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2002年のカプエス・・・⑥/⑥闘劇の始まり

全国大会も無事に終えて、その後もオフ会を各地で持ち回るようにそれぞのホームへ行ったり、来たりをする頃にそのニュースはやって来た!!


闘劇という大会が開かれるらしい

闘劇とは当時アーケード専門誌であった『アルカディア』主催のアーケード専用の格闘ゲームのみを取り扱ったまるで格ゲーオリンピックのような大会で

今でこそCAPCOMカップという国際的大きな大会が継続的にあるが

昔は公式大会というのは販促というのが主で
やっても発売直後の一回だけというのがほとんど
古い作品が再び公に扱われる事などなく

ユーザー間で盛り上げるのが関の山だった

それでも格ゲー好きのユーザーは終わりのない
強さを求め地元で拳を極め続けていた

そんな彼らの願いが届いたのか

アーケード専門誌である『アルカディア』が
格ゲーで複数タイトルで全国予選を開く
事実上の全国大会を開くと言うのだ

それはまるで格ゲーのオリンピックである

しかも、その初回大会にカプエス2の個人戦が!?

あの熱い戦いは再びとやってくるとカプエス界隈は再び盛り上がった

その頃のカプエスは

全国大会後に開いたパンドラの箱の秘術
ローリングキャンセル通称「前キャン」が実践的に
より鋭く磨かれ始めていた

最初は何でも無敵が付くだけそんなのは
何でも昇龍拳になるだけでガードしてれば
何とでもなるそう思い込んでいた僕は

周りがちょっと前キャンに引いてても何とかなるって
元気づけていました

でも、前キャンの精度が上がるにつれてより
有利になる状況を研鑽し磨かれれば磨かれるほど
どんどん出来る事が減ってくるそういう状況に

あれ?そんな甘い話じゃないと事に気付きます

とはいえ、自分が使ってまで勝ちたいかというと
個人的には勝ちやすくなるけどこれはバグなので
これを使ってまで勝つよりは

使われても、自分は使わずに勝ちたい

という事で使わないという選択で続ける事にしました

全国大会の頃は結構、他勢の方と対戦出来てたのですが尖れば尖るほど彼等は古巣へ戻って行き

残ったのは本当にカプエスが好きな精鋭のみなっていきます

それでも、好きなカプエスだからと使わないという選択肢のまま自分が出来る範囲の努力をして闘劇に望みました

今回は全国予選より枠が少なく僕が参加出来るのは恐らく1会場のみ

正直、強いか弱いかと言えば僕の腕前は普通なんです・・・

ただ、長くやってるから知ってる方ってだけで
誰もが認める圧倒的な強さを持ち備えてる訳でありません

それでも、下手な横好きで負けても負けても
本当に楽しかったのがカプエスでした

そう思って、全国大会に参加し
そして、闘劇にも参加しました

結果はここでも奇跡が絡み合いますf(^_^;)

多くの遠征者を知ってる人達が倒してくれてて
当たる人、当たる人、戦った事ある人ばかりで
気がついたら決勝戦にいました(-_-;)

決勝戦は僕の記憶だと先鋒のみで終わるくらい
圧倒的な武の差でフルボッコにされたのですが
それでもルール上、準優勝まで本選出場可能って事で

奇跡の扉が開くという結果に

実力不相応なのは重々承知だけど
僕は青春18きっぷで上京する事を決めた

皆さん、青春18きっぷでご存じですか?

乗り放題・その他 青春18きっぷ
(普通列車普通車自由席用)

5枚つづりの当日券で普通列車なら乗り放題

僕は大分県から上京するのに辺りコレを選んだ
理由はとにかく安い!!地元からたった一万円で
東京まで行けるぞ!!

更にどこで降りてもいい!!マジかとそこで頭を過ったのが全国にある聖地ゲーセン巡りである

その頃はまだまだゲームセンターも活気があり
闘劇の予選会場でも覚えきれない程の店舗がありました

その頃アルカディアでよくご当地ゲームセンター等の紹介をしてたので

青春18きっぷを使って色んな所に行こうと

若さって本当に無謀ですよね・・・

結果、恐ろしい地獄を見ます
とにかくお尻が痛くなります
ずっと同じ姿勢で座ってたりするのでお尻がキツイ
横になるには警備的な問題でそんな気にもならず
寝れるようで寝れない普通列車の自由席

それでも、広島のアミパラ
神戸のマジカル、大阪のモンテ
京都のアチョー、名古屋の予備校の横?

