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吾等が学府光輝あれ

1. はじめに -ご報告-

 先日2022年3月17日(木)、我が母校龍谷大学りゅうこくだいがくを無事卒業いたしました。

 ふざけてUOを持って行ったら記念写真の撮影の際に折る運びになりました。卒業式でUO折るオタク、嫌すぎる〜〜〜〜〜〜〜。
 それはさておき、卒業に伴い以下の称号を獲得しました。

  ・学士(文学) 
  ・図書館司書資格
  ・中学校一種教諭免許状(国語科)
  ・高等学校一種教諭免許状(国語科)
  ・学校図書館司書教諭資格

 今回は、長かったようで短かった、4年間に及ぶ僕の大学生活を回顧したいと思います。(今回はちょっと長めです。)


2. 来たくなかった

 4年前の4月1日(日)、第1志望の大学に落ちて泣く泣く参列した龍谷大学入学式。仏教色強めの式次第に圧倒されるとともに「ああ、俺は○大生になれへんかったんかあ〜〜〜」という実感が湧いてめちゃくちゃ辛かったのを今でも覚えています。あんなに屈辱的な入学式は産まれて初めてでした。
 唯一の救いは「文学部であること」でした。元々文学部志望だったので、滑り止めの大学の滑り止めの学科であるとはいえ、なんとか自分の興味・関心のある事柄を学修できる環境に飛び込めたことは不幸中の幸いでした。第1志望の大学は「入れたら学部は何でもいい精神」でボーダーが低い学部(しかも大の苦手教科数学の知識をふんだんに使う学部)を狙って受験していたので、もしその大学に入学していたら今頃とんでもない苦労、下手すりゃ留年をしていたと思います。


3. 教員免許状と大学

 先述のとおり、この大学で国語科の教員免許状を取得しました。元々は国語科の教員になりたかったので、結果的にこの学部に入れてよかったなあと思います。
 第1志望の大学で受験した学部は数学科・情報科の教員免許しか取得できない学部だったので、もし第1志望の大学に合格していたら教職はおろか教員免許状の取得も早々に諦めていたかと思います。
 また、卒業式の際にいただいた『龍谷教職ジャーナル 第9号』の中に大宮学舎(文学部)の教職課程を担当している先生方2人が執筆された論文が掲載されていたのですが、その中に、我々学生にした指導の目的について書いていました。「教職センターに書類を提出しに行くこと」、「手書きで提出すること」という一見大したことのない指示の中に、学生のためを思った目的が込められていたことを知り、非常に嬉しく感じました。学生のことをこんなに思ってくれとったんかと思うと、感謝の念を抱かずにはいられません。
 結果的には教育職には進みませんでしたが、それでも最後まで辞退せずに教職課程を修了できたのは、元々志望していた国語科であったから、龍谷大学であったからやと思います。


4. ナナシスと大学

 2018年7月20日(金)に、日本武道館で「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ Melody in the Pocket」が開催されました。もしチケットがご用意されたら講義を休んで武道館に行こうと思っていたのですが、ステージプランを急遽変えなければならないくらい多数の応募があったおかげでご用意されませんでした。
 講義を休まずに済んだので、それはそれでよかったのですが、もしあのときチケットが当たって、自主休講サボタージュして日本武道館に行っていたら、それ以降の講義に対する向き合い方も変わっていたかもしれません……。


5. 日本語との関わり

 文学部なので「ことば」について考えましたが、就中「ことば」について考えさせられた講義があります。1回生のときに受講した「日本語学概論」という日文の専攻科目です。評価方法が試験100%なので取りたくなかったのですが、国語科の教職課程の必修科目なので渋々履修した講義でした。
 授業内容はまあ難しくて、特に「日本語の音声・音韻」には苦戦させられました。日本語なんかひらがな見りゃ発音できるし、そもそも日本語の発音記号なんか見るの初めてやし、分類は複雑やし、とにかく何がどんな音なのかを覚えるのに苦労しました。

 後期には文法について取り上げられた講義があったので、活用表を作って勉強しました。口語文法の活用表を使ったの、中学生以来でしたね。

 これ以外にも「ら抜き言葉」とか「方言」とか「ローマ字」とか、身近な事柄についても理解を深められました。成績は両期ともお情けで単位を通してくださったような点数だったので優秀とは言い難い理解度ですが、「ことば」の問題とか在り方について考えるきっかけを与えてくれた講義やったと思います。


