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「Let's Talk Basho」の動画では、Vasilハードフォークを完了させて、Cardanoの今後が語られています。まだまだこんな伸びしろがあるという、大変エキサイティングな内容だったため記事にしたいと思い記事にしました。
動画の内容に忠実を心掛けておりますが、DeepL翻訳を駆使しつつ要約しながら書きましたのでご了承ください。記事のまとまり上、多少前後して記述している部分もあります。
Cardanoのあと二つの時代: Voltaire とBasho
Cardanoに残された時代はあと二つあります。Voltaire とBasho です。同時進行で行われています。
...(略)… Voltaire チームはガバナンスを担当しています。
Vassilハードフォークからの流れ
Basho では色々なものが含まれていて、拡散パイプラインは例の一つです。さまざまな最適化が行われており、Vassil(先日のハードフォーク)で搭載されたものです。すでに大きなインパクトがあり、改良が加えられたPlutusのバージョン2が出ています。おそらくバージョン3のようなものが出てくると思います。すでに大きな効果が出ています。スクリプトのサイズが10倍小さくなったという人もいます。...(略)… もうBasho の時代が始まっているのです。
Bashoとスケーラビリティ
Mithrilなど、将来性のあるものもあります。今年中に実現するかどうかはともかく、Mithrilは急速にバージョン1の公開に近づいています。SPO(ステーク・プール・オペレータ)によりすでにテスト中です。すでに、素晴らしいオープンソースプロジェクトが実現され、ドキュメントも充実しています。Mithrilのスケーラビリティはどうなんだろう?といったたくさんのオープンな質問もされています。...(略)… MithrilはBasho の最大の柱の一つです。
Mithril
Mithrilはレイヤー1.5のようなオーバーレイ(レイヤー1に重なるようなもの)を作り出します。基本的に証明書を作成する機能を提供するもので超便利な機能です。...(略)… オンチェーンガバナンスのようなものを考えたときに、それぞれの提案に三百万票ずつ投票が発生したらどうなるでしょうか?代わりに、オフチェーンですべての投票処理をしてから、ネットワークに接続し、それを閾値署名として集約し、1つのトランザクションとしてオンチェーンで処理できるとクールではないでしょうか?この場合、300万台すべてを集約した場合と同じインパクトと同じ信頼性の前提が得られます。Mithrilはそのような処理が可能です。
...(略)…Mithrilのアイデアは、オフチェーン証明書の開発者たち、ロールアップのコミュニティやスナークコミュニティなどから借りたアイデアです。私たちはより良い(より安く、より速い)方法を発見しました。
また、フルノードを迅速にブートストラップし、ライトクライアントに対して、フルノードセキュリティを提供します。これはフレームワーク、ネットワーキングです。...(略)… このフレームワークは、多対一の処理を可能にします。...(略)… Plutusバージョン2のReference inputs (入力の参照)、Inline datums(インラインデータ)でも同じようなことが言えます。これらには再利用性があり、たくさんのことを圧縮することが可能です。500のトランザクションを実行する代わりに、多対一で行います。...(略)… Mithrilを(投票や他のアプリケーションで)間もなく使用する予定です。
Hydraバージョン1
Hydraは以下の様なものだと思う人は多いです。Hydraはオーバーレイネットワークのようなもので、SPOが実行し、SPOがすべてのヘッドを実行し、ヘッドが互いに通信し、ある種の加速器ネットワークのようなものだと。...(略)… 現在構築中のHydraのバージョンは、基本的にDAppの組み込みソフトウェアに近いものです。Plutusの設計では、オンチェーンコンポーネントがあり、それがPlutusスクリプトです。そして、DAppと連携して物事を実行するオフチェーンインフラのアイデアもあります。これはイーサリアムモデルでも非常に一般的です。この2つを両立させるために、様々な工夫を凝らしています。オフチェーンインフラは、中央集権的な場合もあれば、そうでない場合もあり、特定のDAppに依存します。Hydraのアイデアは、オフチェーンキットの一部になるということで、多くのスケールを必要とするアダプターを組み込み、基本的には Mithrilで起こっていること(多対1、多対いくつかの処理)と同じようなことをするでしょう。 多くのものを一括して処理するような、投票やDEX(分散型取引所)の決済など、さまざまなユースケースが考えられます。チェーン上のPlutusスクリプトは控えめにして、チェーン外でいろいろなことをする、というのが、Hydraのバージョン1が向かっているところです。...(略)… Hydraテールプロトコルと呼ばれるものがあり、それを探っているところです。
