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気ままに連句 名残表7 給水塔

気ままに連句
独吟歌仙  (2022.6.16〜 )

1  文鳥の背にまろぶ梅雨の光かな
2  客人を待つ透明ゼリー
3  食堂車スパイは背中合わせにて
4  セリフ飛び交うアイソメ世界
5  森の淵月へと向かう船を待ち
6  ひとあしずつに露の溢れる
ウ1 椋鳥の往きつ戻りつ遊歩道
ウ2 胸ポケットに名札隠して
ウ3 レジに来る今日もクリームパンの彼
ウ4 真昼の星の唄うメロディー
ウ5 五線譜の奥行き遥か彼方のラ
ウ6 塗り潰す手に香る黒鉛
ウ7 教室の明かりとかぶる窓の月
ウ8 空の虫籠ベランダに出し
ウ9 鯖雲に防災無線こだまする
ウ10 乙女の祈り大音量で
ウ11 我が道を行けと聲する花の下
ウ12 スマホ忘れて風はうららか
ナオ1 花粉症寺を指差しくしゃみする
ナオ2 屋根の日向に猫丸くなり
ナオ3 押売りも二階の琴に耳澄ます
ナオ4 白魚の指滲む血を吸い
ナオ5 呼び止めるかわりに薔薇の棘つかむ
ナオ6 あの夏の日の陰の黒さに

ナオ7 給水塔腰掛け天使脚揺らし


前句から一カ月以上空いてしまった。
進まねば!
ただいま全体の三分の二まで来ております。
まだ三分の二か!

独吟歌仙とは宇宙を独り流離うかの如し🪐


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