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CBDから世界につながる 【CBDアドベントカレンダー2023】

皆さんこんにちは!
今年初めてCBDアドベントカレンダーに参加させていただきました、赤岩つぼみと申します。
朝の挨拶は「おはようございます!CBD大好き!」
CBDが大好きで、CBDを通じて様々な人々と関わっていたら、いつの間にか外国でCBDを生産・製造することになった怒涛のこの一年。
こうしてCBDアドベントに参加できたのも自分にとっては夢のような話ですが、この機会に皆さんと振り返りをさせてください。
あまりお話しすることのなかった「1人のCBDユーザが大麻活用に懸ける想い」を、この機会を通じて明かせたらと思います。


自己紹介・CBDとの出会い

 CBDとの出会いは2022年2月。まだ1年と少しの付き合いですが、私の人生を何よりも変えてくれたのがCBDでした。この頃はまだコロナ禍で、心身ともに非常に苦しい時期を過ごした思い出があります。ふとしたきっかけで知ったCBDが、大切な人を亡くしたショックから癒してくれたり、標準治療では緩和されなかった持病の改善に役立ってくれたりと、長く打ちひしがれていた私に優しい光をもたらしてくれました。
 こんなに素晴らしいものが、日本の薬物政策による「ダメ!絶対」のスローガンのもと世の中に隠されているのはもったいない!と、少しずつ情報収集を始め、ユーザ目線でのSNSで発信を行うようになったのが昨年の今頃でした。
 大麻にはカンナビノイドという植物性の生理活性物質が豊富に含まれており、それらが私たち人間の体の中で体調を調節する機能を持つなんて、とても不思議で神秘的で、私はCBDの世界にのめり込んでいきました。

CBDから大麻について知る

 こちらの記事をお読みの皆さん、CBDアドベントカレンダーをお楽しみの皆さんにとっては公然の事実かもしれませんが、CBDは大麻から抽出されます。
 私は発信を始めた当初、まだ大麻そのもの、実物を見たことも触ったこともありませんでした。のちに、医療大麻が合法化されたタイで実物を経験することとなるのですが、そんな機会が来ることも当時は想像だにしていなかったものです。
 何がいいたいのかというと「実物の大麻を知らなくても、その魅力がいかに素晴らしいものか」それが伝わるところまで世相が動いていたということです。
 オイル、化粧品、ベイプ、お菓子、様々な形でCBD製品を手に取ることができ、その口コミにも容易に触れられる現在のような環境は、私のように大麻を知らない人々にもその秘めたる可能性を気付かせてくれました。
 ただ、CBD製品を楽しむうちに別の側面にも気づいていくのです。
「病気が改善される人もいるのに薬ではない、食品として輸入されるものもあればそうでないものもある。安全性の基準が明確にされていないカンナビノイド製品のこれからってどうなるの?」 
「大麻取締法では大麻の成熟した茎と種は規制されていないけど、カンナビノイドのほとんどは規制対象である樹脂に発生するものでは?」
 現状と法律のねじれを目の当たりにし、そもそも「大麻取締法がおかしいのでは?!」という命題に辿り着きました。

大麻解禁活動団体を発足

そこからはとにかく、これまで全く馴染みのなかった「大麻」について調べていくことになります。知らなかったことだらけなのはもちろん、大麻取締法や警察行政、司法による理不尽や、人種差別や人権問題まで出てきて、始めの頃は日々驚きの連続でした。
 例えば、暮らしの中でこれほど生活に身近な植物はないといってもいいほど、かつての日本では衣食住や文化に大麻が密接に関わっていたこと。
 第二次世界大戦の敗戦処理として、GHQが日本人に麻の利用を禁じたものを「許可制にするから残してくれ」と制定されたものが大麻取締法であったこと。
 大麻取締法にはほとんど科学的な知見が盛り込まれておらず、調査研究が進んだ今でも75年前に制定された法律が運用されていること。
 さらには、大麻取締法には立法根拠となるべき保護法益が存在せず、誰の権利も何も守っていないどころか、法の執行によって一国民の生涯を害する法律になっていながらこれを是正する動きがないことなど、大麻が置かれている現状の理不尽さには枚挙に暇がありませんでした。
 困惑すると同時に、あまりの闇の深さから1人では抱え切れる問題ではないと感じ、大麻解禁を望む人々の声に耳を傾けるようになります。
 コロナ禍での雇い止めと自身の骨折で文字通り身動きが全く取れなかった頃、SNSを通じて多くの声を聞きました。そこには長い間戦い続けてきた市井の人々の声なき声があり、それぞれの人生と歴史があり、大麻があればもっと痛みなく生きられた人々がいました。身体や心、社会的な立場を痛めながらも大麻解禁を願う人々の姿があり、自らも闘う選択肢をとっていったのは自然なことでした。
 こうして2022年10月に、大麻解禁活動団体【Trustful Hands Company】を立ち上げます。
 声をあげにくい人々や、どうしてもその声が怒号にしかならないほど傷つき果てた人々に代わり、大麻のことを恐れている世論の共感を得られるよう穏やかに、表立って世論に働きかけていくことを決めました。
 発足MTGでは、現地会場やオンライン参加をしてくださった同志の姿があり、心の底から感謝が湧き上がりました。それと同時に、1人のユーザから責任のある活動者となったプレッシャーはいつでも心に甦ります。
 始めの数ヶ月は、自身が足を運んだ大麻やCBDに関わる催しについて報告を行い、知見を深めコミュニケーションをとることをメインとして活動していました。ダメ絶対の薬物教育からの再教育で大麻の知見を深めるキットを作りたい、大麻をテーマに美術祭を開きたい、カンナビノイドの賢く安全な利用を広めたい、夢ばかり膨らむ楽しい時期でもありました。
そうこうしている間に、とあるひと声がかかります。
「ある国でCBD品種の栽培を計画している、事前調査に参画してくれないか」

