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埼玉県立近代美術館で企画展インポッシブル・アーキテクチャーを見る 【埼玉県さいたま市】

2019年2月11日(月)建国記念の日

建国記念日の今日、さいたま市にある埼玉県立近代美術館へ行ってきました。

目的は2月2日から3月24日までの期間限定で開催されている「インポッシブル・アーキテクチャー 〜もうひとつの建築史〜」展です。

近代美術館には駐車場はないので、近くの提携しているコインパーキングを利用することにします。

しかし、提携していると言っても無料になる訳ではなく、300円引になるだけでした。

美術館がある北浦和公園はこじんまりとした公園ですが、近所の憩いの場になっている感じがします。

北浦和公園
近代美術館

奥に見えているのが近代美術館で、デザインはかの有名な建築家 黒川紀章氏です。建物外側の枠組みが特徴的な建物ですね。

近代美術館

美術館入口には謎のオブジェが鎮座しています。

インポッシブル・アーキテクチャー展は、要は実現しなかった建築群の構想図や映像、モックアップなどを展示する会になります。

インポッシブル・アーキテクチャー展
建築の歴史を振り返ると、完成に至らなかった素晴らしい構想や、あえて提案に留めた刺激的なアイディアが数多く存在しています。未来に向けて夢想した建築、技術的には可能であったにもかかわらず社会的な条件や制度によって実施できなかった建築、実現よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案など、いわゆるアンビルト/未完の建築には、作者の夢や思考がより直接的に表現されているはずです。

この展覧会は、20世紀以降の国外、国内のアンビルトの建築に焦点をあて、それらを仮に「インポッシブル・アーキテクチャー」と称しています。ここでの「インポッシブル」という言葉は、単に建築構想がラディカルで無理難題であるがゆえの「不可能」を意味しません。言うまでもなく、不可能に眼を向ければ、同時に可能性の境界を問うことにも繋がります。建築の不可能性に焦点をあてることによって、逆説的にも建築における極限の可能性や豊穣な潜在力が浮かび上がってくる-それこそが、この展覧会のねらいです。

約40人の建築家・美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」を、図面、模型、関連資料などを通して読み解きながら、未だ見ぬ新たな建築の姿を展望します。

近代美術館HPより

個人的に気になったのは、入ってすぐのところに展示されていたウラジミール・タトリンの「第三インターナショナル記念塔」です。

ウラジミール・タトリン 第三インターナショナル記念塔

まるで本物みたいな映像ですね。

他にもザハ・ハディッドと日建設計による「新国立競技場」のモックアップや大量の設計図書なども展示されており、想像以上に見応えのある企画展でした。

見終えて外に出ると薄暗くなっており、近代美術館も公園内もなんだかいい雰囲気になっています。

今回の「インポッシブル・アーキテクチャー展」とは別で「MOMASコレクション第4期展」が1月12日から4月14日までの間で開催されており、今回のインポッシブル・アーキテクチャー展の入場チケットで入れるそうなので、日を改めてまた来たいと思います。

埼玉県立近代美術館DATA

  • 所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1

  • 電話:048-824-0111

  • 開館時間:10:00〜17:30(展示室への入場は17:00まで)3階資料閲覧室は13:00~17:00

  • アクセス:JR京浜東北線 北浦和駅西口より徒歩3分

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