6. 仏教との関わり

 龍谷大学は仏教(浄土真宗)系の大学ですので、龍谷大学に入学した一切衆生は皆悉く仏教から逃れることはできません。1年次には「仏教の思想」という、釈尊・親鸞聖人の生涯・思想を学ぶ講義が必修科目として全学部で開講されており、インド仏教・日本仏教への理解・研鑽を求められます。
 また、龍谷大学には仏教学・真宗学に特化した学科が文学部内に設置されています。4年間一生「仏教の思想」状態です。「そんな学科に入る物好きな輩がどこにおんねん」と思うじゃないですか。これ書いてる奴、物好きなんですよ。

 寺族でも門徒でもない一般的な私立文系大学生が『大般涅槃経』を読んだり、唐突に『天台四教儀』をツイートしたりするのはあまりにも不自然ですよね……。
 好き好んで入った学科ではありませんでしたが、興味深い内容が多く、楽しく学修し続けることができました。仏教を学べたご縁に感謝🙏


7. 早かったオタバレ

 周りの人が怖かったので、オタクであることを隠していたのですが、栞代わりに使っとった艦アケのカードでオタバレするし、周りの人間もオタクばっかりっていうオチでした。「類は友を呼ぶ」とはまさにこういうことなのか……。
 でもまあ早いうちにオタバレしたおかげ(?)でなんかのサークルを作れたり、人脈を広げられたり、友達とより仲良くできたりしたわけなので、これはこれでよかったのかな?と思います。


8. respon

 龍谷大学では「respon」という9桁の番号を入力し送信することで出席したことを記録するシステムを2019年度から利用しています。responは出席を提出した順番がわかるようになっており、1〜3番に提出するとポイントが進呈されるというゲーム性が備わった高機能な出席提出システムです。

 1番になるとこのように健闘を称えてくれます。ポイントを貯めることでresponグランプリで優秀な成績が修められるのです。僕と友人ライバルはこれに青春を賭けていました。

 まあresponグランプリで優秀な成績を修めたとて成績に関わるメリットは全くないんですけど……。


9. サークルと大学

 在学中に友人とサークルを設立しました。僕が龍谷大学に入学した当初はラブライブ研究会とかアイカツ研究会とかはあったんですが、アイマス研究会はなかったんですよ。

 1回生の後期のある日、アイマス好きな友人と「作ろうか」みたいな話をしながらTwitterアカウントを作ったのが龍マスの始まりです。軽いノリで作った怪しげなサークルを一般同好会として公認してくれた深草の学生部や、勇気を出して入会してくれた会員のみなさんには頭が上がりません。


10. 不気味なチャイム

 龍谷大学のチャイムには仏教讃歌が使用されています。

 こちらの音楽は「四弘誓願しぐせいがん」という音楽で、菩薩を目指す人の4つの誓いを述べた音楽です。「建学の精神を意識してほしい」という理由でこのメロディのチャイムを授業開始時と終了時に鳴鐘しているそうです。とある先生が「チャイムが鳴る大学に来るのは初めてや!!!!」と小馬鹿にしながら言っていましたが、こういう理由で鳴ってるんですよ。龍大生の時間管理が杜撰やから鳴っているわけではないということは声高に主張しておきます。
 入学したての頃は「不気味な音楽やなあ〜〜」と思っていましたが、このチャイムは1分くらい鳴ってくれるので、遅刻しそうなときは割と助けられました。2回生のとき、1限に教職の講義があるのに寝坊して、深草駅への到着が8時58分やったことがあったんですが、教室が東門から近い和顔館やったというのもあって、駅から猛ダッシュしたら鳴り終わる頃(9時1分)にはなんとか席に着けたということもありました。内容的にも鳴鐘時間的にもありがたいチャイムでした。


11. 成績

 4年間で修得した単位は以下のとおりです。GPAは2.99でした。惜しい!
 あと248単位(卒業要件の倍)に及ばなかったのは普通に悔しいです。

4年間で修得した単位数

 それでも、「頑張りましたね」とか「すごいね」とか「意味がわからない」と言っていただけるのですが、必要最低限遊ぶことはできました。4年間時間割キッチキチということもなかったし、僕以外にも同じようなことをしている人(むしろ僕より頑張っている人)はいましたので僕はそんなにすごくないです。