CBD事業の川上へ

 いったいどこの国でその事業が行われるのか?当初ははっきり決まってもいない中で、暗中模索の段階で意を決して飛び込んだCBD産業の川。
 CBDのことなら何でも知りたい、調べたい。そして、現状ではどうしても「不自然さ」を感じざるを得ないCBD業界のあり方をより良いものとしたいと願っていた私にとっては、この上なくありがたいオファーです。
 この事業を通じて大麻が社会に貢献しうることを証明すれば、日本の大麻解禁の一助にもなるだろうと考えて、解禁活動は裏方にまわって川上から変えていこうと決意します。
 その後すぐに控えていたタイで開催される「アジア国際ヘンプエキスポ」の視察を進言し、そのままなんとグリーンラッシュに沸くタイへ。
 ヘンプエキスポとはいいながらも、栽培から製品製造、医療健康から嗜好まで大麻産業を網羅する会場で、大麻が社会的な地位を得ている世界線は明るく豊かでした。この報告ののち、少しずつ、しかし確実に本格的にこの事業へ参画し、いつしか現地への赴任が決まりました。
 CBDが大好きで、より良いあり方をずっと追い求めていたら、産業の川上どころではない、源流に来てしまったのです。

これからの大麻産業に必要なものは「理念」

 まだ詳細はお伝えできないのですが、東南アジアのとある国でCBD種の栽培を皮切りに、ヘンプを活用した様々な事業を目論んでいます。
 タイか?と思われる方が多いことでしょうが、まずは違いますとだけ。続報をご期待いただけるよう、確定していったものから少しずつ発信していきます。
 日本と同じく科学的根拠に基づいた法整備の行われていない国で、特例的にライセンスを得て、現実的な制度整備を行う基礎づくりも含めた計画を作成しています。
 その国の人が困らないような制度をつくる、締め付けるためではなく有効活用のための研究を推し進める、大麻を活用して人も地球も癒す。
 ただ育ててただ絞るだけでは安全な製品はできないし、良い経済循環も生まれない。大麻が持つ可能性を余すことなく引き出すことで多くの人が幸せになれる。そこに価値を見出しましょうと伝え、共感を持って後押ししてくれるこの事業だからこそ私は全てを懸けられる。今ではそう思って動いています。
 まずは生産製造を行う現地の人々に、この理念への心からの理解を得ることが最初のブレイクスルーだろうと考え、現地赴任を控えた今は日本で多くの方々に助言を頂ています。
 これまでは「CBD大好き!」で無邪気に話を聞きに伺っていた全ての方々へ、襟を正す時が来てしまいましたね…。CBDを通して出会えた全ての方々、これから出会える全ての方々に感謝を込めて、改めて御礼を申し上げたいと思います。
 心からありがとうございます。
 この先、皆さんの前にも、ひょっこりつぼみが現れるかもしれません。
「相補的に、未来ある形で大麻の活用を模索していくため、皆様のお力添えをお願いします!」

終わりに・CBDから愛を世界に

 さて、しばし夢語りにお付き合いさせてしまいましたが、実際にCBDや大麻の活用は現実的に多くの人間を助け、環境課題の解決を促し、動物との調和を生むことができます。日本でもヘンプ栽培による二酸化炭素吸収をGX(グリーントランスフォーメーション)に生かす取り組みが計画され、米国FDAはヘンプシードケーキを有望な家畜飼料だと認めるなど、大麻を基調としたワンヘルス(人・動物・環境の健全性)の概念が成立しつつあるといえるでしょう。
 人間が愛を持って大麻の活用に取り組むとき、新しい価値観と大きな可能性が世界を包み包括的な発展を遂げられるはずです。
 そんな未来を、CBDを愛する皆さんと共に実現していけたら何より嬉しいです。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。
 本企画に参加させてくださったCBD部の皆さんにも心からの感謝を申し上げます!


サポートよろしくお願い致します💚 カンナビノイド普及活動に役立てたいと思います