「私のこと好き?」に関する考察
「私のこと好き?」
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三羽 烏さんからこのお題を頂戴して、三日三晩考えてみましたが、どうもわかりません。
この質問の意図も、この質問が発せられるシチュエーションも、なかなかピンと来るものがありません。
人は人のことを、好きか嫌いかなんとも思ってないか、だと思いますが、その度合いは時と場合によって流動的だと思います。
この質問が発せられる状況について考えてみます。
相手が自分のことを好きかどうか知りたい、とはどういう状況なのでしょうか。
例えば医者が患者を治療する時、溺れている人に浮き輪を投げる時、相手が自分を好きかどうかは関係ないでしょう。
仕事相手の場合、相手が自分を好きか嫌いかは大いに影響してくる要素ではありますが、面と向かって自分を好きかどうか聞くことはないでしょう。
家族相手の場合、子どもが小さい頃なら「◯◯ちゃんのこと好き?」とか「ママとパパどっちが好き?」などはあり得るかもしれません。
ただ家族はお互い好きでなければならないという縛りに苦しむケースもあると思うので、その場合の「私のこと好き?」はちょっとシリアスすぎてこの記事では扱えません。
というわけで、あえて周り道をしてみましたが、この問いは恋愛関係で発せられるものでしょう。
そこまで絞ってみてもやっぱり私にはこの質問がわかりません。
まだ親しくもない片想いの段階で、このような質問ができるとしたら、かなり現実離れしたキャラクターだと思います。
相思相愛で付き合っているとしたら、この質問の答えは自明であり聞くまでもありません。
付き合っているのにこの質問をする場合
相手の口から「好き」って言わせて単に言葉でイチャイチャしたい
相手の気持ちに疑念が湧いてる
この2択だと思うのですが、1と2の間には天国と地獄ほどの開きがあります。
1の場合は勝手にどうぞという感じで、この質問が最初からこれでしょって訴えているのが2のケースだと思います。
そしてこの質問から分岐する様々な未来は、質問者が既に握っていると思われます。
「私のこと好き?」
答えはいつも質問者が知っている。だからこの質問は発せられたそばからヒラヒラと舞い落ちて、そっと消えてゆくのでしょう。
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