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魔理沙とアリスの自己矛盾☆は自己矛盾ではない

【クッキー☆ボイスドラマ】魔理沙とアリスの自己矛盾☆  

初投稿です(様式美)まータイトルの通りですね。
念の為矛盾とはなにか?を簡単に説明すると「辻褄が合わない事」です。中国で最強の矛と盾がうんたらかんたらっつー昔の話が…ここら辺は関係無いので省略しますが。

自己矛盾☆ではオリジナル一本で勝負していた主人公がク☆堕ちして二次創作者として知名度を得ていく中で自分がやりたかった表現や承認欲求、売名目的の投稿者が増えている現実や身内でボイスドラマを作ってネタを供給する養殖クッキー☆の是非といった様々な問題に直面し、葛藤する姿が描かれています。最後に「私は二次創作が嫌いだ」と霊夢のガワを被ったク☆厨に言わせる事で逆説的に「二次創作が好きだ(からこそ良い作品を作りたいし、ただ名前を借りているだけの中身の無い創作が許せない)」と視聴者に訴えかけている…これが自己矛盾☆を視聴した私も含めた視聴者たちの解釈ではないでしょうか。
しかしよく考えると(よく考えなくてもと言いたいが)これらは何一つ矛盾していません。「二次創作で二次創作を否定するなんて矛盾だろ!いい加減にしろ!」といった声が聞こえてきそうですがそんな早漏読者兄貴姉貴はケツの穴舐めろ

嫌いじゃないけど好きじゃないよ

このボイスドラマの問題点は「なぜ二次創作が嫌いなのか」の一点に尽きます。こ↑こ↓こそが自己矛盾☆が矛盾として成立しない要因に他なりません。
なぜ二次創作が嫌いなのか。それはほんへのラストシーンで語られています。意訳すると「便乗しているだけで中身が無いし、承認欲求を満たしたいだけという魂胆が透けて見えるのが嫌い。よしんば面白かったとしてもそれは元ネタのネームバリューありきであって実力ではない。なのに自分の実力であると勘違いし無名投稿者を見下す傲慢さが嫌い。自分のやりたい表現などまるでない作品で溢れかえる二次創作など大嫌いだ。」となります(引用しようと思ってたけど長すぎてめんどくさいのでやめた)。


こうした主張は主人公が二次創作で散々甘い汁を吸っていて、この後に及んでクッキー☆声優として主張をしているからこそ「矛盾している」と呼ばれた訳ですが、そもそも「二次創作が嫌い」の反対は「好き」であって二次創作することではありません。もし「●●が嫌い」の反対が「●●をする」になるのであれば例えば仕事が嫌いと言いつつ会社勤めをする人は矛盾した人なのでしょうか。野菜嫌いがダイエットの為に野菜を食べるのは矛盾でしょうか。
少なくとも私はク☆で高い技術力が遺憾無く発揮されている作品やメッセージ性が込められた作品に出会って来ましたし、自己矛盾☆がニコニコ全体がオワコンと囁かれている中で多くの反響を呼び人気を博しているのは紛れもなく自己矛盾兄貴たちの実力だと考えています。二次創作であることと自分の表現をすること、中身がギュッと詰まった作品を作ること。これらは両立出来ると証明しているのは他でもない自己矛盾兄貴なのです。
「ほんへで主人公はク☆(二次創作)が好きだと言っているじゃないか」と思うかもしれませんが、違います。そもそも主人公がク☆絵を描いているのは承認欲求を満たすためです。主人公は承認欲求が満たせるからク☆が好きなのであり、ク☆で人気を得ている自分が好きなのです。「MAD作者もクッキー☆声優も大きな目線で見れば同じ表現者なんだ。だから尊敬できる。だからMADで使いたくなる。だからイラストにしたくなる。」という台詞もありますが、結局は素材として人気がある彼らもといおもちゃたちに自己投影しているに過ぎないのです。

勘合貿易

ではなぜ矛盾であると多くのク☆厨が錯覚してしまうのか。他人の本心など分かりはしないのでここからは推測となるのですが、おそらく「承認欲求を悪であると考えているから」だと思います。承認欲求は嫌いだ。作品を生み出す健全な原動力とは真逆だ。だからアクであり取り除かなければならない(激ウマギャグ)。分離しなければならない。こんなところさんでしょうか。実際ほんへでは承認欲求を悪しきものとして描写しています。承認欲求からク☆絵を描き出したことをク☆堕ちと表現しているのがいい例です。
しかし私は逆に問いたいです。「承認欲求があって何が悪いのか?」と。それを前面に出すことでウケが悪くなるなら出さない方がいいでしょうし、そのせいでつまらなくなった作品もあるでしょう。しかしそれらは承認欲求が悪であることの証明にはなっていません。ほんへにも主人公が自分で描いたク☆絵に囲まれながら「本当の私はどこに行ったんだ」と嗚咽を漏らすシーンがありますが、あの作品群も自らの承認欲求によって生み出された「本当の私の作品」です。そもそも作品をどんな形であれ公開するというのは承認欲求ではないのでしょうか。承認欲求が一切ないのであればただ描くだけでいいでしょう。オリジナルであれ二次創作であれ「誰かに見てもらいたい」と思っているのであれば立派な承認欲求です。二つを切り離す、ましてや自分にとって都合の悪い部分だけ無かったことにするなど不可能なのです。

自己矛盾☆の主人公は最終的には凍結してしまうものの、自分の表現を貫くことが出来ました。ですが承認欲求を含めた「本当の私」と向き合うことは出来なかったのです。自己矛盾☆は創作における正しさを提示する作品ではないですし、もし主人公の主張を正しいものとしたのであればこの作品はこ↑こ↓まで評価されなかったと思います。しかしこの作品が「二次創作者の矛盾を描いた物語」となっている事には違和感を覚えますし、この作品に感銘を受けて創作をするのであれば主人公と同じ道を辿っているだけなのではないかな、と思う訳です。

矛盾ではないのに矛盾だと認識してしまう。これこそが

おしりり

蛇足(自己矛盾☆とは関係)ないです

去年の話になるんですけど「石川麻里奈」でググったらたまたま同性同名の女優が出演しているAVを発見したんですよ。UDK姉貴でないことは分かってましたがこれはもう買うしかないと。サンプルを見もせずに即買いしましたね。ちょっと調べたところ複数の名義を持つAV女優さんで別名義でそれなりに活動してるみたいでした。
イメージビデオだったので本番どころか男優との絡みもありませんでしたし内容もありふれたものだったので抜ける作品ではなかったのですが、観ていてふと気付いたんです。「この女優、肌汚いな」と。あくまで今まで見たAV女優と比べてであって普通の人よりは手入れされてるんだと思いますが。いずれにせよこういう商売でこれはちょっとな、と感じた矢先、とある考えが脳裏に浮かびました。

「まりな(UDK姉貴)の肌もこんななのかな」

と。それからはもう、射精です。お分かりですよね?

今度こそおわり

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