#26 我が家の家訓
私は両親の経験から絶対にやっていけないと言っていることがあります。
その言葉はいつの間にか我が家の家訓になりました。
1.人が良すぎる父
私の父はスーパーポジティブ人間で思い立ったら即行動するタイプです。頭が良く、若い頃は大手企業に勤務していたこともありますが、人の下で働くことに向いておらず、やがて独立して自分の会社を設立しました。しかし、そのスーパーポジティブさが仇となり、人を疑うことを知らず、何度も騙されてしまいました。
まだ幼かったので詳しくは分かりませんが、私が小学校2年生の頃に父は友人の保証人になったことで家も会社も全て失いました。
建てたばかりの立派なお家からボロボロの一軒家に引っ越しをして大量のわらじ虫と一緒に生活していました😂
職を失った父はデパートなど催事に出店するお菓子屋さんを始めたので、父の車のトランクを開けるといつも大量のお菓子が積んでありました。幼い私にとって父の車は宝石箱のようなもので、売り物のお菓子を少し食べさせてくれることが嬉しくて当時はとても貧乏生活だったはずですが私には暗い思い出というよりも楽しい思い出の方が多かったです。
今考えると父にとっては一番苦しい時期だったと思いますが・・
2.見習うべき父の姿
父は家族の為に朝から晩まで一生懸命働いていました。母はその姿を見て、文句一つ言わずに支えていました。
「お父さんは家族の為に働いてくれてるんだよ」と言っていたおかげで父が家にいなくてもいつも父を尊敬して父のことが大好きでした。
現在、父は自分の会社(お菓子屋さんではありません)を立派に成長させ、80歳を前にしても現役で働いています。
相変わらずスーパーポジティブ人間で、思い立ったらすぐ行動は変わりません。
常に会社につながることにアンテナを張っていて、先日も父と新しくできたケーキ屋さんに行った際にもお店のパンフレットを見て、店員さんに話しかけ、自分の会社の商品につながると思ったのか、家に帰ってすぐに色々と調べ初め、翌日には大元の企業にアポを取りに行っていました。
しかも自分の会社の商品のおかげでケーキ屋さんの商品がより良くなると本気で信じて行動してるところが本当にすごいと思います。
私も自分の商品を心から信じて販売できるように父を見習いたいと思います。
3.いつの間にか我が家の家訓
話は逸れてしまいましたが我が家の家訓は「保証人にはなるな」です。
改めて考えると
「常にポジティブに」
「思い立ったらすぐ行動」
「自分を信じて」
などの方が家訓として良い言葉の気がしますが・・
いつの間にか我が家の家訓は「保証人にはなるな」になっていました。
でも大事なこと。
物事は「慎重に」「流されずに」「よく考えて」「自分を守る」などなど我が家の家訓にはたくさんの意味が含まれているということです。
4.懲りない父
先日、私がたまたま実家に帰っていた際の出来事です。
家のチャイムが鳴り対応した母が話を理解できず、父に助けを求めようと思った母はてっきり父が外に居ると思い外に出てしまいました。
トイレから出たばかりの父は母の代わりに話を聞きに外に行くと「30年前に建てたこの家の塗装をしたことがあります。今近くの家の塗装をした際にお宅と同じ塗料が余ったので格安で塗装してあげますよ」という話でした。
30年も前にうちの塗装をしたとか、たまたま同じ塗料が余ったとかそんな都合の良い話があるはずないのに父はすっかりその話に興味を持ち名刺まで受け取って家に入ってきました。
母と私に叱られ、その後きちんと断りましたが、父の相変わらずの人の良さには驚かされます。
まあそんな父が大好きなんですけどね。
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