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オ ド ケ ・ ・ ・

※中間にアレが居るので、最後までお読みください。

このノートは、りをくちゃんのこの指止まれ企画第3弾
モンスター【震えて眠れ】に参加しています。


『わたしの中のモンスター』

「オドケ」
それは、たのしくゆかいな気分でいるのとは違う。

滑稽で、ふざけていて、人のこころをもてあそぶ。

あるときはニタニタと。
あるときはケラケラと。

人を欺くような行為に走る。

あるときはギラギラと。
あるときはドロドロと。

ひといきの戯れを終えると
気が抜けたかのように姿見えなくなり

実は幻だったのかと思わせるほどの
地味さと真面目さを醸し出し


急に涙をたれ流し
気づけば深い眠りに落ちる。

目覚めるとそこには
素朴な微笑みと笑いが生まれ、


はて、

昨夜の「オドケ」とやらは何処へ。


わたしの中のモンスター「オドケ」

綺麗な顔した噓つきから身を護り、
突然ふりかかる理不尽な修行を乗り越え、

あらたな扉を開けるころには、
人知れず、過去へと埋葬される。


わたしの中のモンスター「オドケ」

キミがいてくれたから
きっと、
わたしは「あした」を紡ぐことができた。


わたしの中のモンスター「オドケ」
生まれてきてくれて、
そして、逝ってくれてありがとう。



コンコンコン。

そして、今宵もまた、
滑稽な顔をした「オドケ」が。
どこからともなくやってくる。


要注意たれ!



『おどける』(戯ける/お道化る)
 滑稽なことを言ったりしたりして、ふざける。
 たわむれる。ざれる。

☆    ☆

数年前、「わたしの中の二面性」というテーマでアートワークしました。
出てきた一方は「怒り」。 もう一方は「ユーモラス」。

で。「ユーモラス」ってなんだべさ。と
仲間と、あ〜でもないこーでもないと模索していたとき、

ふいに「戯ける(おどける)」という言葉が降りてきた。

「戯ける」? て……なんだべさ(苦笑)

今度はひとりで探検。

*この時点でもはや「二面性」のテーマから離れてしまった。汗


クレヨンで画用紙にぐりぐりと思い浮かぶままを描く。
木片を積み重ねて、並べて、アトランダムにくっ付けて、みる。

ボディ・ムーブメント。身体が動くままに任せて。
歩く。走る。うずくまる。跳ねる。

毛糸もモサモサ巻きつけ散らす。
ぽんぽん玉を転がしながら集める。

そんなこんなやって出てきたのが、コイツ。

わたしの中の「オドケ」

自分の中から出てきたから。
恐いけど、可愛くて、憎めないヤツ。

ヒヤリとすることあれど、
どこかで必ずわたしを助けてくれる。「オドケ」

わたしの中の、手に負えないけど、大切なモンスター。「オドケ」

今夜も「オドケ」と共にいます。いひひひひ。

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