未来は明るいかい?ー卒業する君へー
気づけばもう2023年が終わろうとしている。
観劇記録のために始めたはずが、書きたいことを貯めに貯めまくっているけれど、今日このときの気持ちだけは書き記しておきたい。
あくまでも個人がこれまで見てきた思い出と、気持ちを書き記すための記事なので、今年の一連の報道には関係なく、旧事務所の名前も表記します。
そして担降りブログでもないです。
今日、
5人のA.B.C-Zの最終回を迎える。
5人で最後のステージ。
1stコンサートから今まで、デビュー5周年、10周年、結成10周年と、これまでどんな周年のときだろうと、からっと笑顔で、ただ前だけを向いていた5人が、この期間中「寂しい」と口に出したり涙を滲ませる姿を何度もみた。
最初、このABC座「星劇場」は、5人のA.B.C-Z、そしてA.B.C-Zの河合郁人とファンの別れの場だと思って覚悟していた。
最後にアイドル河合郁人を見せつけたいと、その為に全編ライブにしたと言っていたけど、これは彼ら5人が別れと向き合う物語だと思った。
人生の半分以上を共に過した仲間の旅立ち、どんなに応援して背中を押していても、寂しさや悲しさが無いわけはなくて。
ステージを通じて、彼らがこれまで共に過ごしてきた思い出を慈しみ、新たな旅立ちを鼓舞し合う姿はとても輝いていたし、お互いの愛を惜しみなくぶつけ合っているのは、まさに「君(メンバー)の優しさVS僕の愛情」そのものだった。
ツアーでこの曲を聴いたときは、ファンに向けての正統派ラブソングだなと感じていたのに、帝劇で聴いたこの曲は紛れもないメンバーへのラブソングであり、旅立ちへ決めた自分を鼓舞する歌で、聴きながらただただ涙を流した。
この期間に改めて思ったのは、メンバーが「メンバーの1番のファン」だなということ。
メンバーの活躍を1番願って自分のことのように喜んで、だからこそ新たな挑戦を1番に応援してる。
塚ちゃんが挨拶で言っていた「河合の決断を否定したら、自分たちの夢も叶わなくなりそうだし、新たな挑戦をする時に躊躇ってしまうと思った」という言葉で、今回の卒業がやっと自分の中で腑に落ちた気がする。
2016年のABC座「応援屋 OH!&YEAH!」の中であった、人は人を応援することで強くなれる、というメッセージ。まさに彼らの関係性だな、と。
彼らがこれまで何度も上演してきたABC座「ジャニーズ伝説」。
彼らの演じた初代ジャニーズが劇中で解散を決断するとき、「新しい道を切り開く、そのためにここで決着をつける」「俺たちの手で俺たちの時代を終わらせる」なんて台詞があったように、その決断も有り得ただろうに、それでもグループを続ける決断をしたのは、これから先もっと面白い物語を作るという4人の気持ちだと思ってる。
とっつーがいつかの挨拶で「映画やドラマだったら、‟ここでふみきゅん抜けちゃうの!?” ‟河合郁人、A.B.C-Z、これからどうなっちゃうの!?” ってSNSでもバズること間違いない熱い展開ですよ!」って考え方に、落ち込んでた気持ちが救われたし、これからが楽しみだなって思えるようになった。
グループを卒業して、‟A.B.C-Zのメンバー”という肩書きは無くなるけれど、メンバー同士これまで築いた関係性はきっと変わることがないんだろう。それでも私は、A.B.C-Zというグループと、彼らが歩んできた『物語』を愛しているから、それがひとつの区切りを迎えるのはやっぱり悲しい。
「5STARS」
はじめのころは、5人が集まって1つの大きな星になるイメージだったけど、今は星の5つの角がそれぞれまた成長して、大きくなり、個々に5つの星になって輝いているのだと思う。これからまた、いつか夢を叶えた先で5つの星が集まってくれたらいいな。
千秋楽での「頑張れ、友よ!」
アカペラで歌いだしたときのあの5人の歌声も、円になって向かいあうメンバーの涙で目を潤ませた優しい彼への目線も、客席に背を向けていた彼が途中感極まって歌えなくなったあの姿も、曲がかかって客席を振り返ったときの涙にぬれた顔も、深く心に焼き付いている。
普段舞台上で涙をみせない彼が、顔を真っ赤にして大粒の涙を流していた。
メンバーから彼へのエール、そして新たな道を踏み出す自分たちへのエールが劇場全体に響いたあの熱い時間はきっと一生忘れないだろう。
きっと年が明けて、4人の新生A.B.C-Zを見たときに寂しさがまた襲ってくるだろうし、TVで活躍する自担の姿をみて、またたくさんのライトを浴びキラキラの衣装を纏って歌い踊る姿が恋しくなるんだろう。
A.B.C-Z第2章も、どんな物語が紡がれるのか見届けたいな。
そして河合郁人よ、卒業おめでとう。
まだデビュー前、ある舞台で、主演の後ろのライトの当たらない位置で、
それでもステージに立つのが、踊るのが楽しいって全身からにじみ出るように踊っていたあなたに目を奪われてから13年がたった。
「見栄張って大きなことをいっぱい言ったけど、叶えられなくてごめんね。」と貴方は言ったけれど、デビューしてからずっと、少ないテレビ露出でも売れないエピソードや自虐ネタばかりが取り上げられてばかりだった中で、徐々に前向きな夢を口にしてくれるようになったことがどれだけ嬉しかったことか。「ドームに立ちたい」「30代のうちに冠番組を持つ」「オリコン1位をとる」、、、。そのどれも、グループとしても個人としても本気で叶えたいという思いを疑ったことはないし、貪欲に頑張る貴方が好きだったんだよ。
5人とも決して器用な人間じゃなくて、不器用ながらもファンと一緒に前に進もうとしてくれるところや、貪欲に夢を掴もうとしているところに惹かれた。だから、個人とグループ、二つの夢を追いかけることが難しくなって、でも個人の夢を諦められなかったことも、「あぁそうか」って。
そこで残ったのがグループで夢を追うことじゃなくて、個人の夢を追うことだったのはやっぱり寂しいから、今はまだ5人のA.B.C-Zへの未練をそばに置いておくことを許して。
新たな一歩を踏み出す貴方をこれからも応援しています。
夢に向かって、いってらっしゃい。
5人の未来に幸あれ!
5stars輝いてる限り、未来は笑ってるから。