、Vasilハードフォークに向けての開発進捗状況、ハードフォークのために必要なコミュニティの体制等の報告がありました。Cardano360は今月は休みとのことです。
Vasilハードフォークへ向けた開発状況
Cardano Node 1.35.3リリース
現在、1.35.3となる新しいノードバージョンをリリースし、下流のコンポーネントの統合をすべて開始しました。また、新しいプリプロダクション環境(メインネットのコピー)もリリースしました。<< 中略 >>現状、カテゴリー1から3(1~5に分けられている)までの不具合やバグはありません。これは、ハード・フォークを実施するかどうかを決める重要な要素です。
ハードフォークにGoサインが出る条件としては、下記のような内容となります。
SPO(ステーク・プール・オペレータ)により、75%のノードがアップデートされていること。彼らは早めに対応をする傾向にある。
約25社の大型取引所が対応し、80%の流動性を管理できること。
DApp開発コミュニティのトップ10社がアップデート、統合、テストができていること。
下流のコンポーネントのアップデート
Vasil Devnet (開発用環境)は引き続きDApp開発者が利用可能であり、シリアライゼーションライブラリも更新されている。
取引所や他の多くのDAppにとって重要なウォレットバックエンド
トークンレジストリは更新中で、カルダノ財団により近日に更新される予定
ロゼッタが再び更新されました。これは、取引所が統合を開始できるようにするための重要なインターフェイスです。
自社製品、下流製品を含む多くのDAppで利用されているOgmiosがアップデートされました。
Block Frostも開発用ネットワークで再起動され、プリプロダクション環境用に更新される予定です。
GraphQLはアップデートされました。Explorerも次にアップデートされます。
過去二回の延期について
私たちは非常に高い品質のネットワークを求めているので、重大度1、2、3の欠陥がある場合は、リリースを出す用意はないと決めています。<< 中略 >>
(問題が見つかりソフトウェアを改修した場合)それに伴うテストを開始しなければなりません。ノードをリリースするたびに、再びQAテストを実施し、コンポーネントとの統合テストを行い、さらに、このメジャーリリースに向けてすべてが整ったことを確認するために、独自のベンチマークを実施しなければなりません。<< 中略 >>
特筆すべきは、メインネットのSPOから指摘された間違った親ブロックの問題で、これは深刻度は低いものの、修正する必要があり、その修正は現在1.35.3で行われています。
最も重要なのは、コンセンサスプロトコルの扱い方を変更したことです。BabbageのTransitional Praosと呼ばれるものから、完全な Praosモードに移行します。 これは技術的な変更ですが、今後多くのコードの簡素化につながり、今後のコードベースの保守性と安定性に貢献するでしょう。
Milkomeda
取り組み内容
Milkomedaは、SolidityやEthereumとの互換性がないプロジェクトのためのレイヤー2のサイドチェーンです。Cardanoは現在Plutusのスマートコントラクトを持っていますが、Plutusを知っている開発者はあまり多くありません。より多くの開発者をエコシステムに取り込みたいのです。<< 中略 >>
現在ADAをMilkomedaに持ち込んで、DEXやNFTなどのSolidityスマートコントラクトをMilkomedaプラットフォームで使用することができます。ADAの変換だけでなく、カルダノネイティブトークンの一部もMilkomedaに持ち込むことができます。現在、NFTのブリッジングに取り組んでおり、将来的にはNFTも持ち込めるようになる予定です。 また、ラップド・スマートコントラクトという概念にも取り組んでおり、基本的にカルダノのユーザーとして、カルダノのスマートコントラクトを呼び出すことができ、そしてMilkomedaのSolidityコントラクトを起動し、結果をCardanoに返すようにします。これでユーザーエクスペリエンスが完成することになります。現在、一定の機能を備えており、将来的には多くのエキサイティングなものを計画しているということです。
セキュリティについて
Milkomedaのデプロイは現在サイドチェーンと呼ばれるもので、Cardanoのエコシステムとは別のバリデーターセットを持っていることを意味します。そのため、レイヤー2にアップグレードすることで、カルダノの(セキュリティ)特性を(使えるように)継承できるようにすることを計画しています。この移行期には、ユーザーの安全性が重要であることは言うまでもありません。<< 中略 >>ブリッジは任意のトークンを通すことはできません。これ(ブリッジを使うに)は、プロジェクトが通過しなければならない承認プロセスに基づいて行われます。現在、カルダノ側のユーザー保護のために、簡易な資産の分割基準を策定し、イーサリアム側のリスクを抑えようとしています。将来的には、さまざまなセキュリティ対策を追加していきたいと考えています。機能を追加する際に、私たちが行うすべてのことを監査しています。これまで2回の監査を行いましたが、現在3回目の監査を行っているところです。新しい機能をリリースする前に、その機能が稼動する前にコードの監査も行っています。
Milkomedaにふれてみたり、知るためにはウェブサイトがよいスタートとのことです。
ADAOと Summon Labs
ADAOは、Cardanoブロックチェーン上で運営されるDAO(分散型自律組織)です。私たち(ADAO)は、"Decentralization Together "というマントラを体現することで、想像力をかき立て、分散化という共通の糸で結ばれた別々の自治組織の基礎となるアイデアのための枠組みやその他のリソースを提供したいと願っています。コミュニティのメンバーは、新しいポリシーを制定し、ガバナンスから資金調達に至るまで、どのベストプラクティスを採用するかを投票で決定することによって、これを実現します。私たちはレガシーシステムに縛られることなく、より良い未来へのビジョンに支えられ、俊敏で適応力のあるアプローチで、私たちを共有できる偉大な存在へと導く解決策を探し求めることができます。
2021年11月以来、Cardanoのオープンソース開発に貢献していて、圧倒的な支持を得ています。GitHubの40近いオープンソースレポジトリに、20人近いコアメンバーが集まり、3,000人以上のアクティブなメンバーやサポーターが参加しています。これらのレポから、ADAO自身や他の開発グループがCardano用の分散型DAppを構築することができました。<< 中略 >>
多くの開発チームはコア・プロトコルの構築に専念しており、DAOプロトコルやガバナンス・プロトコルに割くリソースがありません。一般ユーザーにとっても(使用のハードルが高く)アクセスできません。Summonは、それを使いやすいオペレーティングシステム、プラットフォームにとしてもたらそうとしています。
ADAOの現状と、 Summonの開発状況としては)マルチシグネチャーのウォレット、トークン要求サイト、ステーク・ポータル・システムを導入し、他のトークンのステークに応じてトークンを分配できるDAppなどをオープンソースで発表しました。サモン・プラットフォームについては、もうすぐ立ち上げが可能になります。今月中にテストネットを始めたいです。8月15日にオープンソースの非管理型トークンセールを開催する予定です。 Summonプラットフォームで他の人が利用できるようになります。
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