教場・オブ・マッドネス(3)

 そこは、さながら、もう一つの教場、でした。
 建築素材や装飾の隅々に、地上では見られない独自性がありましたが、その入口、階段、各教室、剣道場、体育館、音楽室、視聴覚室に至るまで、全ての施設配置が、私の頭の中の地図と一致していました。私と校長は主に視聴覚室で話をしました。ドアのノックが聞こえると、校長は「式典」の時間だと言って、私を伴って講堂に向かいました。

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