唐突な沼落ちと、冷静になって考えてみればあった予兆

根っからのラガード人間、K-POPにハマる


 2021年4月付けで解散した日韓合同ガールズグループ・IZ*ONE。日韓で高い人気を誇ったこのグループの解散日である4月28日にはTwitter上に解散を    惜しむコメントがあふれ、トレンドにも多くの関連ワードが入りました。

IZ*ONEのラスト活動曲『Panorama』

もともと筋金入りの二次元オタクであり、そこから派生して坂道シリーズにも興味を抱いて曲オタをしていたのですが、これを聞いてあえなく K-POPにハマった。それも解散したばかりのグループに。最悪。

学生時代、世(というか、周囲やネットの若い女性向けにサジェストされたメディア)は空前のTWCEブームで、ヤフーニュースの急上昇ワードにもTWCEやIZ*ONE関係のワードを目にすることが多かったように思います。   その時はグループ名と『TT』を紅白で聞いたことがあるくらいでしたが。

ボーカロイドとアニソンしか聞かない、という自分の趣向にマンネリしたのがきっかけで坂道シリーズに手を出し、それにもマンネリしていた人間に、『Panorama』はさながら馬の眼前にぶら下げられた極上の人参のように映ったのです。
(音楽性については語れる語彙力が寒気レベルで存在しないので割愛)

で、そのタイミングで思い返してみれば私はまったくK-POPを聞いたことがないわけではなかったんですよね。2010年代前半は空前の女子アイドルブームで、今思えば化物じみた知名度を誇っていたAKB48に加え、他のさまざまなグループや少女時代、KARAまでが入り乱れての戦国時代だったわけです。

聞くともなしに聞いていた『ミスター』や『GO GOサマー!』なんかは今でもサビが歌えるくらい当時気に入っていましたし、本来の生息域である二次元においても、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』というアニメでアイドルを夢見る日韓の少女たちがライバルとして切磋琢磨する……というシナリオが登場していました。

日本でのデビューを目指す韓国人ガールズグループという設定だった、『PURETTY』

このPURETTYは2014年に解散。その後はチョン・ソミンが『APPLE』として再デビューするも直後に脱退、チョ・シユンとユン・チェギョンが『PRODUCE101』に参加、チェギョンのAPPLEへの追加加入など、小学生だった視聴当時を振り返ると感慨深いものがあります。

ちなみにPURETTYを手がけて、アニメに出資もしていたDSPメディアはかのKARAの所属事務所であり、彼女たちはその妹分という扱いを受けていました。プリティーリズムシリーズのメイン視聴者層が小学生女児だったことを踏まえると、2010年代前半のKARAや少女時代の人気をうかがうことができると思います。

これもよく言われることですが、当時小学生~中学生だった年代が高校生、社会人に達したあたりで何度目かのK-POPブームが起こったのは興味深い事実ですよね。文化は根付けばいつでも花が開くという好例の1つではないかと。

……話が猛烈に逸れましたが、とにかくK-POPの種はしっかりと私の中にも根付いていてそれがワンテンポ遅れたタイミングで花開いたということです。

IZ*ONEの活躍をその目で見ることがなかったのは残念ですが、ソロデビューや新グループでのデビューが次々と発表されている今、このタイミングで彼女たちを知ることができたのは勿怪の幸いと考えて、これからの活躍に目を凝らして見届けようと思います。

〈余談〉

私は根がどうあがいても曲オタなのですが、この曲がきっかけでハマった、というものを2つ。

SEVENTEEN -『24H』

コンセプトを共通させつつも個人に合わせた衣装を着ているアイドルがとにかく好きです。曲もワンフレーズごとに切れ上がるようなリズムが気に入って、何度か聞いているうちにハマりました。テレビパフォーマンスVerがアップされていなかったらすぐ忘れていたと思うので、テレビパフォーマンスを公式アカウントがアップする方針には感謝しきり。

IZ*ONE -『Buenos Aires』

サビの都市名を連呼する新鮮さが耳に強烈に残る(私的)名曲。『Panorama』と並んでこれがなかったらIZ*ONEにはハマらなかったと思うくらいにはお気に入り。

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