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FXトレードで「やりたいこと」と「やるべきこと」

FXトレードが好きという人は多いと思います。利益を出している人はもちろん(ただし楽しいと思わない人もいるかもしれません)ですが、損失を出している人でも好きな人は多いでしょう。なぜなら損してまでもトレードを続けているのですから。

ここで自問しておいたほうがよいと思うことがあります。「FXトレードで何をしたいのか」です。おそらく「もちろん資金を増やすこと」と思うかもしれませんが、実はそうではない可能性もあります。自分では気づいていないだけで、の話ですが。

たとえば仕事を例に考えてみましょう。なぜ仕事をしているのかと問われると、人によって答えは違うと思います。好きでやっている人もいれば、好きではないけれど生活のためにと答える人もいるでしょう。

さらに好きではないけれども仕事で稼いでいる人がいる一方で、お金は稼げないけれども好きで続けている人もいると思います。場合によっては好きなこと(仕事)を続けるために、別の仕事で生計を立てている人もいるかもしれません。

さて、FXトレードに話を戻します。仕事に例えるとどのパターンに当てはまるでしょうか。もし利益を出せていないにもかかわらず続けているのであれば、明らかに資金を増やすためとは言えないでしょう。現実として稼いでいないからです。この場合は単にトレードそのものが好きだということになると思います。

では損失を出しながらもFXトレードを続けることの何が楽しいと思えるのでしょうか。単純にトレードという行為が楽しいのでしょうか。それとも「いずれは稼いでいる自分を想像すること」が楽しいのでしょうか。

もし本当に「稼ぐこと」が目的であるならば、トレードスタイルに固執するということはないでしょう。裁量トレードでも無裁量でも、あるいは自動売買でも構わないはずです。もしたとえば裁量トレードにこだわるのであれば、その何に魅力を感じるのでしょうか。大きな値動きの波を捉えることでしょうか。であればそれは「稼ぐこと」が目的ではありません。大きな値動きの波を捉えることに満足感を覚えることが目的だと言えるでしょう。

大きな値動きの波を捉えれば大きな利益を得ることはできますが、現実としてそれが実現していないのであれば、それは稼ぐためではなく「いつの日か稼げる自分になることを夢見ている」ことが目的になっているのだと言えます。

もし本当にFXトレードで稼ぎたいと思うのであれば、「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」に目を向けたほうがよいでしょう。やるべきこととは、自分に合ったトレードスタイルを探すことです。FXトレードスタイルはいろいろありますが、人により向き不向きがあります。

「こんなトレードで稼ぎたい」というのは、「好きな仕事で稼ぎたい」と思うことと同じです。それが誰にでもできることであれば、誰でも実現していることでしょう。しかし現実は自分ができること、仕事としては得意とすることで生計を立てていると思います。FXトレードも本当に稼ぎたいというのであれば、好き嫌いは置いておいて自分が稼げるトレードスタイルを少しでも早く見つけるほうがよいと思います。


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