7月中旬の開発アップデート(切り抜き)
7月中旬の開発アップデートでは、最新の技術的進歩や、カルダノ上で開発する人々やプロジェクトについて特集しています。後半はコンセンサス2022でのインタビューもありました。
カルダノテストネットで進行中のVasilテスト
日本時間7月4日5時20分にIOGチームがテストネットでのハードフォークに成功して以来、メインネットでのアップグレードへ向けて重要なステップを踏んできました。
QAテスト: Quality Assurance Testing / 品質保証テスト
回帰テスト: プログラムを変更することで、システムへ予想外の影響がないかを確認するテスト
アップデート前にコミュニティ、SPOがするべきこと
カルダノ財団サポートチームによる取引所へのサポートは?
Charlie 3
Vasil ハードフォークに含まれるCIP-31やCIP-33が重要な役割を果たします。複数のトランザクションが、お互いに干渉することなく同じデータを参照可能となり、効率の良く「より少ない技術的制限で、よりクールなものを作れるようになります」。
Reference inputs | 入力の参照 (CIP-31): オンチェーンでのデータ共有を可能にします。UTxOに保存されているデータを消費して再作成することなく、使用することができるようになります。他のスクリプトからも参照できるようになるため効率が良くなります。サブミット(提出)を減らせるため結果低コストになります。
Reference scripts | スクリプトの参照 (CIP-33): 今までは使用するスクリプト(スマートコントラクト実行部)全てをトランザクションにへ含める必要がありました。これはチェーンを肥大化させ、手数料もかかります。また、トランザクションのサイズ制限にかかるリスクもあります。使用したいスクリプトを含む出力を参照できるようにすることで、トランザクションにおける制限にかからずに済み、今まで以上の処理をすることができます。
コンセンサス2022でのインタビュー
以下、プロジェクト3つのインタビューです。
Clarity Protocol
今後ウェブサイトの立ち上げ、ピッチコンテスト(事業計画や将来性をプレゼンする催し)、ガバナンスNFTのエアドロップなど計画されています。
DEFIYIELD
NFT-Maker
こちらのインタビューでは、不動産会社から不動産を民主化させより多くの人に、(例えば部分的な所有権の購入など)アクセスを与えたい、その観点でNFTはどのように使っていけるかなど、相談を持ち掛けられているとのことです。法律的な壁もあり時間のかかるプロセスではあるものの、ディスカッションを進めているようです。
まとめ
Vasilハードフォークの準備はさまざまなテストが実施されながら進んでいます。ハードフォーク前に、新しいバージョンのリリースもみえているため、ステークプールのアップデート対応をしていく必要があります。ハードフォーク後はより効率的な仕組みとなるため、DAppsなどのユースケースが増えると思われます。
インタビューは、既存の方法では実現できていないこともブロックチェーンの技術で可能となり、法律的に乗り越えないといけない壁はあるものの、「NFTは問題解決のためにこういった使い道があるんだ」と実生活でのユースケースが想像できるようなとてもよい内容でした。
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