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言語技術って知ってますか?
「大学生・社会人のための言語技術トレーニング」という本を読みました。
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三森ゆりか
Twitterで、論文を書く大学生にお勧めされてた本ですが、面白そうな匂いがしたので。
私は自分でも会話の受け答えが下手だなと思うことがよくあります。特に緊張する相手だと、質問が来るとそれが頭の中で半回転してしまい、口から出るのは明後日な方から来た言葉。
そいういう癖を治すヒントがあるかなと思って読みました。
驚いたことに、言語技術は日本以外の国では小中高の母語教育で徹底的に叩き込まれるものなんだそうです。
国語で正解が一つの穴埋め問題を作ったり、物語の抜粋しか読まなかったりするのは日本だけなんだとか。
歩き方といい、何で日本だけこうガラパゴスなんでしょうね。
現在の日本が閉塞状況にある原因のいくばくかは、日本の母語教育に内在する不備にあると、著者には思えてなりません。
戦路・分析・論証・表現の各能力の不足は、日本語の特殊性や曖昧さに由来するという指摘があります。しかし、この指摘は誤りです。なぜなら、日本語は、法律が記述でき、裁判ができるほどの論理性を持った言語だからです。従って、日本語自体が曖昧なのではなく、それを用いる人間の言語運用術の低さが、これらの各能力の不足を生み出しているのです。
この本を読んで、こういう教育を受けたかった!と切実に思いました。そして、こういう教育なしによく日本は今まで外国と渡り合ってきたなと。
情緒的なマスコミや虚ろなことしか言えない政治家とか、言語教育を受けてないせいなのかもしれない。
国語教育が変わるという話を見かけたような気もしますが、是非日本でも言語技術を小中高で習うようになってもらいたいです。
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