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【詩】いつもの終点

列車の窓硝子を雨粒が穿って
都市に衝き進む
溶かす摩擦熱のように
外界の冷感に
内在する熱
かつかつと
削れつつ崩れ行くグレーの
               歪から
不特定多数の指向性が過密する
圧力の足し算引き算に相殺される
               無へ
飛び込んだ終点まで
吐き出される原形質の
なれの果ての塊になっても
考えるまもなくひきちぎれて
細やかな熱の粒になって
遊離
削れつつ崩れ行くグレーの
    歪へと

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