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8. スターフルーツ食べる


死ぬまでにしたいこと100選の8番目を達成したので、noteを書いていく。

 君はスターフルーツを知っているか。
 黄色くて、艶やかで、デフォルメ化された星の形にその名に恥じないほどそっくりな、日本では入手が少し困難な、あのスターフルーツだ。
 以下、スターフルーツの写真。

ボーズを決めているコーラストリオのようだ

 念願叶って、食ったよ。そのことを記録する。


 以下、私がスターフルーツを食べたかった経緯。

経緯

 
 私は小さい頃からケロロ軍曹が好きだった。ギロロが好きだった。

ギロロ

 でも、ギロロが好きだったせいでその後の人生では、可哀想な男性が性癖になってしまった。最悪だ。

 ケロロ軍曹の映画、「超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!」(2007)では、ケロロ軍曹がスターフルーツを食べるシーンがある。なんだこの黄色い星型の食べ物は、と当時6歳の私は思った。星型のクッキーとかにしてはあまりにも説明がない。当たり前のように軍曹は食べている。

 その後、スターフルーツという果物の存在を知った際に、あの時の記憶は知識を伴って理解された。
「マジであるんだ!」
 それ以降、スターフルーツの味が気になってしかたなかった。

 以上、経緯終わり。

 以下、スターフルーツ探索譚。

入手方法

 パッとググってみると、スターフルーツのあまりにも低すぎる日本での知名度から、入手は難攻するかに思われた。

 通販には当然ない。(管見の限り)
 スーパーや八百屋で買った人がいないかXで調べるが、あまりよくわからない。
 沖縄にはあるらしい。

 やるぜ、スターフルーツ。手練れってワケか……。
 そのように10分ほど調べて手に入れるのが難しそうだと悟り、私は放っておいていた。

 それが、今年の初めの頃のこと。

 今月(2023年9月)台湾へ研修に行った。10日間。
 大学で参加者を募集してたから応募した。

 その時、台湾のスーパーでなななななんと、スターフルーツが売っていた。その時の感動たるやを、皆さんに、そう、あなたですよ部屋でだらけてスマホを見ているあなたに、伝えたい。君、外へ出なさい。海外へ行きなさい。10万くらい貯めて、2泊3日でアジアのどこかに行きなさい。目をつぶってGoogleマップを指差したところに行きなさい。

 ↓安くでお土産を買うたろとホテルからテクテク歩いて行ったスーパー。

 超市とはスーパーという意味である。

 入り口入ってすぐ左に果物スペースがあった。
 日本と同じだ。

 何気なく入ったスーパー。スターフルーツのことを気にしなくなって久しい。そんな台湾でのある夜。
 ぼんやりと、物珍しいから眺めていた外国のスーパー。

 二度見した。
 ガチかと思った。
 果たしてそれは、そこにあった。
  

バイーン

 こっ、これってもしかして!!!!!! 
 
 ドラゴンフルーツ(食べ過ぎたらおしっこがピンク色になるらしい)に囲まれて、果たしてそれは、そこにあったのだ!
 Yangtaoこと、スターフルーツである。

  ちなみに58台湾元は、私が交換したレートが1元=約4.8元(台湾の空港で交換した)だったので、私にとっては280円くらいにあたる。



 いそいそ→購入→ホテル帰宅


 はあはあ。やっと二人きりだね。

異邦人に、ベットに寝かされるスターフルーツ

 「スターフルーツ 食べ方」検索。
 見たところ、どうやらもう少し熟す必要がある。

 しかし、日本に持って帰るのは、生果物なので税関一発アウトだ。

 二日後、、、、、。



 ハアハア。

 ハリのあるその肌は、ホテルの共用キッチン頭上の電光を受け、輝く。

 切れ味の悪いナイフに、君はさほど抵抗しない。  

スッ

 おお〜!
 本当に星で、テンションが上がるね。


 やー🔪

スパパパ

 美しい。
 色が、みずみずしさが、一瞬の脈動感を切り取ったかのような爛漫な五肢が、僕を視界から刺激する。

 甘い香りがする。
 良い例えでいうと、それは春の喜びのようだった。

 それでは、実食。

 いくぜ。



……。





ファー。





……。





不味くて草。

 スターフルーツ。
 それは、天の星を名乗る傲慢さを持った、ゲロのフルーツ。人間が神を、人の形だと信じて疑わない傲慢さが実体化したかのような、カスのフルーツ。

 私は正直、甘くてレモンとりんごの合いの子みたいな、サクサクジューシーみたいな、……そんな淡い夢を見ていた。

 正直、香りの時点から少し悪い予感がしていた。香りは、悪い例えでいうと、トイレの安い芳香剤みたいだった。ほら良い匂いだろ、という押し付け感があった。

 たっぷり水分感があって、梨よりもジューシー。いや、ジューシーというよりも、ブジュッという感じ。
 しかし、きゅうりのような薄い味に伴う、芳香剤の香り。なんとも言えない味。なんだこれ、食べたことない味だからというだけじゃない、受け付けなさ。
 そう、不味いのである。

 一つ齧って、皿に戻す。でもまだまだある、スターフルーツ。
 なんと、もう一玉あるスターフルーツ。

 やれやれだぜ。

 

 以上が、私がスターフルーツを食べた時の記録である。

 その後、食べたドラゴンフルーツのほうが100倍うまかったです。
 100倍というのは、よく使われる表現を使用しただけで、本当はドラゴンフルーツの美味しさが限りなくゼロにちかいのだから、無限倍と言うことができる。

 ゲボが、2度と俺の前にその面を見せるなよ、スターフルーツ。

 note終わり。 


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