「孤独」の檻から抜け出して

数年前・・・・「年収60万円」時代・・・・
 
今なら分かる。
いかにあの頃、「人とちゃんと繋がっていなかったか」ということが。




当時の自分なりに、自分のビジネスのこと、お金を稼ぐことは、一生懸命考えていたつもりだった。
 
自分なりに頑張っているつもりだった。
 
でも、結果は出なかった。稼げなかった。
 
付き合っていた彼女にも愛想を尽かされた。
 
顧客なんかできなかった。
 
動けなかった。
 
頑張ってるフリして、何日も家でDVDを観て過ごした。
 
「稼ぐためにやるべきこと」を、全然やれていなかった。
 
でも、できなかった。
 
お金は無かった。
 
苦しかった。
 
でも、頑張れなかった。
 
頑張っていたつもりでいたけれども、現実的には、何もできていなかった。
 
そのうち、住む家も失った。




別に、友達がいなかったわけじゃない。
 
当時も今と同じくらいSNSの更新頻度はあったし、友達の「数」はともかく、投稿すればいいねを付けてくれる人はいたし、そこそこ外に出てちゃんと人には会ってたし、物理的に孤独なんかではなかった。
 
けれども、今なら分かる。
 
あの頃の僕は、「誰ともちゃんと繋がっていなかった」のだと。


自己開示を、しているつもりで、出来ていなかった。
 
今にして思えば不思議だ、なんであんなに、当たり前のことをちゃんと言葉にして伝えられなかったんだろう。
 
誰も、自分の心の世界に入れていないのに、誰かと繋がれるわけがない。
 
僕は、「頑張らなくても明日きっと運が良ければ大きな仕事が舞い込んでくるかもしれない」っていう、幻想を見続けて、人と繋がることを、していなかった。
 
別に、その時その目の前にいた人と繋がるべきだったかというと、そういうわけじゃないけれども、でも、「人と繋がる」ということをしなかったということだけは、大きな過ちだったんだと思う。






