僕らは、欲張りになって良い時代に生きてるんじゃないだろうか
先日、「天気の子」を見て、気象神社をお参りして、少し気になったので、その後、監督「新海誠」さんについて、調べてみたのです。
この方、おいくつなのかなって。
そしたら、1973年2月9日生まれの、46歳とのことでした。
すごいなぁ。
こんな素晴らしい作品を作った人が、46歳だったんだ。
この事実は、僕にしてみれば、「希望」を持たせてくれるものでした。
新海誠さんの作品、すごく好きなんですけど、新海さん自身のことは全然知らなくて・・・・
これで、新海さんが同い年や年下だったらどうしよう、って思ってたんです。
いや、どうしようって、どうもしないんだけれども・・・・
なんていうか、こんな素晴らしい、壮大な世界、多くの人を巻き込んだエネルギーの大きな作品、これを束ねる器は、どれだけの年月で育めるんだ、って。
「君の名は。」の時に43歳、有名な「秒速5センチメートル」は34歳。
その作品を作った時と公開された時とでややタイムラグがあるにせよ、それくらい。
このことを知って・・・・
僕の未来に、より強く、灯りがともったように感じました。
自分の40代を、どのように生きるか、ということについて。
そもそも、実は一昨年にエレメンツコードを開発した背景にも、この想いは絡んできています。
その前年に、とても素晴らしい、尊敬する40歳の方と出会って・・・・
その方は、とあるシンガーグループのディレクターだったのだけれども、その方がそのグループを結成したのが、その時の僕と同じ年頃だったと聞いたのです。
そして、「自分もこの方と同じ年になるまでに、こんな素晴らしい何かをひとつ作り上げていたい」と、強く思うようになりました。
その想いが、エレコを作り出すに至った原動力のひとつになっていることは、きっと間違いありません。
これは、「有名になりたい」という願いとは、少し似ているようで、違うもの。
この世界の沢山の人に知られなくてもいいけれども、けれども、間違いなく確かな、僕の生きた証を残したい。
「世界中」とまでは言わないけど、「たった一人でも」なんて控えめなわけでもない。
それでも、「僕が世界を変えたのだ」って、確かに言える何かを作りたい。
そう願ったのです。
まだまだ、新海さんにも、その尊敬する方にも、まったく全然追い付いていませんが・・・・
でも、
新海さんが「アニメ」であるように、
その方が「音楽」であるように、
僕の作品は「エレコ」であると言えるように。
そんなふうに、35歳の僕は今、輝く40代へ向かって歩んでいます。
さらには、こないだ「ドラゴンクエスト ユアストーリー」を見た時に感じた想いともまたリンクしまして・・・・「別にエレコに限らなくてもいいな」って思いました。
昔は、「映画監督」じゃないと映画を作れなかったかもしれません。
「俳優」じゃないと、舞台や映画には出られなかったかもしれません。
「ミュージシャン」じゃないと、音楽活動はできなかったかもしれません。
でも、きっと今は、そういう時代じゃないのです。
もっともっと、僕らは、欲張りになって良い時代に生きてるんじゃないでしょうか。
「覚悟」は必要でしょうが、しかし、「やりたいこと」は、いくらでもやれる時代なんじゃないでしょうか。
そうだ、思い返せば僕は、「俳優」でもないのに、舞台にも立たせてもらったし、映画にも出演させてもらったのです。
そうだ、思い返せば僕は、「ミュージシャン」でもないのに、オリジナル曲の音源も作らせてもらったのです。
もしかしたら僕は、ゲームを作ることも、映画を作ることも、アニメを作ることも、それを本気でやりたいと願うなら、きっとできるんじゃないだろうか。
頭では分かっているんです。
そりゃできるよ、できないわけないですよ。
でも、「できる人にはできる(誰もができるわけじゃない)」って思うじゃないですか。
この自由な時代に、しかし自由に生きられる人というのは、そういう特別な人だと、思ってしまったりするじゃないですか。
「自分にもできる」って、そうやって生きようって、なかなか実感として得るには、大変なこともあるじゃないですか。
「生まれ変わったらこれをやりたい」って言うと、「生まれ変わらなくても今からでもできるよ!」って返されることは、今まで何度だってありました。
でも、それ、本気の本気で、心の底から確証を持って言える人って、どれくらいいますか?
僕も、他の誰かにはそう言うかもしれないけど、じゃあ自分自身でその言葉をまんま体現できているかっていうと、自信はありませんでした。
それでも。
ちょうど、「天気の子」の劇中歌である「グランドエスケープ」の歌詞が、こんな気持ちの中に響きます。
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夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を超え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ
怖くないわけない でも止まんない
ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う
「行け」と言う
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僕が尊敬するその方のシンガーグループも、今や日本中に知れ渡っています。
でも、今の僕と同い年の頃は、まだスタートし始めたばかりだったらしいのです。
新海さんだって、30代前半で「秒速5センチメートル」はヒットしましたが、その知名度は今ほどじゃありませんでした。
では、僕はどうなのか。
今、エレコは、僕という存在は、ちゃんと「帆を張って」進みだしたところにいないだろうか。
正直、まだまだ小さいものです。
その方や新海さんの35歳よりもよっぽど「後ろ」にいるかもしれません。
別に「死ぬ気で頑張る」つもりも無いけれども、
でも止まる気も無いのです。
僕は、僕が40代になった時、その方のような素晴らしい結果を残せているだろうか。
新海さんほど世間の影響力が大きくなくていいから、でも新海さんのような壮大な作品を作れているだろうか。
・・・・そして僕は、このことに、もっと欲張りになってもいいのだろうか。
きっと、他の誰かが僕に同じことを聞いてきたら、こう僕は言います。
「いいんだよ」と。
その言葉に説得力を持たせるためには、まずは僕が僕自身に、それを言えなくちゃいけませんよね。
どうやったらいいかなんて、具体的なところは分かりません。
でも、ゲームも作りたいしもっと音楽も作りたいし、映画も作りたい。
アニメも作りたい。声優やってみたい。
エレコももっと広げたいし、世界を変えていきたい。
それを描いて描いて、作り上げていけるような、残りの30代を過ごしていきたい。
そんな、大掛かりな、特別なことじゃないんです。
せっかくこの世界に生まれてきたんだから、って、当たり前のように描いて、当たり前のように叶えていける、そんな日々を送りたいだけです。
そんなわがままが当たり前の世界に僕らは生まれて、生きているんだって、みんなで実感しながら、生きていきたいのです。
せっかくなので最後に、勇気づけるためにこれを載せよう。
こんな映画に出させてもらったんですよ。
自主制作、とはいえ、主役ですよ。
また、こんな曲を作らせてもらったよ。
作詞作曲は僕がした曲を、友人にレコーディングさせてもらいました。
(この他にも2曲あります)
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