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「愛すべき人間わーるど」クルクルまわる。

人間は、本当におもしろい!
観察すれば、不思議なことや気づくことがいっぱいある・・・
愛すべき、人間たちのお話をしよう。

クルクル回る。

 梅田に向かう電車でのお話。
 桜ノ宮で乗ろうとすると結構いっぱいで、扉のところにも人がいた。
 この日、片掛けのリュックと手提げで紙袋と荷物が多かったので、周囲に気をつけながら乗り込む。
 友人といろいろと話をしていると、ゆれるたびに半分前に抱えたリュックが押されている。
 でも、妙にゆっくりと押される感じだった。
 「おや?」
 ちょっとだけ、首を向けてみるともうひとつのリュックが・・・
 向こうに立っている人のリュックと僕のリュックがお互いにクッションになっていて、衝撃を吸収しているみたい。
 妙に気持ち良い状態でしたね。向こうの人も同じ様に感じてたりして・・・
 その状態のまま、大阪駅に到着。
 降りる人がいっぱいなので、みんな降りる準備。
 もちろん、僕たちも降りる予定です。
 扉が開きました。
 ドーっと、人が降りていきます。
 通路の真ん中で手すりを持っている背の高いスーツの男性。
 どうやら降りる気はないみたいで、クルクル回ってます。
 まるで、パチンコ台についてる羽車みたいに。
 
 一旦、降りて乗ればいいのに・・・・
 手すりにつかまったまま、クルクルクルクル・・・
 微妙に笑ってたので、もしかしてそれを楽しんでる?
 おもしろい人がいるなぁ~と思いながら、人ごみの流れにのって駅を出ていきました。

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