カナン流 和風メロディのつくりかた
この記事はAnti-Aging Record Advent Calendar 2019の20日目の記事です。
お久しぶりです。canaanです。カナンと読みます。
うろ覚えで僕の名前を書くとほとんどの方が一度は間違えるという特性があります。そんなはずは無いと思ったそこのあなた、一度画面を閉じて何も見ずに書いてみましょう。
Anti-Aging Recordでは6期の代表をやっていたりしました。最近はあまりDTMをやっておらず、Splatoonと数学の人になっちゃいましたねと言われることがあります。事実です。
あと最近ボルテで或帝滅斗を取得しました。
連続プレー日数が60日を超えました。徒歩圏内にゲーセンがあるのが悪い。
和風メロディはいいぞ
僕はDTMerだぞということでまあそこそこ曲を作ってきたわけですが、その中でも特に和風メロディな曲が大好き、というか得意だったりします。
それではここで1曲聞いてもらいましょう。
僕がピアノの前に座るとこんな感じのメロディを無限に作ることができます。
カッコイイイイ〜〜〜〜!!!!自画自賛、これ大事ね。
今回はこんな感じの和風メロディが簡単に作れる方法をシェアします。なぜならば僕がもっとそういうメロディを聴きたいので。
おおまかな流れ
メロディを作る流れはこんな感じです。
1. 基礎となるシンプルなメロディを作る
2. コブシをつける
3. ハモリをつける
いきましょう。
基礎となるシンプルなメロディを作る
まずは基礎となるメロディを作ります。ここはペンタトニックスケールで作るのがよいでしょう。
もちろんペンタトニックスケールじゃなくてもよいのですが、このあとハモリをつけるときにペンタトニックスケールだとお手軽にできて最強です。
今回わかりやすくスケールはAマイナー(白鍵のみ)で作ってみます。Aマイナーですので、ペンタトニックスケールはCDEGAの5音です。
一旦こんな感じで作ってみました。
個人的には、このときには
・4分音符×1つ または 8分音符×2つ を並べるイメージで
・シンコペーションは使わずに
作るとGOODな感じになる印象です。いろいろためしてみてね
さっきの百花繚乱では16部音符のノリのシンコペーションだったじゃないかって?うるさい
このあとこれに味付けをしていくわけですが、ここで作ったものが大元のメロディとなります。
コブシをつける
はい!!!ここがこの記事で一番大事なところといっても過言ではない!!!
このメロディの要所要所に、コブシをつけていきます。
演歌歌手が歌っているときに、コブシを握って(握らなくてもいいけど)グッと力をこめると音がちょっと揺れますよね?演歌ほとんど見たことないけど。あんな感じです。
コブシといってもいろんな種類があるのですが、僕がよく使うパターンをいくつか紹介します。
24分コブシ
これ最強
8分音符の1つを3つに分けて、スケールに沿って山形(もしくは谷型)にします。
ほら!これだけでそれっぽくなった!!
8分音符で音が下がる道中に仕込むとイイ感じになる気がします。
ちなみに24分音符は正式な音楽用語ではなく、正しくは8分3連音符です。太鼓の達人をやっていた頃の名残です。ていうか12分音符や24分音符って言葉のほうが統一感があってわかりやすくない?
ミニグリッサンド
ネーミングは適当です。
ある音(今回の例でいうと2小節目の頭)に向けて、下からドゥルルッとスケールをいれます(?)
今回はピアノの音なのでちょっとゴリっとしてますが、シンセだったり管楽器だと綺麗にハマることが多いです。音色やBPMと相談して音数や長さを決めましょう。
先ほどの百花繚乱でいうと、サビ(0:52~)の6拍目ですね。元のメロディは同じ音が連続しているのですが、こうやってミニグリを挟むことでメリハリをつけることができます。
またここまでガッツリじゃなくても、ある音の半音または全音下を短く鳴らす方法もお手軽で使いやすいです。ちょこっとだけかざりをつける印象です。
ミニグリッサンドってサイゼリアのメニューにありそうな名前だよね。
ちっちゃいおやま
技法の名前を考えるのが面倒になってきました。
その音の頭に、短い長さの山(または谷)をつけます。メロディの最後など、長い音に対して使うと美味しいでしょう。
百花繚乱でもよく聴くと使われています。
笛を吹くとき、息を吹き込むのと同時に一瞬だけ指を動かしてまた戻すとこんなふうになりますよね。
そのような感じで、メロディの演奏者が魂を込めて演奏している様子を想像しながら作るとよいものができます。もしくは演歌歌手が力強く歌っている様子とかね。
これがもしかしたら一番コブシっぽいかもしれません。
ハモリをつける
さてみなさん、納得のいくメロディは作れましたか?
ここからはこれにハモリをつけていきます。つけかたは簡単です。
ペンタトニックスケールで1つ飛ばしの音を選んでつければOKです。
ですので、基本的に4度下、たまに3度下になりますね。
このとき、コブシの付け方や音色の選択によってはコブシまでハモらせるとうるさくなってしまうことがあります。ですので、ハモリにまでコブシをつけるかどうかは試行錯誤して試してみてください。
ということで、
メロディ完成〜〜〜!!!
お疲れさまでした。
えっコードですか?ペンタトニックスケールなのでダイアトニックコードならだいたいなんでも合います。Ⅳ-Ⅴ-Ⅵmあたりが万能です。
さいごに
今回はメロディラインの作り方について書きましたが、ぶっちゃけると和風っぽい音色を使えば和風っぽくなります。そりゃそうだよね。和風の音色だもん。
ですが、和風エッセンスがあるメロディラインにすることで、音色の"っぽさ"に安易に頼らない説得力のあるメロディが作れるような気がします。なので、最初は和風っぽくない音色で作り始めることをおすすめします。ピアノとか、sawリードとか。「和風メロディになった〜〜!!」ってなってから音色を切り替えることで「さらに和風マシマシになった〜〜〜!!!やべ〜!〜!」となるのでおすすめです(DTM術)。こういう音色の強さに頼らない方法って別に和風に限った話じゃない気もするけどね。
ということで、本記事はここまで。それでは。
おまけ
ニコニコ動画にゴスペルピアノ講座あげてます。スケールやコードについて五線譜を使わずに解説しているので、きっとDTMと相性がよいです。
ぜひみてね
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