社Dの経緯とか現状とか。

はじめに

この記事は社会人学生 Advent Calendar 2020の8日目の記事になります。

はじめましての方が多いんじゃないかなと思います。そうでない方はいつもお世話になっております。ぴょりこ (@_capp365) と申します。

社会人学生のアドベントカレンダーということで、そういえば私自身社会人博士課程在学中だし、近況っぽいものを書いてみようかなと思いました。

社会人学生としての自身の近況ということで、前提情報としてちょっとだけ普段の業務などについて紹介をつつ、そのあとに進学の経緯とか、現状どんな感じなのかとか、そんな感じのことをつらつらと書いていきます。

普段の業務とか

いわゆる社内ベンチャー組織に該当する部署に所属しています。新しいことを企画をしたり、企画した諸々のプロジェクト立ち上げをしたり、推進したり、やっぱり無かったことにしたり、そういった部署で働いています。初めからそういう仕事をしていたかというとそうでもなく、あっちこっち異動したり、部署が空中分解したり、紆余曲折あり今のような状況になっています。

業務内容についてより具体的に言うと、パワポで自分より偉い人を説得したり、技術系の方々と組んでデモやプロト作ってみたり、概念検証を行ったり、そんな感じです。加えて、一緒に組む部署が見つからないプロジェクトや人手が足りないプロジェクトにデモやプロト向けの簡単なソフトウェア開発やエーアイ ()・データ分析の要員として、スポット支援で入ったりしたり、そんな日常を送っています。

進学までの経緯

まず進学の動機については色々なのですが、あえて今の仕事に関連したものを一つ挙げるならば、「腰を据えてじっくり研究に取り組みたくなった」です。業務の性質上、じっくりとやるということ自体求められていないこともわかっているし、そもそもそういった業務自体が殆ど存在しないわけです。身近なところでR&D系の部門などへの異動というのも一つの手段と思われるわけですが、隣の芝はもうちょっと青くあってほしかったですね。あまり腰を据えて研究している、できているようには見えませんでした。まぁそもそも異動を希望してもそれが通るとは限らないのですが。

「今の仕事が好き」だとか「ずっと続けたい」とかいう気持ちは1ミリもないのですが、特に激務というわけでもなく、毎月決まったお給料が入るのはありがたいことなので、この状態を維持しつつ社会人博士課程というのも良いかもしれないと思いました。学費を継続的に払うだけで、学生の身分とファシリティが手に入り、来年度プロジェクトが取り潰しにされる心配も、維持のための提案活動もなしに研究に取り組める、ビジネス的な関係抜きに専門家のご意見がいただける、これは本当にありがたいことです。

進学にあたり、当然社内で承認をもらう必要がありました。「貯金もまぁまぁあるし断られたら退職カード切るかー」と思って上司との面談に挑んだのですが、あっさりOKが出てしまいました。今思うとこれは完全に上司ガチャで、当時の上司だからスムーズに話が進んだんだろうなと感じています。

研究室の選び方としては、「少し幅広に研究テーマを扱ってもらえて、異動でR&D系の部署に移った場合などに共研のような形に移行する余地がある」とか「明らかな超つよつよ人材以外の方(失礼)による業務と異なるテーマでの博士号取得実績がある」なんて観点を重視していました。前者に関しては博士課程の標準年数である3年間、今の部署に所属し続けている気がしないというか、そもそも部署が残ってる気がしないので、まぁ念のためという感じです。後者については前例があれば何とかなるというものでは無いのですが、私は自分がよわよわ人材だという自覚があるので、そういうところに重点を置いたという感じです。あ、あと「弊社の人がその辺にいない」なんかもそうですね。外の空気が吸いたかったので。

研究テーマについては、研究という行為自体にだいぶブランクがあるので、少しでも勘が働く方向が良いだろうと思い、修士の頃に近い分野から組み立てました。そんな感じで入試に臨み、辛うじて進学したという感じです。

進学後の諸々

進学後の研究の進捗についての詳細はここでは述べません(ダメなので)。

進学してみて初めて気が付いたんですが、日によって体力や集中力におぞましいほどのムラがあるんですよね。業務などは惰性と打合せ駆動でやっていたので、その生産性に1ミリも興味がなかったのですが、業務の合間で継続的に、自主的に研究をやろうと意識すると、こんなにムラがあったのかとようやく気が付きました。たぶん徐々に徐々に老化してたんでしょうね。

結局ちゃんと必要十分な栄養を取って、適度な運動と睡眠、あと特に冬などはちゃんと毎日湯舟に浸かるなど、とても基本的なことをきちんやると(少なくとも私は)そこそこ安定するというところにようやくたどり着きました。簡単に書いてますけどなかなかそれを続けるのも難しい。

もともとロングスリーパーなので毎朝少し早起きして研究時間を確保するみたいなことをしたらあっという間に体調を崩すことも、適度な運動も大事だけれど運動しすぎても身体を壊すということも、身をもって理解しました。ようやく自分の身体を継続的に安定稼働させるための扱い方がわかってきた気がします。まっとうな人間に一歩近づけましたね。

割とネガティブなことばっか書いてますが、研究ネタ考えたり、論文読んだり、数式弄ったり、コード書いたり、実験結果眺めたり、そんなプロセス自体は現状ダメなりに楽しめていて、粘り強く続けていきたいなと思っています。というかまぁじっくり腰を据えてこうやって続けていくこと自体、前述した通りやりたかったことでもあるわけです。

まとめ

社会人博士課程に進学するまでの経緯と進学後の近況について少し書いてみました。やっていきましょう。

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