まりこがいて、いつきがいて、
 
シェアハウス家族がいて、
 
箱舟やエレコの仲間たちがいて、
 
僕を好きだといってくれる人たちがいて、
 
そんな今だからこそ、よく分かる。


あの頃、どんなに自分が「孤独」だったかを。
 
そして、それでは生きていけないんだ、人と繋がらなければ僕らはずっと独りなんだということを。


多分、あの全然稼げていなかった時代と今とで、僕の「実力」そのものは、そこまで大きく変わらないはずなんだ。
 
勿論、スキルが高まったこともゼロではないけれども・・・・
 
でも、あの頃と今とで、最も大きな違いは、たったひとつだけ。




「独りじゃなくなった」




ただ、それだけ。



寝ても覚めても、まりこといつきがいる。
 
シェアハウス家族がいて、仲間がいて、友達がいる。
 
僕が今日も生きていて、僕がやりたいことをやって生きることを、喜んでくれる人たちがいる。
 
これが、何よりの歓びなんだって。



数年前の僕は、知らなかったんだ。
 
僕がどんなに頑張ろうと、陰で努力をしようと、そんなの、誰も見てないんだから意味がないって、思ってたんだ。
 
だから、頑張れなかったんだ、「独り」だったから。



でも、今は違う。
 
僕が今、エレコを含めて、自分がやりたいことやビジネスを毎日楽しめるのは、僕がそれをすることで、「世界に繋がっている」って、知ってるからだ。
 
僕が、研究を通して見つけたことを、発信するとさ、「ありがとう」って言ってもらえるんだよ。
 
僕がただ、見たままのことを語ると、「救われた」って言ってもらえるんだよ。
 
「出会えて良かった」って、言ってもらえるんだよ。
 
僕が一歩踏み出せば、次の地面を踏みしめたその瞬間に、喝采が飛んでくるんだよ。


昔は、足跡なんか見えなかった。
足音なんか聞こえなかった。
ずっと、終わりのない暗闇を歩いている気がしたよ。
 
どこまでいっても、この道は独りなんだと思ってた。
 
だから、自分にいつか家族ができるかもなんていうビジョンさえ、湧かなかった。




今は・・・・今日僕が何をしてもしなくても、元気に生きていると、それで笑ってくれるまりこといつきがいる。
 
まりこの夫は僕ひとりで、いつきの父親は僕ひとり。
 
他の誰かでも替えがきくようなポジションじゃなく、僕じゃなければ始まらない場所。
 
頑張って何かを成したら、それを僕以上に喜んでくれる人。
何もできないポンコツな日でも、そんな僕を慈しんでくれる人。
 
幻想世界の誰かじゃなくて、今目の前に、確かに繋がっている人がいる。



そして、まりこやいつきを通して、「世界」と繋がっている。
 
僕が、シェアハウスを運営して、楽しい日々を過ごせるなんて、数年前までの僕が聞いても絶対に信じられないだろう。
今の僕だってちょっと信じられない。
 
ロクに気持ちを慮ってあげることもできない僕にも、ありがたい仲間がいっぱいできた。
 
信じられるか、誰もどうせ分かってくれないと嘆いていた日の僕よう。



「独り」でできることなんて、何も無いんだ。
 
「才能」があっても、それを活かせるのは、「繋がり」があるからなんだ。
 
別に、世界の全てと繋がれってわけじゃないんだ。
 
ただ、「繋がってる」ってことを信じて、手を伸ばさなくちゃならなかったんだ。
 
僕が、その「繋がり」を、手放したままじゃいけなかったんだよ。




今から思えば、あの頃の僕は、生きることにちーっとも真剣じゃなかったな。
 
ただ深刻に思い悩んだフリして、ビジネスだって、頑張ったフリだった。




今、こうして楽しくて仕方ないのが人生であり、ビジネスであり、自分自身だ。
 
僕の命は、行動は、人生は、その先の沢山の人に繋がっている。
 
誰よりも、まりこといつきの幸せに繋がっている。



僕は、もう、独りじゃない。
 
「独りじゃない」を知るために、30数年間も彷徨い歩いた。
 
どんなに友達に囲まれているように見える日々だって、ずっと「独り」だったよ。








今、これを読んでくれている人たちの中にも、特にエレコでいうところの「火」側の人なんかには、「勝手に孤独」な人もいっぱいいるかもしれない。
 
でもそれ、行き過ぎちゃダメなんだよ。
 
手を伸ばすんだ。
 
表面的に、じゃない。
 
心の底から。
 
「世界中が敵に回ってもただ一人自分の味方でいてくれる人」を、そんなの有り得ないと否定せずに、手を伸ばすんだよ。



僕は、お金もまったく稼げず、住む家を失い、友人関係も99%リセットしなければならない状況まで追い込まれ、当時本当は絶対にイヤだったシェアハウス暮らしを始めなければならなかった時・・・・
 
ひとつだけ、心に決めたんだ。
 
 
「シェアハウスに住む限り、絶対に、一緒に住む相手と向き合うことから逃げない」と。
 
なんであの時、こんな覚悟をしたのか、今となっては正直よく分からない。
 
けれども、あれが、人生で初めて、「他人と向き合おうと決意した瞬間」だったのだと思う。


喧嘩するかもしれない。
嫌な想いをするかもしれないしさせるかもしれない。
 
それでも、相手と分かり合おう、繋がろうとする意識だけはなくさない。
 
結果的に分かり合えなかったとしても、無難に距離を取ってなあなあで済ますことだけはしない、って。


それを決めたことが・・・・「繋がり」の始まりだった。
 
僕が、他者に関わろうって思って行動したから、変われたんだ。



そして、勿論、良い人たちに恵まれた。
 
その時の僕のその想いを、ちゃんと受け止めてくれる人たちが、いてくれたおかげで、空回りに終わらずに済んだ。
 
本当にありがたい。
 
こればかりは、真似しようと思ってもできないと思う。再現なんかできないと思う。
 
だって僕がコントロールしたわけじゃないから。


僕は「相手がどんな人であろうと向き合う」と決めただけ。
 
結果的に、そう決めた僕の前に現れた相手が、僕の想いを受け止めてくれる人だったという、ただひたすらな幸運。
 
だけどその幸運だって、僕がそう決めてなかったら、掴めなかった。




「繋がった」ら、後は何でも早かった。
 
びっくりするくらい、目まぐるしかった。
 
「3年」なんて、人間が別人になるのに、十分すぎる時間だ。
 
まりこみたいなパートナーに、いつきみたいな子どもに、出会えるなんて、本当に思っていなかったんだよ・・・・!!!!


でも、そうやって「繋がって」いって、孤独じゃなくなったことが、今の僕が「できること」の全ての根幹にあること。
 
エレコも、そもそもビジネスも、生きていることも、「繋がり」が無かったら、何ひとつ意味なんてない、無駄なものだったかもしれない。




自分で自分を、「独り」にしちゃダメなんだ。
 
僕らは結局、「繋がって」いないと、何もできないんだ。


心を開く、なんて、そんな言うほど簡単じゃないことは分かってる。
 
でも、自分の心に、他人をちゃんと棲まわせること。
 
これをやらずして、僕らの心が、本当の意味で「生きる」ことはないんだ。




「独りぼっち」のまま、この世界を、勝手に分かった気になるな。
 
僕らは、心の底から繋がらなかったら、せめて、奥の奥の90%くらいのところで繋がらなかったら、結局のところ生きてはいかれないんだ。
 
ちゃんと、繋がって、生きていこう。


「独り暮らし」なんか、もうやめなよ。
 
その心の部屋に、他人をあげる、その準備をしようよ。
 
 
 
 
 
 
 
心のどこかでずっと孤独を感じているすべての人へ。


今、あなたが輝けていないのだとしたら、その原因は、あなたの実力が低いせいでも、頑張りが足りないせいでもない。
 
あなたが孤独なせいだよ。
 
そんな孤独の檻からはさっさと抜け出しておいで。



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