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気ままに連句 裏12 風はうららか

気ままに連句
独吟歌仙  (2022.6.16〜 )

1  文鳥の背にまろぶ梅雨の光かな
2  客人を待つ透明ゼリー
3  食堂車スパイは背中合わせにて
4  セリフ飛び交うアイソメ世界
5  森の淵月へと向かう船を待ち
6  ひとあしずつに露の溢れる
ウ1 椋鳥の往きつ戻りつ遊歩道
ウ2 胸ポケットに名札隠して
ウ3 レジに来る今日もクリームパンの彼
ウ4 真昼の星の唄うメロディー
ウ5 五線譜の奥行き遥か彼方のラ
ウ6 塗り潰す手に香る黒鉛
ウ7 教室の明かりとかぶる窓の月
ウ8 空の虫籠ベランダに出し
ウ9 鯖雲に防災無線こだまする
ウ10 乙女の祈り大音量で
ウ11 我が道を行けと聲する花の下

ウ12 スマホ忘れて風はうららか

手元ばかり見ずに前を向いて歩いていきましょう〜
ようやく折り返し、次は名残の表になります。

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