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線遠近法について〜概略編〜

※この概略は個人的理解のために簡単にまとめたものです。今後アナウンスなしに内容を改訂・訂正することもあります。


線遠近法(パース)とは?

  • ルネサンス期(14~16世紀)にイタリアで理論化された表現技法。

  • 二次元(=平面)の画面に三次元空間を描く方法である。

  • パースペクティブ(perspective)、パース、透視図法などとも言う。

パースに必要な三要素

EL,VP,パースライン
パースの構成要素を表した図
  • アイレベル(EL)
    目の高さ、あるいはカメラの高さのこと。

  • 消失点(VP/vanishing point)
    モチーフの輪郭線を延長するとやがて一点に集束する、その点のこと。

  • パースライン
    モチーフの輪郭線を消失点まで伸ばした線のこと。

パースの種類

一点透視

一点透視図

消失点が1つ。奥に向かう線だけにパースがつく。手前にある面はカメラと正対した状態。

二点透視

二点透視図

消失点が2つ。高さ以外の線にパースがつく。モチーフを斜めから見た状態。

三点透視

三点透視図

消失点が3つ。高さにもパースがつく。三つ目の消失点はアイレベル上から外れる。



参考図書

  • 吉田誠治解説「最高の建物と街を描く技術」澤井聖一編『建築知識』(2021年6月号) pp.23-24

  • 椎名見早子著「いちばん簡単な遠近法講座 パース塾」山海堂 (2006年)


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