...(略)… Hydraは、ライトニングの世界から多くのものを借りてきました。しかし、オーバーレイネットワークより、特定のDAppsを使うアプローチをとる方がずっと良いと考えました。
Hydra構築のハードル
来年、再来年に高い処理能力を達成しようとするならば、バナナ全体、設計の全体像を考える必要があります。Plutusの設計そのものを考えることになります。オフチェーンとオンチェーンのコミュニケーションの仕組みや、拡張UTXOモデルと、それを最も効率的に使用する方法について、いろいろと考える必要があります。また、オンチェーンに対応したオフチェーンインフラ、今回の場合はHydraヘッドも考えていく必要があります。DAppの中に埋め込むことで、多くのものを1つのものとして扱うことができます。
オペレーションコストが下がり、速度が上がるということを意味します。高効率のインフラストラクチャで動作させることができ、多くのこと、たくさんのTPS(秒あたりのトランザクション)をさばくことができます。それらを連合させることができます。これは、バージョン1のデザイン目標でもあります。すでにCardanoのエコシステムでは、いくつかのDApp開発者がHydraチームと直接作業を行っています。Hydraは急速にフルオープンソースになりつつあります。...(略)… 今後のバージョンアップは、Cardanoのコアチーム(Cardano財団やIOG)だけでなくコミュニティによって開発されることも可能になります。目標は、運用コストを削減し、トランザクションのスループットとスピードを向上させることです。
MithrilはHydraと密接な関係にあり、MithrilのコンポーネントはHydraとつながって動作することができます。...(略)… この2つは、スケーラビリティを向上させる上で大きな意味を持ちます。
Input Endorsers
スループットの向上に最も貢献するのは、インプット・エンドーサーです。2023年においては、拡散パイプラインの改善や、Plutus、Mithril、Hydraがあれば、必要以上にスループットがでるためインプット・エンドーサーは必要ありません。
TPS(秒あたりのトランザクション)が低く見えても、実際の影響としては以上の理由から数十から数百のTPSにあたります。そのため、単純な数値の比較は意味を成しません。
インプット・エンドーサーは(研究者たちが今年1月から9月までの時間をじっくりとかけて)ブロックチェーンの構造を完全に再構築したものです。...(略)… 多くのことを非同期かつ並列に行います。...(略)… ミスリル証明書といえば、トランザクションのイベントを一括して処理することを思い浮かべますが、この技術を拡張UTXOモデルで再利用して、ブロックをつなぎ合わせることも可能です。コンフリクトフリーヒストリー(お互いに干渉しあわない独立した履歴)を処理する方法を教えてくれます。これは、膨大な量のイベントを非同期で並列処理できることを意味します。...(略)… 10倍などではなくとてもとてもとてもとても大幅なスピードアップとコストダウンを実現できます。
(ネットワーク無停止、かつ分散性を維持したままでこれを実現するための)CIP(カルダノ改善提案)を作成する際、重要な指標の1つは SPO(ステーク・プール・オペレータ)の数が増加するモデル(更に大きなK値)です。
(チェーンが大きくなり、膨大なスループットに対応するためには)Mithrilが欠かせません。...(略)… ライトクライアントをサポートするためにブートストラップを高速化させる必要があります。
MithrilやHydraのプログラムは2023年中ずっと継続される予定です。
Input Endorsersの進化は、他のオープンソースプログラムと組み合わせることで、今後5年から10年の使用に耐えうるほどにCardanoを拡張することができます。
11月以降のVoltaire
