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「Search Inside Yourself」思い通りにならない自分との対峙

今週土日から、Googleが最新の脳科学に基づいて開発したリーダーシップ・パフォーマンス向上のプログラムである、「Search Inside Yourself」の講座の受講を始めた。冒頭の書き方だと仰々しいが、このプログラムは昨今話題によく上がる「マインドフルネス」を使い、心の知能指数「EQ」を強化するプログラムである。

どうしてこの講座を受講しようと思ったかというと。

一つは、自分の課題感にマッチしたから。
私は、長いこと「自分で進め成果を出す仕事」が多かった。
もちろん、仲間との協力なしに仕事はできないが、なんというか、自分が主体でガンガン動いて実績を出す、というタイプの仕事が多かったのだ。人に頼むのが苦手なのも相まって、このスタイルはぴったりと私に当てはまった。
おまけに、前職は「男性が主体・女性はサポート」「自分で動いて成果を出さねばサポートに回される」という危機感のある環境で働いていたこともあり、(実際、出張したり人前でプレゼンしたりするのは私位、という環境だった)その傾向はさらに強化された。

しかし、今。「大好きな仲間と、大きなビジョンに向かって一緒に大きな目標を達成していきたい」と思う中で、私のこの仕事のスタイルや考え方は枷になる課題感がある。
意識はしているし、実践の中で少しずつつかめているものもある。
でも、根本的に変えていかないと、もっと先に進みたいと思ったときに、自分や、一緒に何かをする仲間のじゃまになると感じた。スキルは後から身につけられるが、「心」を育てるのには、時間がかかるはずだ。

だから、このような思考(人への遠慮、自分で価値を出さねばならぬを思うこと)に向き合い、徹底的にアンラーンできるような機会がほしかった。

もう一つは、単純に私の興味にがっつりマッチしたから。
元々、コーチング、カウンセリング、ワークショップ、メンタルヘルス等人の心や能力の向上、開発をする話に目がない。そして、虚弱体質も相まって健康に関する話も大好物である。
そのような勉強やら本やらに触れていると、数え切れないくらい「マインドフルネス」という文字を目にする。これからも人材開発の分野に関わっていくのに必ず役に立つ、という直感が働いていた。

ここに、現れたのが、Googleの”Search Inside Youeself”である。
今回の私の目的から、漠然と「人生の幸せのため」というよりは、「Googleがビジネスを成功させるにあたって必要だと認識し、開発していった講座」であったことは、動くにあたり大きなポイントになった。また、正直マインドフルネスの講座はあやしいものもたくさんあるのだが、「Googleなら大丈夫だろう」というのも最後とのひと押しになった。

前置きが超絶長くなったが、そんなわけで私の”Search Inside Yourself”は始まった。

何をやるのか

講座は全4回。間に宿題があり、さらに講座が終わった後28日間の実践がある。4回の構成は主に以下である。
Session1 マインドフルネス、自己認識
Session2 自己管理
Session3  モチベーション、共感
Session4     リーダーシップ

現在はセッション1と2が終わっており、2週間後に3と4を控えている。

セッション1では、まずこの学びをする必要性について学ぶ。
・VUCAの世の中を生きるためには、EQ(心の情動指数)を高める(自分と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、情報として生かしていくことができる)ことが何より重要になっていくこと
・EQを高めることは、①パフォーマンス②幸福度③リーダーシップを高めることになること(ちなみに、30万人のリーダーを分析した結果、TOP8つのうち6つがEQに関することで、IQに関することは2つのみというデータもある)
・人の心は基本的にはオートパイロット状態(毎日ほぼ同じことを考えており、注意は過去か将来に向いている。習慣的パターンで動く)である。それを、オートパイロット→「認識」できるものにするのが重要で、その方法としてマインドフルネスがある。
続けて、参加者と共に様々マインドフルネスに関する実践をしながら、実際の自分の心の様子を見ていく。(宿題もある)

セッション2では、セッション1で「気がつける」ようになったあと、「自己認識」について学ぶ。要は、認識した後にどう選択するのかの管理をする方法についてだ。(例えば、自分は今相手に対してイラッとした、ことに気がつけたとして、そのあとどう反応するのかというところ)
ここでは、感情的になったときのことを思い出しながら、そどのような手順で認識~反応までを送るのかについて、様々なワークをやりながら実践していった。

いや、めっちゃむずかしいわ

正直にいいます。
現時点、ちょっと2日間うけて今の私は「めっちゃいいですよ~みんな受けてみたほうがいいよ!」等と言えるような状態では全くない

なんなら、めっちゃもやもやする。
「なんか全然集中できなくて雑念ばっか浮かぶわ」
「こんなこと考えてたのか・・・うわー・・・」
「あ!また全然別のこと考えてた!」
「このワーク恥ずかしいなあ・・・」

どこかで、「学んだら、感情が揺れにくくなって、うまくマインドフルネスができるようになってすっきりして…」みたいなことを思っていたのかも知れない。

でも、そんなわきゃないですよね。ちょっと学んでできるなら、みんな解脱してる。

講師の先生いわく。

「マインドフルネスをすると、スッキリする!とか明るくなる!とか思っていませんか?そもそもマインドフルネスは、何か特定の状態を目指すものではありません

そうだそうだ。
何回も「今そのままの自分」とか「ありのままを見る」って言われてるじゃん・・・しかも、そういう自分にまず気がつくための手段がマインドフルネス・・・
本はたくさん読んでいたはずだけれど、私は何かを勘違いしていた。

・・・と、現時点の私はこんな感じで、全くスッキリも安定した心も手に入れてなければ、何か大きな進化を遂げてもいない。
3分間瞑想ですらうまくいかない。
が、たった2日の中でも、「あ、今こう思ったわ」と思う回数は格段に増えた。(気づいても、一呼吸追いて見直してそれをどう反応するか、までは全くコントロールできてないけど・・・)

2週間後のわたしは、1ヶ月後のわたしは、2ヶ月後のわたしは、ちょっとは変わってるだろうか。そんなところも含めて、講座については書いていきたいと思う。

とりあえず宿題の瞑想をして、今日はそろそろ寝ます!

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