現実は変えられない

不安神経症の家族がいる方は、どのように対応すればよいのか悩むことと思います。

不安神経症は現実の出来事を自分の解釈によって、大きな心配事として受け取ります。何気ない他人の言動も、自分に対する悪意と受け取るように。

「心配することないよ、相手はそんなつもりでやっていないのだから」

「どうして相手がわざとそうしてるってわかるの?」

といった言葉も、おそらく無駄でしょう。

本人にとってはそれが現実なのだから。

それ以上の理由はないのです。

そして不安神経症の家族がそのような不安を抱えているということも、やはり現実です。

つまり不安神経症の家族が何気ないことを不安に思うという現実は、どのような言葉をもってしても変えることはできないということです。

であるならば、それを現実のものとして受け止めて、そのうえでどう対応すればよいのか考えるしかないと思います。

ちなみに私の家族は自宅(賃貸物件)の上階に住む人が自分に悪意を持ち、音で威嚇をしていると怯えていました。

そのため当初はビジネスホテルを転々とし(泊まったビジネスホテルにも隣に上階の人がいる、といった理由などで)、引っ越しも2度しました。

現在は階下にその音で威嚇をする人がいる、と怯えています。ちなみに階下は私たちが引っ越してくる前から住んでいますが、本人いわく「すり替わって」住んでいるとのことです。

もちろん、そんなことはないと何度も話をしましたが、無駄でした。

家族が思うことは、現実のこととして受け止めるしかないようです。


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