11月には、CIP(カルダノ改善提案)を発表し、(今後予定されるInput Endorsersを含む)実装についてコミュニティで大きな議論をするつもりです。なぜなら、このCIP(カルダノ改善提案)はあらゆるものに影響し、IO(Input Output Global)が提供できる範囲を超えているからです。...(略)… Voltaireは、Input Endorsersの最終デザインを承認するために必要です。 SPO(ステーク・プール・オペレータ)のロジックが変わるためです。また、新しい報酬体系を導入する可能性もあるため、報酬機能の調整も必要です。ステーキングの仕組みが少し変わりそうです。...(略)… 例えばDCスパークは、CIP(カルダノ改善提案)の検証に興味を示しています。...(略)… コミュニティーによる長いレビューが必要です。
Bashoのアジェンダとしては、ネットワークが停滞しないようにするにはどうすればいいか、システムの分散化を進めるにはどうすればいいか、このシステムが SPO(ステーク・プール・オペレータ)にとってより公平で、より良いものになるにはどうすればいいか、また、MithrilやHydraのような既存の技術をどのように再利用し、活用するかということです。
サイド・チェーンと報酬システム
サイドチェーンのブートストラップにOuroborosを使用するというアイデアです。...(略)… この中で一定のSPO(ステーク・プール・オペレータ)がサイドチェーンのビザンチン・フォールト・トレラント性(BFT) プロトコル(*1)の定足数になります。また、価値をサイドチェーンとメインチェーン間で移動させるためのブリッジがあります。Babel feesの話もあります。
*1: 通信および個々のオブジェクトが故障または故意によって偽の情報を伝達する可能性がある場合に、全体として正しい合意を形成するための仕組み
(サイドチェーンのエコシステムがある意味とは)サイドチェーンは独自のビジネスロジックを持ち、独自のアプリケーションドメインを持つことになるからです。たくさんのトランザクションを伴います。...(略)… サイドチェーンの処理がメインチェーンで整合しなく、すべてのことはパラレルで行われます。...(略)… サイドチェーンはDApp 特有、エコシステム特有のことを行います。理想的には、さまざまな計算モデル、EVMや、個人情報、サプライチェーン、ロイヤリティポイントやNFTのようなことです。...(略)… ブリッジを介して、メインチェーン上でCardanoのネイティブアセットとして表現し、行き来できます。Ledger、Trezorのサポート、取引所への上場、こういったものをすべて利用することができます。
現在、ADAでのステーキング報酬を得ることができます。(ステーク・プールを設定し、システムの状態をメンテナンスしたり、委任した場合、それに対する報酬を得ることができます)...(略)…
(サイドチェーンのすごいところは)サイドチェーンが将来実装された場合、ステーク報酬はADAだけでなく、 SPO(ステーク・プール・オペレータ)が貢献し、ブロックを作ったすべてのコインになります。
これらを設定するには(様相がガラッと変わるため)CIP(カルダノ改善提案)の提出が必要で、BFTプロトコルのセットアップ、ステーキング証明書のアップデートなど、まだ開発が必要です。しかし、サイドチェーンは間違いなくBashoの大きな目玉です。Hydraの中でも特殊なケースで、いろいろなことが起こっているからです。
拡散パイプライン、Plutus V2 、多対1にするMithrilとHydraがそれぞれか関わり合い、Input Endorsersがあります。論文を書き、長い時間をかけて考えた並列処理のアーキテクチャがあり、とうとうこれらをすべて結びつけるアイデアを得ることができたとのことです。より分散化され、ネットワークの停止を防ぐこともできます。分散化を犠牲にせず処理スピードも上げることができます。
他のすべてがおもちゃのように見えます。これができる唯一のブロックチェーンと思われるOuroborosはこの方向でずっと設計されています。
サイドチェーンを構築するインセンティブを与えることも、デザインの目的の一つです。サイドチェーンは基本的にメインチェーンに賃料を支払って運営しなければなりません。その賃料を支払うことができる唯一のもの
は、(サイドチェーンのエコシステム内の)トークンです。つまり、ステーキングしている場合、1つのトークンだけでなく、ADAと、あなたが委任した人(ステーク・プール)が維持するすべてのサイドチェーン(のトークン)を得ることができるようになるのです。...(略)… 彼らは、基本的にCardanoで活動するために、セキュリティの流動性とインフラにお金を払っているのです。サイドチェーンの構築には多くの人が興味を示しており、活気あるエコシステムになるでしょう。しかし、それは事実上、多くのトランザクションをチェーン外に移動させることになります。 これがBashoの時代です。...(略)…Bashoはいつ来る?という人がいますが、今がその時です。