 1番しんどかったのは2回生の前期です。火曜日はフルコマ(1限〜6限全部講義)の日だったので2〜4限が体力的にもきついんですよ。友人には「火曜日苦行か何か?」と言われていましたが、身体的には苦行でした。
 課題提出の時期になると金曜日も辛かったです。5科目中4科目レポート試験で同日に4本提出とかいうゴミカスみたいなスケジュールだったので前日の夜は本真に寝る間を惜しんでレポートを書いていました。

 これらの経験によって、3回生以降の時間割を楽に感じられたり、卒業論文などで夜遅くまで大学に残ることが苦痛にならなくなったりしました。2回生前期をとおして得られた忍耐力はとても貴重やったと思います。
 しかし、単位をたくさん取ることはいいことばかりではありません。龍谷大学では学業成績証明書を自動発行機で発行できるのですが、これだけ修得していると自動発行機では発行できなくなるため、教務課の開室時間中に、窓口の方に発行していただくことになります。非対面・即発行という自動発行機の恩恵を受けられなくなってしまうのです。
 僕はこれのせいで教務課の人から認知されてしまいました。2回目の発行をお願いしに行ったときに「あ、君か!」と言われたときは顔から火が出るほど恥ずかしかったです。学生数が多くない学舎とはいえ覚えられているとは思わなんだ……。


12. 上位25%

 教職課程でお世話になった先生が「大学に通っている人は日本の上位50%、その中でも龍谷大学に通う君たちは上位25%(龍谷大学の偏差値を50とした場合)の人間なんだ。」とおっしゃっていました。(ここでの「上位」とは、あくまで学力・学問を規準としたものであって、人間としての総合的な価値を示すものではありません。)
 奨学金制度の整備や大学の飽和などによって「大学全入時代」とまで言われていますが、大学への進学を望む人全員が進学できるわけではありませんし、全員が偏差値50以上の大学(上位25%)に入れるわけでもありません。
 学力や学歴、個人の努力の効用は、親の収入や文化資本などといった家庭環境が影響を及ぼしています。僕が龍谷大学に入れたのは、僕自身の力だけでなく、親が塾代や参考書代などを負担してくれたり、勉強以外の事柄(家事など)を僕の代わりにやってくれたり、幼稚園から大学まで途切れることなく教育を受けさせてくれたりしたおかげです。(両親には「ここまでやって25%止まりかよ」と思われていそうですが(笑))
 大学まで面倒を見てくれたこと、恵まれた環境にいさせてくれたことには本真に感謝をしています。これからもお世話になります……!


13. 友人

 友人には本真に恵まれたなあとつくづく思います。僕の趣味に理解のある(というか僕と同じようにオタク気質の)友人のおかげで、4年間楽しく過ごすことができました。本真に頭が上がりません。
 教職課程を履修していたということもあり、介護等体験や教育実習で大学におらんかった時期もあったのですが、レジュメを確保してくれたり、実習終わりに労ってくれたりして、大変助かりました。
 今春から実家を離れる人もいるので、気軽に会うこともできなくなってしまうかもしれませんが、これからもちょこちょこ会いたいですね。

 あと、僕は大学の友人と地元の友人を出会わせてしまうという大罪を犯してしまいました。忘れもしない2020年2月15日、全てが始まりました。

 お互いプロ野球とゴー☆ジャスとムシキングとデジモンが好きということもあってすぐ仲良くなってくれました。友人の交友関係が広がってよかったと思います(2人の馬が合ってくれて本真によかったです)。


14. おわりに -来てよかった-

 430万円という決して安くない(私立にしては安い方らしい)学費でしたが、ここで得られたものは学費以上の価値があるものばかりです。龍谷大学で勉学に打ち込めたこと、学位・教員免許状を取得できたこと、友人や先生、職員さんに恵まれたこと……。本真に幸せな4年間でした。龍谷大学に来てよかった〜!!

見よ黎明の空澄みて 吾等が学府光輝あれ

龍谷大学学歌

 今回はこの辺で。合掌。

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