PCがポッポッと鳴るやつ。

 2年位前から、PCが異様に重くなることがあった。写真を見るのにビューアを立ち上げたり、ゲームをやったりすると急に重くなり謎の「ポッポッポポッポポポポッポ...」という音が鳴り出す。この動画の症状がまさにそれだ。

 このプチフリのような症状と変な音にさんざん悩まされてきたが、この度解決を見たので備忘録として書き残しておく。
 能書きはいいからさっさと原因を書けという人のために結論から書くと、BMSプレイに使っていた専コン(Rainbow Portable2)の不具合とそれに付随してI/Oバッファがいっぱいになることによる警告音だった。同じ症状が出ている人でBMSをやっていたりする人はまず専コンを外して症状が出るか確かめてみることをおすすめする。それでも鳴るのであればUSBデバイスを点検してほしい。

 と、先に結論から書いてしまったためここから下はいかにしてトラブルを突き止めたかという手順を連連と書くだけになってしまうが、暇な人は読んでほしい。

PC環境
OS:Win10 Home
マザボ:TUF B450GAMING
CPU:Ryzen5 2400G
グラボ:ATI Radeon HD 5670
メモリ:KLEVV DDR4-2400 16gb
SSD:Kingston 500gb SATA+Seagate 5400rpmのHDDを何台か
他:Xonarのサウンドカードやライザーカード介してPT2等

1 症状の詳細
 買うマザボをミスったせいで、我がPCにはPCIスロット(PCIeじゃない)がついていなかった。PT2をそのまま使おうとしても使えない。これはテレビのない唐葉家にとってはかなりの痛手であったため、なんちゃら救世主とかいうライザーカードを介してPT2を使うことにした。
 だが、TVTestを起動すると固まる固まる。ポッポッポと謎の音を出してだんだんコマ落ちして一切の操作を受け付けなくなる。
 しまいには一切の操作を受け付けなくなる。
 更にはフォトビューアやBMSといった到底フリーズしなさそうなアプリの起動でもフリーズするようになる。
極めつけは、TVRockの設定画面を呼び出すと完全にフリーズするようになったこと。上の動画の症状が30分は続く。
 不思議なのは、一般的なPC本体から出る「ビープ音」ではなく、PCのスピーカーから出てくる音ということ。現在はPCのサウンドカード→光接続でMDコンポ(死語)に出力している。光ケーブルを外せば音も止まるし、イヤフォンジャックで出力すればやっぱり音は出る。
 さすがにこれはまずいと思い、直そうと思い立ったのが去年の7月である。

2 マザボとメモリを変えてみる
 ボーナス出たのでマザボとメモリをそれぞれB550GTAとKLEVVのDDR4-2666の16GB*2に変えてみた。
 多分フリーズの原因はライザーカードであると考えていた。前のPCでは問題なく動いていたし、ドライバ類もC++再頒布のアンインストールも思いついた対策はすべて行った上で症状が改善しなかったのでおそらくライザーカードを介してデータ通信を行う上でなにかあるのだと。
 メモリはついでに32GBにした。このご時世16GBじゃ何もできない。

3 電源を変えてみる
 確かにTVTestのフリーズはぱたりと無くなったが、案の定謎の音とプチフリは出る。TVRock設定画面のフリーズも健在だ。2日位つけっぱにすると本当によく起こる。イベントビューアにも何も記録されていないし、ネットで調べようにも有効な解決策が何も乗っていない。
 Yahoo知恵遅れやTwitterで藁にもすがる思いで「PC ポッポッ」とかのワードで検索して、役にたたない回答にブチ切れたりしていた。
 そんな中、なんとなく電源が原因じゃないかと思うようにもなったりしていた。
 確かにPCをつけっぱなしでいることが多いし、前にPCがおかしかった際も電源交換で治った覚えがある。もしかしたら電圧不足とかで変な警告音が鳴っているかもしれないと玄人志向の500W80GOLD→玄人志向750w80GOLDに交換。
 ところが症状は相変わらず。

4 サウンドデバイスを変えてみる
 サウンドカードから音が出ているのであれば、サウンドカードを抜いてオンボード出力してみればいいのでは?と試すも症状は変わらず。いい加減疲れてきた。

5 HDDを変えてみる
 HDDのうち一台は2015年に買ったSeagateのバラクーダ3TB 5400rpm。CrystalDiskInfoでもバッセクが多くなってきていたし、読み込みでフリーズすることが多いのはこのディスクだった。もしかしてこのHDDに引っ張られて不具合起こしているのか?と6TBバラクーダ7200rpmに。やっぱり変わらない。

6 メモリのバッファを増やしてみる
 諦めずにネットで検索を続けると「I/Oバッファがいっぱいになった音です。」とそれっぽい回答を発見。しかしそんな入出力やったことなんぞ無いが..?と思いながら、疑心暗鬼でバッファを増やしてみる。(方法はIoPageLockLimitとかで検索すると出る)
 確かに少しレスポンスが上がった気がするが、やっぱり何事もなかったかのように症状は出る。

7 虹コンを抜いてみる
 バッファを増やしても出るということはバッファより多くの入出力が行われているということかと思い、デバイスの存在を怪しむ。
 そうすると、現在BMS用に虹コン(Rainbow Portable2)を2つ接続(DP用)しているが、接続するとスクリーンセーバが無効になることを思い出した。皿の入力はマウスのカーソルの動きとして入力されているのだが、どうやらごくごく微小な入力が常に入っているらしく、何時間経ってもスクリーンセーバが起動しないのだ。
 もしかしてこの皿の入力が悪さしてるんじゃね?ということで症状が出ている最中にUSBケーブルを引っこ抜く。
 見事症状が止まった。虹コンマジくそ。DAOに変えてやる。

 というわけで、2年弱をトラブルシューティングにかけたPCの異音はBMSのコントローラーという意外な原因だった。確かに症状が出なくなったのは嬉しいがDAOの出費が嵩んでそこまで嬉しくはない。

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