...(略)... 2023年はとてもアクティブな年になりそうです。なぜなら、このようなことがすべて並行して進行しているからです。カルダノ・サミットでは、(これらに関する)プレゼンテーションを行います。プレゼンテーションを「Voltaireの時代」と呼ぶつもりです。
BashoがVoltaireにもたらすもの
BashoがVoltaireにもたらすものは例えば、Mithril上で動作する専用アプリケーションもあります。Catalystによるオフチェーン投票のあり方が、Hydraヘッドプロトコルの特殊なケースにより、オンチェーン投票へと置き換わるでしょう。
CIP-47
CIP-47が少しづつ更新されました。 Voltaireの時代には欠かせない要素です。 長期的な目標は、コミュニティによって完全に支持された、コミュニティによって制御される三院制のガバナンスモデルです。2023年の目標です。これが私たちの最大の強みなので、やらなければなりません。イーサリアムではすでに決定しており、リーダーであるVitalik氏は、オンチェーンガバナンスは愚の骨頂であると判断しました。つまり、我々とは違い、物事を動かすためにコミュニティの力を活用しないということです。 300万人の人々が、建設的な共同作業を通じて、物事を考え、物事を作ることで、私たちは競争力を付けます。
Ethereumとの差別化の大きな一つはガバナンス、コミュニティによる意思決定となります。
他のどのエコシステムよりも速く進んでいる
このプロジェクトが、どれだけの想いを込めて作られたかが伝わればと思います。ノイズに目を向けないことが重要です。TwitterやRedditを使った批評には、何の情報価値もありません。… (略)… コードを見て、それらが稼働しているのを見て、私たちはそれが起こると言ったことが実現し、エコシステムがそれを実行しているのです。私たちは前進しており、率直に言って、他のどのエコシステムよりも速く進んでいます。イーサリアムは7年の歳月をかけ、我々のモデルよりはるかに劣るステーキングモデルをコミュニティに提供しました。それはカストディアン(ステークがロックされるようなもの)であり、流動性がありません。本当にただの混乱で、いつかお金を取り戻せるかもしれないが、いまはそうではありません。7年の努力に10倍の資源を費やしました。その一方で、我々は2020年にすべてを解明し、市場に投入しました。今、私たちは、基本的にネットワーク速度に合わせてシステムが永遠にスケールするような、指数関数的なレベルにまで引き上げるにはどうしたらよいかという話をしています。
Mithrilは、毎年追加していくことができるフレームワークで、ロールアップのコミュニティの人々が話しているような機能をすべて吸収することができます。...(略)...
Hydraは DApp のインフラであり、年々改良され、より多くのものが投入されていきます。すべての DAppy ユーザが自分たちを加速させるために使用するものになるのです。Plutusはバージョンアップを続けていくことで、年々その能力を高めていくことができる言語です。
Input Endorsersにより、分散化を犠牲にすることなく、最終的に数十億のユーザーと数多くのことを行うことができるネットワークが作成されます。...(略)...
Voltaireの「1CPU1票」という考え方は、誰もがガバナンスに貢献できるというものです。...(略)...
批判されようとも、私たちは成果を出し続け、加速し成長し続けています。実際、カルダノにはたくさんの素晴らしいプログラムやプロジェクトがあり、そのすべてと一緒に仕事ができるのは本当にエキサイティングです。この動画がお役に立ち、少しでも分かりやすくなれば幸いです。こういう仕事はとても楽しいし、それが実現するのを見るのは本当に楽しいです。
NG DeepL翻訳
all of these things are being done in parallel → 諸行無常
side chains are definitely a great component of Basho → 芭蕉の名作「芭蕉布」。
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