色んな所に立ち寄るという無謀な1人旅を敢行w

ゲーセンの良い所って本当に身一つで
ふらりと立ち寄って全然知らない人と対戦出来るんですよね

どこに行ってもその頃にはゲーセン=ヤンキーではなく
ゲーセン=我々の闘技場で

どのゲーセン行ってもなんか馴染むというか
ああどこでもみんな同じ気持ちで
対戦を楽しんでるのかヒシヒシと伝わってワクワクしますw

まぁ、勝ち越すって事はないんですが
全然知らない人が常連を倒すと変わるあの空気
あの雰囲気は格ゲーの醍醐味なんじゃないかなーと思います

身体はボロボロでも、気持ちはワクワクw

そんな状況で上京してそうそうに西スポセガの5on5に参戦したり

確か?通信勢に千葉勢の方がいらして
そこで闘劇前夜合宿とかあったようななかったような?
そこから車で幕張に行ったり

バタバターと闘劇に参戦

久しぶりに会う人には何でココに居るのと
不思議そうな顔をされて

隣の同じ九州出身の知人がいや選手だからと
苦笑いされたり

ゼロ3のアメリカ代表のアレックスに遭遇して
思わずサインを貰ったりしながら

始まった闘劇は全国大会とは別の意味で
プロレス的というか選手の個に注目してて
試合は業務的ではなくとにかく盛り上がるように
挑戦してる雰囲気でした

今でもあのサングラスの方の登場シーンは忘れられないw

実はこの日、一つ問題を抱えていた

闘劇があると判っていたものの歯の治療が始まり
丁度、闘劇の時期が歯の土台を作る時期と重なり
更に悪い事に途中でどうやら雑菌が歯茎に入ったようで歯茎が人生過去1くらいに腫れ上がり

めっちゃ痛かった・・・

でも旅先だし、かかりつけの歯医者もないと痛みを押し切って参戦するもの結果はボロボロ初戦敗退

その後の大会も、後夜祭も参加したのだけど
試合以外はずっと座り込んでしまうくらい痛みで

あれは意味もなく負のオーラを出していた
地縛霊のようになってた気がします

それでも、あの会場の雰囲気は本当に
格ゲーしてきた中で特別な空間でした

まだプロゲーマーって言葉はないけれど
誰も知ってる猛者がそこに集って真剣勝負をしてた

大好きなゲームでそこに選手として出れた事は
自分にとって一生の思い出になりました

闘劇の本選の出場出来たのは後にも先にもこれっきりです

翌年の闘劇04にもカプエスの団体戦がありましたがもう全く記憶に残ってないので予選にも行ってないのかもしれません

闘劇05の頃はその頃発売されたカプジャムという
『カプコン ファイティング ジャム』タイトルを
カプエスよりみんなで遊びまくってたら

気がついたらいつも遊んでたゲーセンから
カプエスが無くなっていました・・・

カプジャムの予選が県内で開かれるというので参加したくらいでその辺りで仕事を転職した事もありゲーセンにあまり遊びに行かなくなって格ゲーと疎遠になり

奇跡的に結婚というイベントに恵まれ更に
格ゲーの第一線から退く事に

結婚式の二次会をゲーセンにして
まだそこに残ってたカプエスのみを貸し切ってみんなで
遊ぼうようと言ったら

何故か、1P側固定にされて死ぬ程対戦して貰えました・・・本当に楽しかった。お酒も廻っててボロボロでしたが楽しかったw

それを最後にゲーセンに行く事がめっきり減って
あっちこっちにあったカプエスが次々に減り
ゲーセンもどんどん減って行くのを傍目に
格ゲーしたいなぁと思いつつも何もしなかった

それから数十年の時を経て

無いなら自分で探せばいい


再びカプエスでみんなで遊べたらいいなぁと
砂漠に花が無いのなら種を蒔いてみよう・・・

そう願って遊び続けて・・・

いつか筐体で遊びたいっすよw
そんな願いを聞き届けてくれたのはいつもレンタスペースを借りているお店でした

ピークじゃない昼間にレンタルスペースを借りて
いつも対戦会をしてました

誰も来なくてもいいその時は死ぬ程
オリコンの練習でもすりゃいいさと

けど幸いな事に地元ではいつも誰か来てくれました
大体二人や、三人。それでもたまには遠くからや
多い時には6人やら・・・

当時遊んでたいた方とは別の方々が・・・

正直、僕なんて月1回顔を出せるかどうかなのに
閉店作業と移転作業の忙しい最中に
令和にアケカプエスが地元に帰ってきました(感動


あの頃、諦めて枯れてしまったけど今度は
もうお店が続く限り2度と枯れないように
カプエスをみんなで遊び続けたらいいなぁと思います

まだ調整中らしいですが

令和にアケカプエスが地元に戻る事が本当に嬉しいです

何年経っても面白いカプエス2を
これからまた地元でも筐体で遊べるのが楽しみです!!