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ものしり

旦那氏とわたし。
お互いが在宅勤務ということは、1日のほぼずーっとの時間、同じ空間にいるということで、
世間ではコロナ離婚とか言われちゃったりしているあれやこれやが頭に浮かび、そんな長時間一緒にいるなんて経験したことなかったから大丈夫かなーとおもったりもしたけれど、
まぁなんの問題もなく大丈夫だった。

私の在宅勤務は週4在宅→週2くらい在宅、に間も無くなる予定で、その後は『当たり前に週5で出社』にもどるだろう。…無事に戻れるかな?家事しながら仕事できる在宅勤務は快調だった。


旦那氏との関係も良好、家事しやすい、通勤ストレスもフリーといいこと尽くめだったような在宅勤務だが、
食事を作る機会が多いってのは結構しんどく感じられた。
普段、ランチは自分のお金で好きなものを各々食べる。お弁当は負担になるから作らないし、ランチに出る機会は職場の人とコミュニケーションとる時間でもある。

なもんだから、料理自体は好きなんだけど、昼ごはん何にしよかなー…夜ご飯何に……と、常に考えるのは苦痛だった。
私の分だけならテキトーでいいけど、旦那氏の分も作るからそうもいかない。
食材の減りも(当たり前だけど)早い。


ある日一緒に前日のカレーを食べながら「カレーは偉大だ、インド人ありがとう」と常々思っていたことを伝えてみると、旦那氏からは「インドのカレーとは随分違うけどね」との返答があった。
インドカレーと欧風カレーは違う。わかっとるわいというつもりで、
「日本食的なこのカレーも好きなんだけど、ルーツはインドじゃん?」と返すと、
「日本にカレーが伝わったのは明治時代で、しかもイギリス経由だぞ」とのこと。

えっ。日本カレーの歴史はそんな浅いの!?(しかもイギリス経由!?)
びっくりした。

「日本食なんてそんなもんよ、歴史浅い。」
「しらなかった…じゃあ、中華料理のほうが歴史ある感じかな?」
「さぁ…四千年の歴史…なんじゃない?」
「麻婆豆腐とか…も、かなり前から食べてるのかしら。麻婆って、ひき肉炒めみたいなことなんかな?意味とか知らんけど。」

食べることは大好きだけど、その食の歴史とか意味とかなんて興味もったことない。
彼は麻婆豆腐に関する知識を、頭の中の図書館から引っ張り出してきた。

「たしか、麻婆豆腐はおもてなし料理で、中国語で“アザのあるオバサンとか奥様”みたいな、なんかそんな意味だったような」

えっ。アザおばさんの豆腐!?
見た目に対する悪口!?

※後で調べると『四川省成都の陳富文の妻が、貧しくて材料もない中、あり合わせのもので来客向けに作ったのが最初とされる。 その妻の顔にはアバタがあり、「麻婆(「麻」はアバタ、「婆」は妻の意味)」と呼ばれていたため、こう命名された。』とのこと。wikiさんありがとう。
旦那氏の解は遠からず!


いや、普通知らなくない?
麻婆豆腐の意味てか由来とか。私はかなり感激した。
かなり物知り(しかも情報がきちんと整理された状態でアウトプットされるという素晴らしい脳内図書館の整理術)な旦那氏とのご飯はいつも楽しいものになるので、もう少し在宅勤務期間があってもいいのにな、と切に思う次第である。


しかしそうも言っておられんので、冒頭のとおり間もなく出勤スタイルに回帰予定。


明日はちゃんと目覚ましで起きよう。
それではおやすみなさい。

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