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オンラインカジノ(ネットカジノ)の攻略法は存在するのか

オンラインカジノ(ネットカジノ)は合法ではありません。

合法であれば、〇〇法の第◯条という形で明記されているはずですし、それを記載できるはずです。

ただ日本の賭博罪ではオンラインカジノを運用する海外の事業者を裁くことができないので、日本からの利用者を摘発できないと考えられています(過去の判例を参考に、世間一般ではそのように認知されているようです)。

よってオンラインカジノの利用は自己責任で、ということになります。

もちろんこのnoteでも、オンラインカジノの利用を勧めてはいません。ただ、カジノリテラシーは身につける必要があると思っています。

オンラインカジノを利用せずにカジノリテラシーを身につける、というのも矛盾する話ではありますが。

無料で楽しめるサービスもあるので、ある程度はカジノゲームに慣れることはできるでしょう。しかし中途半端に足を踏み込むことは危険であり、「真剣にカジノゲームに取り組んでその難しさを実感する」ことも必要なのではないか、と考えるのです。

IR法の施行により日本でも、IR施設に含まれるカジノの開業に向けて準備が進められています(まだ建設地が決まっていませんが)。

そしてインバウンドが望めない状況が続くとなれば、日本人の利用者を収益源として頼ることになるでしょう。

そしてカジノゲームに関する知識を持たない人がカジノへ足を運んだらどうなるか、それを心配しているのです。

触らぬ神になんとやら、ではなくちきんと正しい知識は得ておく必要があると考えます。そのうえで、カジノゲームを「お金を稼ぐ対象」ではなく、単純にゲームとして楽しむという認識を持つことが大事だと思うのです。

さて、こちらでも書きましたが、

個人的にはオンラインカジノに多少なりとも取り組んでいます。そこで、「カジノゲームの攻略法」に関する問い合わせをいただきました。

FXに関する攻略法については事あるごとに書いていますが、カジノゲームに関しての攻略法は「持っていません」。

ブラックジャックの「カードカウンティング」のようにカジノ側が認める攻略法は確かに存在しますし、アプローチする方法もいくつかあります。

しかし実践で使える真の意味での「攻略法」となり得るかどうかは不明です。

単にその「アプローチ」を使って運が良ければ資金は増えるでしょうし、運が悪ければ資金はなくなります。

そんなものだと思っています。

なので上記の記事でも書いている、入金不要ボーナスの出金条件をクリアしてキャッシュに替えたのも「単なる運」です。

このように少し増えていますが、もちろんこれも同様です。

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ちなみにFXとカジノゲームの違いは(ある程度の)パターンが存在するか否か、です。カジノゲームは結果がほぼ完全に偶然によって決まるので、パターンというものが存在しません。

そこで純粋に統計を利用した攻略法を考えなければなりませんが、実際には相当に長いスパンでの偏りが生じることがあります。これが理論上は攻略法を作れたとしても、実践ではなかなか有効に機能しない理由です。

そしてもうひとつ、オンラインカジノで攻略法を検証するのが難しい理由があります。

オンラインカジノには「ライブカジノ」と「テーブルゲーム」の2種類のゲームがあります。前者はスタジオで実際にディーラーがゲームを進行させ、その様子をライブ配信するものです。実際のカジノゲームをほぼ忠実に再現しています。後者はビデオゲームのようなもので、プログラムにより動作します。

テーブルゲームはプログラムによりランダムに結果が決まり、ある意味では本物のカジノゲームよりもランダムに結果が決まります。ここにオンラインカジノでの攻略法検証の難しさがあります。

ライブカジノはオンラインカジノにアカウント登録をすれば、その様子を見ることはできます。しかし無料でゲームができる「フリープレイ」はありません。実際にお金を入金しないと遊べないということです。

一方でテーブルゲームは一部のサービスを除き、無料で遊べるフリープレイモードがあります。

ならばテーブルゲームで攻略法を検証すればよいのでは、と考えられますが、次のような問題があります。

トランプカードを使うバカラやブラックジャックの場合、ライブカジノでは複数組(6組や8組など)をシャッフルして「シュー」と呼ばれる箱に入れ、そこから1枚ずつ引いていきます。カードを引けば当然、シュー内のカードは少なくなります。そして最後まで使い切る前に、新しいカードが入ったシューと交換します。

一方でテーブルゲームの場合には、複数組のカードを用意するというのは同じですが、1ゲームごとにその「新しく用意した」複数組のカードからカードを選ぶようプログラムされています。つまり「シュー内のカードが減少する」という状況を再現してはいないのです。

これが純粋に結果がランダムに決まるという意味です。実際のカジノはシュー内に残ったカードによっては、結果にかなり偏りが生じます。

つまりテーブルゲームでは正確に、考案した攻略法の有効性を検証できないということになります。あくまでもライブカジノで実際にお金を投じる必要がある、ということです。

しかしそのような形でお金をつぎ込んでいたら、いくらあっても足りるものではありません。なにしろ完成していない攻略法の有効性を検証するのですから。

そのため上記のようにアカウント登録をすればもらえる入金不要ボーナスを使ってキャッシュ化し、攻略法の検証をしていますがまだ有効と呼べるものの存在を確認できていません。

そのような作業を繰り返すうちに、カジノゲームの攻略がいかに難しいかを実感するわけですが、このように「カジノゲームで稼ぐことは難しい」ということを認知してもらうことが大事だと思うのです(ただし不可能だとも断言はできませんし、実際に稼いでいるプロも存在することでしょう)。

そのうえでようやく、カジノゲームは単なる遊びだと実感し、お金をつぎ込むこともなくなるのではないかと考えます。

そのためにも、ここで少しでも発信していけたらと考えています。というわけでカジノゲームの攻略法は持っていませんし、配信することも考えていないということになります。ただ単に、どんな取り組みをしてなぜそれがうまく機能しないのかを紹介するのみだと思います。

【追記】

ここにもまた、誤った情報があります。

ネットカジノに仮想通貨で入金し、そのまま仮想通貨で出金すれば追跡は困難、としています。もし出金できるのであれば、そうなるでしょう。

ネットカジノは原則として「入金したお金を(たとえ仮想通貨であっても)使うことなくそのまま出金する」ことはできません。もちろんこれは、マネーロンダリング対策のためです。必ず、最低でも入金額と同額のお金をゲームで使用しなければ出金できないようになっているのです。

すべてゲームで負けてしまえば当然出金などできませんが、時には当たりを出して配当金を受け取ることもあるでしょう。つまり、その獲得した配当金を出金するために、入金したお金はすべて使う必要があるということです。

なので厳密に言えば「入金したお金をゲームで一切使うことなく出金はできない」ということになります。配当金を得ていたならば、それは条件を満たせば出金できます。今回の給付金誤送金の件でその可能性がゼロだとは言えません。また、それを狙っていたと考えることもできるでしょう。

ネットカジノによっては「使用していないキャッシュ」を出金額の10%などペナルティを支払うことで出金できるところもあります。しかし、入金してまったくゲームに使うことなくそのまま出金できるかどうかはわかりません。

海外にはおびただしい数のネットカジノがありますし、簡単にマネーロンダリングに利用できるとなれば大きな問題になっているはずです。そして運営を許可する政府なり機関が、マネーロンダリング対策を講じていることを確認したうえで、ネットカジノにライセンスを発行することになるでしょう。

ネットカジノは認知度が低いので、報道のなかには誤りもあることでしょう。そこでこのような場で少しでも正しい情報を発信していけたらと思います。





ギャンブル依存対策活動の資金として活用させていただきます。