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ツイート中毒

起きる、Twitterを見る、ブルーアーカイブでシコる、寝る。

ガイウス・ユリウス・カエサル

このままでは破滅おわるなと確信したオレは、時間に流されるがままに惰性を貪る生活をやめるべく、Twitterからログアクトした―――

しかし…

ログアウトしたは良いもののマ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ジで暇すぎる。
つーかログアウトした後もパソコソでフォロワーのツイート監視してるし意味ないだろこれ。

暇すぎるというのは嘘で、実際には課題が巨大かつ大量にそびえ立っている。
だが”””””渇き””が読書や運動を試みるオレの思考を鈍らせ、オレをスクリーンへと駆り立てパソコンを起動させTwitterを開かせるのだ。

オレは幼少期の頃からTwitter漬けだ。
外出先でバズりそうな物を見つければ、それを撮影してTwitterで晒し上げ、家に帰ればフォロワーによってリツイートされた大量のポルノアートがオレを出迎えてくれる。そして全てのつぶやきはパクツイされ、意味のないミームへと昇華する。
このような生活が6年も続いたオレにTwitterのない生活など無理だったのだ。
Twitterをしていた自分は、いつしか口を開けてツイートを待つイーロンの家畜に成り下がっていた。

この事実を受け入れられないオレはTLを駆ける。そんなはずがない、オレの6年間を決して無駄ではなかった。それを証明する材料を探すために。

しかしどうだ、オレのTLの流れる物と言えば、量産化されたポルノ、異性関係、冷笑、内輪での潰しあい。

ああそうだったのか、思い出した。結局Twitterでもコミュニケーションから逃れる事はできない。
インターネットも結局はオタク自身が軽蔑している「酋長を中心とした排他的な集団」である村社会そのものである事をどうして忘れていたのだろうか。
だがオレはそれに憤る事も悲しむ事もない。
全てを受け入れるのみ――――




未来を受け入れたオレは再びTwitterというインターネット最後のフロンティアを疾走はしる。
もう惑わされる事はないと誓った相棒パソコンと共に―――


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